
MROジャパンが整備した機体をコムラックスに引き渡し、記念撮影する関係者ら=20日、那覇市のMROジャパンの格納庫
航空機整備のMROジャパン(那覇市、高橋隆司社長)は20日までに、昨年に日本で初めて取得したEASA(欧州航空安全庁)基準に基づく、同社として初めての機体整備を完了した。同日、那覇空港内の格納庫でセレモニーを開き、同機を管理する世界的VIP向けチャーター運航会社の「コムラックス」(スイス)へ引き渡した。
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エアバスのビジネスジェットでマルタ籍。定期整備に当たるもので、エンジン、ギアなど各種検査を実施した。セレモニーでは、両社の代表者が記念ボードへ署名、MRO側から整備記録の「ログブック」が手渡された。
高橋社長は、準備期間も含め3年かけてEASAの認定を取得し、実績につなげたことを喜び、「これをスタートとして、海外の機体を預かり、いい品質の機体を出し続けたい」とあいさつした。
コムラックス社のアンソニー・ブラウン統括エンジニアは「ここに至るまで、互いに多くの時間をかけてハードワークを重ねてきた。今後も多くの航空機重整備を円滑に重ねていってくれると思う」と感謝した。
MROは今後、通常の定期整備とは別にリース機を返却する際に必要な整備需要などを取り込みたい考え。高橋社長は取材に「来年度にも新たな領域にチャレンジしたい」と話した。(政経部・大城大輔)