仲間から誕生プレゼント、ソフト上野由岐子7回途中降板も後藤好救援で勝利

仲間から誕生プレゼント、ソフト上野由岐子7回途中降板も後藤好救援で勝利

  • 日刊スポーツ
  • 更新日:2021/07/22
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メキシコ対日本 力投する日本先発の上野(撮影・河野匠)

<東京オリンピック(五輪)>:ソフトボール・日本3-2メキシコ◇22日◇1次リーグ◇福島あづま球場

仲間が大きなプレゼントをくれた。39歳のバースデー登板となったエース上野由岐子投手は、勝利目前の7回途中「いっぱいいっぱいだった」と、2-2の同点に追い付かれた場面で降板。悔しい結果となったが、バトンを受けた後藤の好救援で、延長8回タイブレークでサヨナラ勝ちし、チームは2連勝となった。

前日21日の初戦は85球を投げて勝利投手になった。この日の朝、宇津木監督から登板を伝えられたという上野は「前日の反省を生かして、ストライク先行でていねいに行こうと思ったが、ちょっと飛ばしすぎたかな」と振り返った。

「39歳をリアルに感じた」。登板前は「若い時のように、寝たらすぐ治るというのはない。アイシングも食事もサプリメントもやれることはすべてやった」と、疲労回復に努め、マウンドに上がった。3回、4回はすべてのアウトを三振で奪うなど、快調に飛ばした。7回のマウンドに上がる前、宇津木監督から「最終回大丈夫か」と心配された。誕生日だったこともあり、最後に上野自ら締めて終わるように送り出されたが、ピンチを招いて降板。「実は代えてほしいと思っていた」と苦笑いを見せた。 14年に左膝を痛め、16年には肉離れ、19年には打球を顎に受け、骨折した。自分の体と向き合う時間が増え、自分で練習内容や量を調整する。現在では代表合宿も自分の状態を宇津木監督らと相談し、必須なものでなければ、自分で参加するかを判断している。1人でトレーニングすることも多いが「しっかり逆算してやっているので大丈夫」と、決して手を抜かない。

121球、5安打10奪三振。同点に追い付かれ、最後の1回を投げきることはできなかった。「自分の体は限界で、期待に応える以上に体が持たなかった。先輩としてもっといい形でバトンタッチしたかった」と悔やんだ。それでも後を託した後藤の成長を感じ取ることができた。「調子も上げていたので、期待していた。無観客でプレッシャーがいい意味でなくなって、のびのび投げていた」。20歳で真っ向勝負で相手にぶつかっていく後輩の姿に「若い時の自分を思い出す。イケイケゴーゴーというか、全球全力みたいなものを感じる」と笑顔を見せた。

誕生日プレゼントは? と聞かれた上野は「金メダルではない。与えられるものではなく、つかみに行くもの」と答えた。「今日の1勝は大きい」。接戦を制し、また1歩頂点が近づいた。【松熊洋介】

◆日本の1次リーグ展望 6チーム中、上位2チームが決勝へ進出する。そのため目標とする金メダル獲得には、1次リーグは全勝、もしくは1敗までしか許されない。2敗となると他チームの結果待ちとなる。そのため最終戦で対戦する最大のライバル米国との対戦までは、全勝をキープすることが大前提となってくる。世界ランキングでは米国が1位、日本は2位。25日の第4戦で対戦する同3位のカナダ戦が、金メダルへの1つのポイントとなりそうだ。

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