短距離の飯塚翔太が“高地調整”を実戦で初導入、後半の走り「肺が楽に」

短距離の飯塚翔太が“高地調整”を実戦で初導入、後半の走り「肺が楽に」

  • 日刊スポーツ
  • 更新日:2021/05/02
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静岡国際の前日練習を終え、笑顔の飯塚(撮影・上田悠太)

スプリンターだけど“高地調整”-。その2年前から温めていたプランを実戦で初導入する。

陸上男子短距離の飯塚翔太(29=ミズノ)が静岡国際を翌日に控えた2日、会場のエコパスタジアムで最終調整。200メートルで、東京オリンピック(五輪)の参加標準記録(20秒24)に照準を定めるレースに向けて、「練習の状態はいい。できることはやってきた。ベストは尽くしたい」と力込めた。

直前までは約1週間、山梨・富士北麓の標高約1000メートルで短期合宿をしていた。準高地ではあるが、平地より酸素濃度が薄い場所に体を順応させた。赤血球数やヘモグロビン濃度は増加している模様で、苦しくなる後半の走りも、「肺が楽になっている」。また空気抵抗が小さいことから「すごい追い風、下りのイメージ」と速く走れる場所で練習してきた効果で、その感覚が体に染み付いている。「走ってみないと分からない」と自分でも未知数だが、高いパフォーマンスを発揮できそうな期待感はある。

マラソン選手なら米ボルダー、競泳選手なら米フラッグスタッフなどの高地でトレーニングを積み、心肺機能を高め、大会へ向かうのはよく知られる。ただ、陸上のスプリンターで、そのような調整を取り入れるのは常識的ではない。とはいえ、200メートルも心肺機能は重要で、理にはかなっているのは確か。事実、競泳でも昔は「高地トレーニングは長距離」という認識が強かったが、今は短距離にも有効であるとなっている。飯塚も明日3日のレースの感触次第では、今後のルーティンとしていくつもりだ。

もともと飯塚は18年、19年のシーズンイン前に、標高約1900メートルのメキシコ・ケイタロ合宿を積んでいた。練習の制限のバランスも含め、高地の調整は慣れており、体調も崩していない。静岡・御前崎市出身で、“ホーム”の大会となる。「その応援に応えることができたら」。地元での走りは、新しい常識を作り出す、その第1歩にもなるかもしれない。【上田悠太】

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