◇大相撲初場所 4日目(2021年1月13日 両国国技館)

宝富士に上手投げで敗れた貴景勝(撮影・島崎忠彦)
綱獲りが絶望的となった大関・貴景勝は、泥沼の4連敗となった。頭から当たることが多いが、この日の立ち合いは右を固めて宝富士に体当たり。起こした相手を突いて後退させたが、回り込まれてからは圧力が伝わらない。突いたタイミングでつかまり手繰られて左上手を許すと、投げに耐えられず土俵に転がった。直近は4連勝していた得意の相手だったが、初日から3連敗のショックを引きずるかように動きに精彩を欠いていた。
初日からの4連敗は17年初場所の新入幕以来、4年ぶり。さすがに力なく、今場所初めて、無言で国技館を引き揚げた。5日目は、互いの初日を懸けて、埼玉栄高の後輩で、21歳のホープ琴勝峰と顔を合わせる。