仲野太賀&草なぎ剛、初共演で互いに刺激 共通の趣味も「影響を受けてハマっています」

仲野太賀&草なぎ剛、初共演で互いに刺激 共通の趣味も「影響を受けてハマっています」

  • マイナビニュース
  • 更新日:2022/08/06
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●仲野の変化に草なぎ驚き 役作りで10キロ増も元の体重に

草なぎ剛、“拾われた”と思う瞬間を告白「愛犬クルミちゃんに見つめられると…」

ディズニープラスとNHK BSプレミアムで配信・放送中のドラマ『拾われた男』で兄弟役を務めた俳優の仲野太賀と草なぎ剛にインタビュー。本作での役作りや初共演の感想を聞いた。

俳優・松尾諭が自らの波瀾万丈なサクセスストーリーを描いたエッセイをドラマ化した本作。売れない役者・松戸諭(仲野太賀)が自販機の下に落ちていた1枚の航空券を拾うところから物語は始まり、他人に“拾われ”続けることで諭は夢も恋もつかんでいく。諭の兄・武志を草なぎ剛、諭の運命の女性である比嘉結を伊藤沙莉が演じた。

仲野は、松尾の愛らしい感じや憎めない雰囲気を出すために、役作りで10キロ増量。SNSでは「太賀くんが松尾さんに雰囲気が似てる!」「松尾諭さんにそっくり」という声も上がっている。そして撮影終了後は、次の作品のために10キロ痩せて元の体重に。インタビューで久しぶりに仲野に会った草なぎは「痩せたね! すごいわ~別人だよ! 全然違う」と驚いていた。

――脚本を読んだときの感想からお聞かせください。

仲野:とても面白かったです。松尾さんがこんな人生を歩まれていたんだなと驚きましたし、最初は俳優のサクセスストーリーのように思えるけど、家族や恋人、兄弟などヒューマンドラマのほうに変わっていき、思いもよらない方向に展開していく。それがとても面白くて、ぜひやってみたいと思いました。

草なぎ:僕もすごくやりたいと思いました。松尾くんはほかの作品でも一緒だったので、脚本を読む前に原作も読んでいて、面白いなと思ったし、お兄ちゃんの役なので、松尾くんと縁あるなと。コロナの中、アメリカにも行けるかもしれないという思いもありましたし、何か発見することがあるのかなと思って、ドキドキワクワクしました。

――演じる際に特に意識していたことを教えてください。

仲野:松尾諭さんの実話がベースになっている作品ですが、松戸諭の人生を全うしようと思っていたので、そこまで松尾さんに寄せることは意識していませんでしたね。ドラマを見ながら振り返ってみると、松尾さんだったらこんな動きするかもなというのがどこかにあって、ヒントをもらいながらやっていた気がします。キャラクター自体に厚みがあったので、いろんな側面を見せていきたいと思ったので、人間味みたいなものを押して、うま味を出すことを意識しました。

草なぎ:僕も厚みを出していきたいなと。太賀くんも言っている通り、お兄ちゃんの写真とか見たりして実際の方に寄せなくていいなという感じで。松尾くん自身も好きにやってくれと言ってくれたので、でもどこか意識しているところもあるし、オリジナルで何か生み出せたらなと、そんな感じで演じていました。

――お兄ちゃん感は意識しましたか?

草なぎ:つかみどころがないような不思議な方だったので、お兄ちゃんという感じではなく、小さいときから弟はお兄ちゃんに届かないような感じだったので、のほほんとした感じでやりました。

――どんな兄弟関係として捉えていましたか?

仲野:弟の目線から言うと、全10話をかけてお兄ちゃんとの距離が少しずつ変わっていく話でもあるのですが、最初は好きになれず、肉親だからこそある気持ち悪い距離感だったり、でもなんだか体温があるような距離感で。僕も次男なので、兄に対するコンプレックスではないですが、同じ家族で同じ場所で生まれ育ったのになんでこんなに違うんだろうっていうざらつきとか、そういうものがベースにあるのかなと思いました。でも物語が進むにつれて、自分には見えなかった兄の姿に触れて、改めて兄弟というものを捉え直す諭だったと思います。

草なぎ:その場その場で感じたように演じていました。撮影でアメリカのカラマズーに行ったのですが、海外の方も温かくて、台本で読んでいるよりヒューマンな感じで、国境を越えて、人種を越えてみたいな雰囲気になって。家族の大切さとか、みんなが穏やかに生きられる世界とか、すごく平和な……最初は売れない俳優がすったもんだしているのに、アメリカに行ってすごいテーマに。そこがめちゃめちゃ面白いなと思っていて、どうなっているか楽しみです。

●草なぎもフィルムカメラ購入「弟(仲野)の影響を受けて…」

――お二人が本当の兄弟だったらどんなことをしたいですか?

草なぎ:この関係は悪くなかったですし、アメリカに太賀くんと行けて楽しかったですし。でも(痩せて)顔が全然違う! あのときの君かよ! みたいな。かっこよくなったね。役者だね、やっぱり。それに驚いちゃって(笑)。でも海外旅行に行ける兄弟だったら素敵だなと思うし、太賀くん写真をやっていて、僕それでフィルムカメラを買って。「マキナ67」っていうのを買いました!

仲野:え! 買ったんですか!? マキナいいな~。

草なぎ:太賀くんが撮っていて、かっこいいなと思って。アルバムまでもらっちゃって。帰ってきてから調べて、確か「ペンタックス67」使っていたなって。それけっこう重いので、似ているカメラでもうちょっと軽い「マキナ67」を買いました。弟の影響を受けてフィルムカメラ始めちゃって、びっくりだよ!

仲野:うれしいな~!

――仲野さんからもらったアルバムは、ロケ中の写真をまとめたものですか?

草なぎ:そう! 太賀くんが撮ってくれて。

仲野:アメリカの思い出を一冊にまとめたんです。

草なぎ:すごいんだよ。アルバムを見ると腕あるなと。自分で絞りとかシャッタースピードを決めてやって。弟の影響を受けて僕も今ハマっています。あと、今回本当に珍道中で、入国審査できなくて(笑)。「仕事じゃない」って微妙に嘘ついたら、渡した紙に「仕事」って書いてあって止められてしまい、そうしたら先に入っていた太賀くんが助けてくれて。太賀くん一人旅したことがあって、弟のほうが経験値上なんです。

――仲野さんは草なぎさんから影響を受けたことはありますか?

仲野:草なぎさんファスティングをして減量されていたので、「何を飲んでいるんですか?」って聞いて、教えてもらった酵素ジュースを使って痩せました。

草なぎ:ファスティングは何回くらいやったの?

仲野:2回に分けて、3日、3日みたいな。1カ月で10キロ落ちました。

――草なぎさんを一言で表すとどんな方ですか?

仲野:このまんま、めちゃくちゃ優しいです。こんなに大スターでこんなに優しんだって感動しました。キッチンがあるホテルだったので皆さん自炊されていて、僕は自炊が苦手であまりできなくて、そうしたら草なぎさんが「太賀くん、つみれ鍋できたよ。食べる?」って感じで、けっこうな頻度で手料理をご馳走してくださって。

草なぎ:太賀くんもカレー作っていておいしそうだったね。一緒にスーパーに買い物に行ったんです。東京から離れたら頼る人がいたほうが心強いから自然と仲良くなって。本当に忘れられない思い出になりました。だから松尾くんに感謝だし、松尾くんのお兄ちゃんに感謝だなと思っています。

――草なぎさんは仲野さんと共演してどんな印象でしたか?

草なぎ:なんか気になるというか、ほわ~んとしているんだけど、芯があってしっかりしていて、抜け目ないヤツだなと(笑)。油断させておいてハートをつかむみたいな。

――どういうときにそう感じましたか?

草なぎ:できるんですよね。のほほんとしているけど、ギャップがあって。僕よりもすごく男らしくて、メンタルが強い感じもするし、どこでも生きていける気がします。インドに行ったことがあると言っていて、サバイバーみたいなところもあって。そして、この間までぽっちゃりしていたのに、この期間でこんなに痩せて、有言実行していてすごいなと。

仲野:ありがとうございます!

●仲野、輝き続ける草なぎの姿に刺激「本当に素敵で…」

――仲野さんは先ほど、草なぎさんの優しい人柄が伝わるエピソードを教えてくださいましたが、役者としての共演の感想もお聞かせください。

仲野:草なぎさんのお芝居が始まった途端に感嘆というか、「あ~これこれ」「すごい」みたいな空気が一撃で出て、場の空気が変わっていく感じがしました。草なぎさんである瞬間と、武志である瞬間がスーって変わっていく。気づいたら自分もどんどん引き込まれていくんだけど、つかみどころがなくて、お兄ちゃん本当は何を考えているんだろうとか、吸引力がものすごいなと思いました。年齢を重ねても輝き続ける草なぎさんが本当に素敵で、とても勉強になりましたし、まだまだ人は輝けるんだって勇気づけられました。こんなふうにお芝居ができるんだったら、僕も年を重ねても、とにかく芝居を続けたいと思いました。

――そう感じるほど草なぎさんの表情が魅力的だったわけですね。

仲野:僕が子どもの頃から、テレビのど真ん中で輝いていた大スターですし、出演したドラマも何本も観て育ってきたので、勝手にものすごく身近に感じていましたが、こうやって対峙して、お兄ちゃんとしてそこにいて、そのときの顔の表情や、しわ一つだったり、笑顔だったり、いろんな人生を重ねているからこその深さがすごかったんです。どこまでも輝き続ける方なんだなと思いました。

草なぎ:うれしいな~! マキナあげようか!? そんなこと言われたら照れちゃいますけど(笑)

――こうなりたいという目指すべき存在に。

仲野:そうですね。でもなれないと思いますけど(笑)

草なぎ:僕も太賀くんのコメントをそのままお返ししたいです。体型のことだけでなく、僕も勉強になったというか驚きました。対応能力もあるし、持っているエネルギーが大きい。魂で持っていく感じがしたので、お兄ちゃんとしてそれをどうやって受けようかなと。まともに受けるのではなく、ちょっとすかすようなにやるといい感じになるのかなと思ったり、すごく楽しかったです。

――お互いに刺激を受けたわけですね。

草なぎ:そうですね。

仲野:めちゃくちゃ刺激を受けました。

――本作に参加したことで何か新しい気づきや発見はありましたか?

仲野:諭はいろんな人と出会って拾われ続けて成長していくんですけど、自分の人生はどうなんだろうって振り返ったときに、あのとき俺拾われているわ、あのときも拾われているわ、もしかしたらあのときは誰かを拾ったかもしれないって、気づきがすごくありました。そう思ったら人生って悪くないかもって、この作品を通してより感じることができました。

草なぎ:僕は撮影に入る前に「何か発見があるかも」と思っていましたが、アメリカまで行って、しかも太賀くんとは大阪にも行って、いろんな経験をして今思うことは、特に発見はなかったです(笑)

仲野:なんだそれ! 面白い(笑)

草なぎ:そうなんだよ。アメリカに行って悟りでも開いてやろうかとか、ギターを買って曲を作って自分の中で開花するものを編み出そうかと思っていたんだけど。諭くんのお兄ちゃんがいたところで撮影したので、お兄ちゃんの足跡を巡る旅みたいな感覚になって、自分発見とかではなくなって。でも、弟の影響でカメラを始めたのは変化ですね!

仲野:新しい趣味を発見! あと、カラマズーとの出会いは大きかったんじゃないですか?

草なぎ:そうだね。ハイウェイの大きさとか、見るものすべてが新鮮で、いろんな人にも出会って。その経験は無意識の中で息づいていくものだと思うので、これから何か気づきがあるのかなと。とにかくすごい冒険をしました!

■仲野太賀
1993年2月7日生まれ、東京都出身。2006年に俳優デビュー。近年の主な出演作は、ドラマ『あのコの夢を見たんです。』『この恋あたためますか』(2020)、『コントが始まる』『#家族募集します』(2021)、映画『今日から俺は!!劇場版』(2020)、『すばらしき世界』『あの頃。』『ONODA 一万夜を越えて』(2021)など。第64回ブルーリボン賞助演男優賞、第45回日本アカデミー賞 優秀助演男優賞、 第76回毎日映画コンクール 男優助演賞、2022年エランドール賞 新人賞を受賞。現在、ドラマ『初恋の悪魔』(日本テレビ)が放送中。映画『ある男』が2022年秋公開。

■草なぎ剛
1974年7月9日生まれ。91年にCDデビュー以来、数々の名曲を世に送り出し、『NHK紅白歌合戦』に23回出場。17年9月に稲垣吾郎、香取慎吾と「新しい地図」を立ち上げた。俳優、歌手、タレント、YouTuberなど幅広く活躍。近年の主な出演作は、映画『台風家族』(2019)、 「第44回日本アカデミー賞」最優秀主演男優賞を受賞した『ミッドナイトスワン』(2020)、大河ドラマ『青天を衝け』(2021)など。NHK『ブラタモリ』(ナレーション)、bayfm『ShinTsuyo POWER SPLASH』、ABEMA『7.2新しい別の窓』にレギュラー出演中。映画『サバカン SABAKAN』が8月19日公開。

■『拾われた男』
NHK BSプレミアムにて毎週日曜22時より放送、ディズニープラスにて毎週日曜23時に最新話配信。

(C)2022 Disney & NHK Enterprises, Inc.

酒井青子

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