“地図にない湖”に古代要塞!?茨城の新絶景「石切山脈」

“地図にない湖”に古代要塞!?茨城の新絶景「石切山脈」

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  • 更新日:2020/11/21
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“地図にない湖”に古代要塞!?茨城の新絶景「石切山脈」

茨城県笠間市稲田地区。そこには古くから白みかげ石が採掘される日本最大級の採石場、通称「石切山脈」が存在します。純白のみかげ石が階段状に幾重にも重なる扇形の断崖絶壁の姿は、さながら古代要塞か廃城のよう。この風景がSNSで話題となり茨城の新名所として人気となっています。

そして2020年11月より、採掘現場を見学できるプレミアムツアーが本格始動しました。今回はその内容をご紹介します。

日本最大級の稲田みかげ石の採石場「石切山脈」

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写真:石切山脈 広報事務局

茨城県中央部に位置する笠間市。その稲田地区には、明治32年から100年以上続く「稲田みかげ石」の採石場が存在します。その大きさは、東西約10km、南北約5km、地下1.5kmと日本最大規模を誇り、通称「石切山脈(いしきりさんみゃく)」とも呼ばれています。

光沢のある白さと耐久性を兼ね備えた稲田みかげ石は、最高級石材として国会議事堂や東京駅舎、日本橋や最高裁判所、茨城県庁舎など名だたる近代建築に採用され、また神社の鳥居などにも多く使用されています。

そんな石切山脈に存在する2つの採石場「前山」と「奥山」。そのうち、役割を終え6年前に閉山した前山採石場では、採掘で発生した山の地下水と雨水でうまれた巨大な水溜まりが、近年、“地図にない湖”としてSNSをきっかけに注目され、茨城の新たな名所として生まれ変わっています。

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写真:Mayumi Kawai

創業以来、中野組石材工業株式会社協力の下、石切山脈の採掘を行っているのが株式会社想石(そうせき)です。同社は、石切山脈の魅力をより多くの人に伝えたいと観光事業会社「株式会社U-A」を立ち上げ、通常の見学から一歩踏み込んだ、新たなプレミアムツアーを企画。専用ガイドと専用車で巡る迫力満点の採掘現場や“地図にない湖”の特別展望台などツアーでしか体験できないプレミアムな内容が詰まっています。
※プレミアムツアーへの参加は事前予約が必要です。詳しくは本ページ末尾・関連MEMOにある公式ホームページをご参照ください。

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写真:Mayumi Kawai

ちなみに、従来の一般入場は、話題の“地図にない湖”=前山採石場跡と稲田みかげ石とグラフィックデザイナーらによる「いなだストーンエキシビジョン」の青空アート展示会場の見学が可能。

若手アーティストらによる独創性あふれるシュールでクールなアート作品がそろっています。ぜひお見逃しなく。

プレミアムツアーをゆく:まずは“地図にない湖”へ

写真:Mayumi Kawai

2020年11月14日から本格スタートしたプレミアムツアー。

最初の訪問スポットは“地図にない湖”を俯瞰する特別展望台。前山採石場跡はおよそ65mまで地下深く掘られ、そこへ浸み出した地下水や雨水が流れ込み、現在は深さ35mの湖となっています。

ちなみに、なぜ“地図にない湖”かというと、国土地理院が公開する地形図データに掲載されていないから。なお、GoogleMapなどの地図には湖のかたちが掲載されています。

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写真:Mayumi Kawai

プレミアムツアーでは実際の採掘現場を訪れるため、安全上、ヘルメットの着用が求められます。また、見学路は足元が悪く、滑りやすいみかげ石の上を歩くこともあるため、スニーカーや運動靴など、滑りにくく歩きやすい靴と動きやすい服装が推奨されています。

プレミアムツアーをゆく:ハイライトの奥山採石場へ

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写真:Mayumi Kawai

次に訪れるのは現在稼働中の奥山採石場。目下採掘中の作業現場や切り出されたばかりの巨大な石が無造作に転がり、大型重機や専用機械もあちこちで稼働していてまさに臨場感あふれる社会科見学です。

目の前に現れたみかげ石の荒涼としたたたずまいは古代遺跡か要塞か、あるいはジブリのラピュタを彷彿とさせ、そのダイナミックなスケールに圧倒されるばかりです。

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写真:Mayumi Kawai

見学の傍らで普段通りに進められる採掘作業。噴煙をまき散らしながら石を切り出すシーンや、もし運が良ければ、ダイナマイトで岩盤を爆破する貴重な発破シーンに出くわすチャンスも!

ちなみに、石切山脈は茨城県の「いばらきフィルムコミッション」にロケ地として登録されています。そのため、特撮モノやドラマ、映画、ミュージックビデオなどにたびたび起用され、もしかすると、見覚えのある風景があるかもしれないですね。

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写真:Mayumi Kawai

ここは奥山採石場のハイライト。一段の高さがおよそ4m、それが階段状に15段連なり、全高60mもの白亜の断崖が築かれています。階段状に削られている理由は、安全上の対策として法律で定められているから。

遠目から眺める1段はかなり小さく感じますが、真下に立つとその大きさに圧倒されます。まさに天然の要塞。これを肌で感じられるのもプレミアムツアーの醍醐味ですね。

プレミアムツアーをゆく:最後は“地図にない湖”の下から

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写真:Mayumi Kawai

最後は再び前山採石場跡へ戻り、“地図にない湖”を下から見上げる展望台へ。舗装されていない山道を下ることおよそ5分…。

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写真:Mayumi Kawai

まるで古代円形劇場の舞台に降り立ったような神秘的な風景です!円形構造による音響効果で、大きな声を出すとこだまとなって声が反響します。ぜひ試してみてくださいね。

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写真:Mayumi Kawai

上から眺めると濃いエメラルドグリーンの湖面が広がりますが、間近で見る湖面はハッとするほど透明で、水底には古代遺跡さながらに大小の砕石が横たわっています。実に幻想的ですね。

ツアー後は笠間産栗の極上モンブランでコーヒーブレイク

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写真:Mayumi Kawai

プレミアムツアー開始に合わせオープンした「U-A Cafeモンブラン」。実は茨城県は栗の生産量日本一を誇る栗の産地で、中でも笠間は「栗の郷」として県下一の栽培面積を誇ります。「笠間の栗」は大粒で身が詰まり、薫り高く甘いのが特徴で、全国の有名和洋菓子店などで使用されています。

極上の栗をふんだんに使用した絶品モンブランを堪能しながら絶景・石切山脈を眺める贅沢なブレイクタイムはいかがでしょうか。

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写真:Mayumi Kawai

手前はテイクアウト用に開発された歩きながら楽しめるモンブラン(1,000円税込)、奥はイートイン用のコーヒー付きモンブラン(1,800円税込)です。鮮度にこだわった極細で繊細な糸状栗ペーストは非常に乾きやすく10分以内での完食が推奨されるほど。砂糖を極力控え、栗本来の甘さを引き立てられた極上モンブランとなっています。

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写真:Mayumi Kawai

モンブランに合わせて開発された石臼コーヒー。その名の通り、厳選されたコーヒー豆を石臼で挽き、薫り高く飲みやすい口当たりのコーヒーとなっています。注文後石臼で挽いてから提供されるため少し時間がかかるほか、一度に2人分の量となるため2人以上でオーダーした方がお得となっています。

日本離れした絶景と極上モンブランも楽しめる茨城の新たな新名所・石切山脈へ、今度ぜひ遊びに出かけてみませんか。

石切山脈の基本情報

住所:茨城県笠間市稲田4260-1
電話:0296-74-2537
アクセス:
車の場合、北関東自動車道友部ICより約20分、あるいは笠間西ICより約10分
電車の場合は、JR水戸線稲田駅より1.5㎞で徒歩約20分
不定休
※プレミアムツアーは要事前予約となります。詳細は、公式ホームページにてご確認ください。

取材協力:石切山脈広報事務局

2020年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

関連MEMO

石切山脈公式ホームページ(外部リンク)

株式会社想石(外部リンク)

笠間観光協会(外部リンク)

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外部リンク

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