中学受験で人気続く付属校 特に志願者が増えたのはどの大学付属?

中学受験で人気続く付属校 特に志願者が増えたのはどの大学付属?

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  • 更新日:2021/02/25
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人気継続中の大学付属中高。今年の動向は?(写真はイメージです/GettyImages)

緊急事態宣言下で実施された、今年の中学入試。コロナの影響で学校や受験生はどう動いたのか。前回の記事では難関校で志願者減少の傾向がみられた一方、比較的下位の学校で志願者が増えたと報じた。今回は大学付属校などの傾向について見ていこう。

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■早慶MARCHに次ぐ付属校も人気に

ここ数年続いている、大学付属校の人気は相変わらず高い。早稲田大学、慶應義塾大学、MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)の付属校は難易度が上がり、志願者が減少した学校もあるものの、ほぼ高止まりのまま推移した。今年は付属校人気が、早慶MARCHに次ぐ日本大学、東海大学、芝浦工業大学の付属校にも及んだ。

「日大の付属はほとんどの学校が前年よりも増加しましたが、特に日大系唯一の男子校・日本大学豊山(東京・文京区)の増加が目立ちました」(森上教育研究所代表の森上展安さん)

同校の志願者は昨年に比べて771人増え、昨年比134%に上昇した。大学付属校の人気に追随して、青山学院大学と提携した青山学院大学系属浦和ルーテル学院(埼玉・さいたま市)も前年より志願者が183人増え、昨年比131%に上昇した。

また、人気低迷気味と言われてきた女子校が、盛り返しているようだ。

「去年あたりから、校風やカラーがはっきりしている学校の人気が高まっています」(首都圏模試センター取締役教育研究所長の北一成さん)

桐朋女子(東京・調布市)や女子美術大学付属(東京・杉並区)、昭和女子大学付属昭和(東京・世田谷区)など、個性が光る女子校が健闘している。女子美術大学付属は、志願者が130人増え、昨年比116%。さらにコロナ禍で、精神的なバックボーンを求める保護者に支持され、ミッションスクールも人気が出ている。

一方、女子校から共学へと改組した学校も注目された。村田女子高校が広尾学園と提携して共学となった広尾学園小石川(東京・文京区)は募集人数120人に対して志願者数3801人、聖徳大学付属女子から改組した光英VERITAS(千葉・松戸市)が105人に対して971人と、初年度から多くの志願者を集めた。また、小野学園から改組して2年目の品川翔英(東京・品川区)も100人に対して540人の志願者が集まった。

■コロナ禍で面接を中止する学校も

従来、面接を課していた女子校では、1月の緊急事態宣言発出を受け、相次いで中止した。桜蔭(東京・文京区)は、面接を記述式試験に変更。頌栄女子学院(東京・港区)、学習院女子(東京・新宿区)、横浜雙葉(横浜市)、女子学院(東京・千代田区)、雙葉(東京・千代田区)、立教女学院(東京・杉並区)、香蘭女学校(東京・品川区)、光塩女子学院(東京・杉並区)、フェリス女学院(横浜市)など、伝統のある女子校が面接を断念した。

森上さんは、コロナの影響について次のように話す。

「今年の入試は、得点が伸び悩んだ模様です。たとえば渋谷教育学園幕張は例年難問を出題するのですが、今年はいつになく易しかったにもかかわらず点数が伸びませんでした。受験生の学力が、オンラインでは伸びきらなかった、ということが言えると思います」

コロナ禍の受験とあって、各校は細心の注意を払って受験生を迎えた。例年1万人規模の受験生を集める栄東(さいたま市)は、第1回入試に6000人以上が応募。密を避けるため、日程を10日と12日に分け、さらに集合時間にも差を設け、試験会場も3会場に分散。電車での来校を少なくするためグラウンドを駐車場として開放したり、机に飛沫防止のアクリルパネルを設置したりするなどの配慮をした。

「学校が保護者や受験生の身になって対策したことが、好感を得たようです」(北さん)

今年の受験生は、緊急事態宣言で学校や塾の授業がオンラインになったり、志望校の学校説明会が中止になったりと、試練にさらされた。

「大変な1年でしたが、そのぶん精神的に成長できた受験生も多かった。この逆境で培った精神を、これからの学校生活に生かしてほしい」(北さん)

(文/柿崎明子)

柿崎明子

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