
累計販売本数が2000万本を突破している「悪魔城ドラキュラ」シリーズには、実際に発売されることなく開発が中止となった「Castlevania:Resurrection」というタイトルが存在します。そんな未発表のまま世に出ることがなかった「Castlevania:Resurrection」のゲームプレイ映像が、初めて公開されました。
Someone Might Have Found A Canceled Castlevania Dreamcast Prototype
https://kotaku.com/someone-might-have-found-a-canceled-castlevania-dreamca-1846623915
ドリームキャスト向けタイトルとして開発が進められていた「Castlevania:Resurrection」のディスクが発見されました。初の「Castlevania:Resurrection」のゲームプレイはYouTubeチャンネルのcvr exists上で公開されています。
Castlevania Resurrection Exists! - YouTube
手書き文字で「Castlevania:Resurrection」と書かれたディスクが登場。このディスクはセガが開発した再書き込み可能なGD-ROMのようです。ディスクの日付部分には「1999年5月11日」、会社名部分には「KCEA」と書かれています。KCEAはコナミの子会社につけられていた名称と思われます。

ドリームキャストのロゴが表示され……

続いて「Castlevania:Resurrection」というタイトルロゴが表示。

コントローラーを使ってキャラクターを操作します。2Dの横スクロールアクションではなく3Dアクションゲームとなっている模様。

デバッグモードでプレイしているためか、基本的にはキャラクターを動かすのみで戦闘関連のシステムが実装されているか否かは不明。

複数のステージが用意されており、ステージ上のギミックもさまざまなものが用意されています。敵からの攻撃は受けるようですが、マグマの中に落ちてもダメージを受けておらず、まだまだ多くの機能が未完成のままであることがうかがえます。

キャンセルされたゲームタイトルに関する情報をまとめたサイト「Unseen64」によると、「Castlevania:Resurrection」は「悪魔城ドラキュラ 漆黒たる前奏曲」の主人公であるソニア・ベルモンドを主人公とするタイトル。1999年に開催されたE3で発表され、イギリスで出版されたドリームキャストマガジンの1999年9月号でも特集されていますが、2003年3月にひっそりとプロジェクトはキャンセルされています。
以下はE3 1999で発表時に流された「Castlevania:Resurrection」の予告編ムービー。
Castlevania: Resurrection (E3 1999 Trailer) - YouTube
「Castlevania:Resurrection」の開発に携わっていたというエンジニアのジェイソン・リー・エリオット氏は、自身のブログ上で「私が開発チームに参加した時、チームはすでに多くの問題を抱えていました。チームのほとんどはスポーツゲームに取り組んだことがあるだけの人々で、3Dアクションゲームを作成する方法を理解していませんでした。また、アートチームはまとまりがなく、開発の方向性もまとまっていませんでした。私が開発に参加した時点で『Castlevania:Resurrection』は2年の開発期間を経ていましたが、成果物はほとんどありませんでした」と語っています。
なお、ムービーを公開したcvr existsが「Castlevania:Resurrection」のディスクをどこで入手したのかは不明です。