秋華賞はデアリングタクトの相手探し。穴党記者が自信満々で推す3頭

秋華賞はデアリングタクトの相手探し。穴党記者が自信満々で推す3頭

  • Sportiva
  • 更新日:2020/10/17

3歳「牝馬三冠」の最終戦となるGI秋華賞(京都・芝2000m)が10月18日に行なわれる。

注目は何と言っても、史上初の無敗での牝馬三冠がかかっているデアリングタクト(牝3歳)。はたして、その偉業は成し遂げられるのか、大きな関心が寄せられている。

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過去10年の結果を振り返ってみれば、1番人気は4勝、2着1回、3着1回、着外4回。勝った4頭はいずれもGIオークス(東京・芝2400m)を勝っており、そのうち3頭は春の二冠馬で、見事に三冠を達成している。そうした状況を鑑みれば、デアリングタクトもそれらに続く可能性はかなり高い。

そして、「穴党」として知られるトラックマンの多くも、今回ばかりはそういった見方をしている。デイリー馬三郎の吉田順一記者が語る。

「オープン特別のエルフィンS(2月8日/京都・芝1600m)が約3カ月ぶり、GI桜花賞(4月12日/阪神・芝1600m)が約2カ月ぶりのレースでしたが、デアリングタクトはともに難なく快勝。気性的にも体が緩まず、鉄砲が利くタイプで、およそ4カ月半ぶりとなる今回も特に心配することはないでしょう。

超高速馬場での上がり勝負はどうか、父エピファネイアの特性が京都の内回り・芝2000mに合うかかどうか、といった一抹の不安はあるものの、1週前に適度に馬場が荒れて、適度に上がりのかかる設定になっていれば、脚力と底力がモノを言いそう。ここは"相手探し"と見るのが正解かもしれません」

また、スポーツ報知の坂本達洋記者も、「(デアリングタクトは)どんな条件でも能力を発揮できる力強さ、逞しさが抜けています。ひと夏を越して急上昇しているライバルも見当たりませんから、春に戦ってきた相手とおおまかな勢力図は変わっていないように思います」と、吉田記者の見解に同意する。

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オークスの時と同様、秋華賞での激走が期待されるウインマイティー

となれば、デアリングタクトとの組み合わせでもオイシイ配当が見込めそうな"穴馬"をピックアップしたいところ。吉田記者はまず、オークス(5月24日)で13番人気ながら3着に突っ込んできたウインマイティー(牝3歳)の名前を挙げる。

「父ゴールドシップは舌がハミを越してスッと動けず、気性的にムラがありました。その産駒も同じようなタイプが多いのですが、ウインマイティーは常に闘争心が旺盛。追い切りでも気合いを前面に出しており、充実期は身体能力以上のパフォーマンスを示すことが可能です。

前走のGIII紫苑S(9月12日/中山・芝2000m)では6着でしたが、スタートで後手を踏んだことがすべて。むしろ、不向きな流れのなかで、勝ち馬にコンマ3秒差まで詰め寄った点を評価すべきでしょう。

長くいい脚が使えて、適度に上がりがかかれば、しぶとく食らいついていける点は魅力。最後まで諦めず、粘っこい騎乗を見せる和田竜二騎手への期待も大きいです」

吉田記者はもう1頭、紫苑Sで10番人気ながら2着に入って波乱を演出したパラスアテナ(牝3歳)を推奨する。

「紫苑Sでは終始外を回される距離のロスがありながら、2着を確保。通ったコースを踏まえれば、勝ったマルターズディオサ(牝3歳)と遜色のない力を示したと言ってもいいでしょう。

まだ頭が高く、トモ腰に甘さのあるルーラーシップ産駒ですが、今後の伸びしろは十分。実際に今回も、前走以上の馬体&攻め気配で、かなりの上積みが見込めます。速い脚よりは、長くいい脚を使えるワンペース型で、京都の内回り・芝2000mも合っている印象です」

パラスアテナについては、坂本記者も注目している。

「今回の騎乗は叶いませんでしたが、武豊騎手がその素質を評価して、わざわざ福島のGIIIラジオNIKKEI賞(4着。7月5日/福島・芝1800m)に乗りに行ったぐらいの馬ですから。現に、秋を迎えて上昇ムードです。

所属する高柳瑞樹厩舎の佐藤二朗助手は、『馬体重は数字的には大きく変わっていないけど、春と比べて(馬体に)幅が出てきて、力もついてきた。前走までは硬さが感じられたけど、今はそれが取れて、1回使った上積みがある』と、気配のよさを強調していました。

今回もおそらく人気薄。馬券圏内(3着以内)に突っ込んでくれば、オイシイ馬券になるのではないでしょうか」

実は、坂本記者にはパラスアテナ以上に注視している馬がいる。オークス2着のウインマリリン(牝3歳)だ。

「強力な末脚を誇るデアリングタクトでも、馬群に包まれる懸念があります。となれば、もちろん前の馬を狙うのがセオリーです。そして、"何が何でも"という逃げ馬が不在の今回は、平坦な内回りの舞台を利して積極的に運びそうなウインマリリンが絶好の狙い目となります。

同馬は先行力とスピードの持続力が光り、乗れている若武者・横山武史騎手が果敢な騎乗で一発を狙ってきそう。事実、横山武騎手は自らの騎乗スタイルについて、『脚を余すのが嫌だし、前からいって力を出し切らせることを常に考えています』と話し、前々から運ぶことは間違いないでしょう。あっと驚く粘り込みを期待したいですね」

史上初となる無敗の牝馬三冠馬誕生へ、熱い視線が注がれる今年の秋華賞。だが、2番手以降の争いは大混戦で、馬券的な興味が薄れることはない。快挙達成の興奮とともに、オイシイ配当をもたらしてくれる馬が、ここに挙げた3頭の中にきっといる。

土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu

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