『キングダム』の名脇役・壁が回避した死の運命 変化した立ち位置とは? 結婚はいつ?

『キングダム』の名脇役・壁が回避した死の運命 変化した立ち位置とは? 結婚はいつ?

  • マグミクス
  • 更新日:2022/06/23
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壁とキタリが表紙を飾った『キングダム』第51巻(集英社)

作者も予想外? 初登場から決まっていた運命に抗った壁将軍の「生命力」

大人気歴史マンガ『キングダム』には、多くの魅力的なキャラクターが登場しています。そのなかで、脇役と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、最序盤で信の仲間になった壁(へき)ではないでしょうか。今回は、将軍にまで出世した壁のこれまでの歩みを振り返ります。

【画像】壁の活躍を単行本で振り返る!(5枚)

※この記事では、まだアニメ化されていないシーンの記載があります。原作マンガを未読の方はご注意ください。キャラや固有名詞の常用外漢字の部分はカタカナ表記にさせていただきます。

●壁の人となり

名門出身の壁は、誠実で実直な性格で、義にも熱い性格です。そんな壁は、初期の信からは、「壁のあんちゃん」と呼ばれて親しまれていました。彼の戦い方も性格通り基本に忠実で、将軍の言うことを忠実に実行するタイプです。また、戦いで学んだことを応用する頭の良さも持っています。

●初登場から決まっていた運命

王弟・成キョウの反乱で、王宮から脱出した秦王・政と出会った信は、河了貂(かりょうてん)とともに、隠れ家に身を潜めていました。そこに合流し、政の影武者として死んだ、信の親友・漂の最後を伝えたのが、昌文君(しょうぶんくん)の部下として同行していた壁だったのです。信や山の民たちと協力し、王宮奪還に貢献した壁は、昌文君が文官の道に進むことから、自身は武官の頂点である大将軍を目指すことを決意します。

その後の壁は、幾つもの戦争に参加して、実際に将軍にまで成り上がります。しかし、壁の脇役とは思えない大出世は、あるエピソードのために準備されたものでした。

●歴史書の別解釈で死の運命を回避

丞相・呂不韋(りょふい)の支援を受けた蒲カク(ほかく)が成キョウを罠に嵌めて、成キョウの名前を使い、屯留(とんりゅう)で反乱を起こした「王弟謀反編」。この謀反を治めるために出陣した三万の鎮圧軍の総大将が、将軍になった壁でした。

作者の原先生はこのエピソードで壁が死ぬ予定だったことを、第35巻のあとがきで述べています。『キングダム』の元になっている歴史書『史記』内に「将軍壁死」という記述があり、原先生はこれを「壁将軍が死んだ」と解釈していました。そのため、壁は第2巻から名前つきで登場し、第35巻で将軍になったのです。しかし、連載中に「壁死」が「城壁内で戦死」という意味にも取れることが分かり、壁は将軍になった上で死を回避しました。

初登場から30巻以上に渡って準備されていた死の運命を回避し、史実上の人物から、『キングダム』のオリジナルキャラになった壁将軍。歴史書の別解釈という、他に類を見ない形で史実の壁を突破した壁に、原先生は「壁の生命力、恐るべし」と述べています。

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壁の運命が変わった『キングダム』 第35巻(集英社)

オリジナルキャラとなり、ついに主役級の活躍をした壁。キタリとの結婚の可能性もある?

●史実から解放された男の活躍

その後、王翦(おうせん)将軍を総大将とする秦軍による、趙国・ギョウ攻略戦に参戦した壁。彼はこの戦争の「リョウ陽攻防戦」で、山の民で構成された楊端和(ようたんわ)軍に援軍として加わり、犬戎族(けんじゅうぞく)と戦いました。

戦いのなかで、敵の策によって管理していた兵糧を失った壁。これは食料に乏しい秦軍にとって、大打撃となる失態でした。激しく落ち込む壁でしたが、大将・楊端和の檄で奮起し、最終的には犬戎族の王・ロゾに止めを刺すという大金星を挙げ、汚名を返上します。

ミスから味方を窮地に陥らせるも、敵のボスを倒して評価を覆した壁の活躍は、間違いなく主役級でした。脇役・壁が、これほどの活躍をして、しかも生き残るとは誰が予想していたでしょうか。これが史実ブロックを突破した男の底力なのかもしれません。

●気になるキタリとの今後の関係

壁は、「リョウ陽攻防戦」で、山の民のメラ族と共闘しています。戦いの序盤、メラ族の族長・カタリの妹・キタリは、失態を犯した壁を蔑んでいました。しかし、壁は窮地に陥った彼女を命懸けで助け、兄を喪って落ち込む彼女を熱く励まし、新たな族長として立ち上がらせます。壁の助けで戦意を取り戻したキタリは、戦いの終盤では「ロゾを倒せ」と檄を飛ばして壁を送り出しています。

この戦いで、壁とキタリの距離感は確実に縮まりました。友情を描きたいならキタリは男でもよかったはずなので、壁がキタリと結婚する可能性も十分にあります。メラ族の族長になった壁が、秦人と山の民との架け橋になっていく。そんな未来を想像すると、今後への期待が膨らみます。

(SU_BU)

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