
植樹されたメタセコイア。そばのモニュメントに手を添える諫山創さん(左)と梶裕貴さん=日田市大山町西大山
【日田】人気漫画「進撃の巨人」の原作者、諫山創(はじめ)さんらが18日、地元の日田市大山町の公園に植樹をした。漫画の最終話に登場する「あの丘の木」のモチーフになった木で、「聖地」の新たな人気スポットになりそう。テレビアニメの放送10周年を記念した取り組み。
テレビアニメは今月、完結したばかり。取り組みは地元有志でつくる「進撃の日田まちおこし協議会」などが企画した。
大山町は諫山さんの出身地。主人公らの銅像やミュージアムがあり、「聖地」として多くのファンが訪れている。
植樹した場所は、西大山の田来原(たらいばる)美しい森づくり公園。芝生広場の丘に植えたメタセコイア(高さ約5メートル)の根元に諫山さんと、主人公エレン役の声優、梶裕貴さんが土をかぶせた。そばに設置した記念モニュメントの除幕もした。
メタセコイアは最終話に登場する「あの丘の木」のモデルにした針葉樹で、大きなものは高さ数十メートルにもなるという。
諫山さんは「進撃の巨人は終わっても木はここで育つ。作品を思い出す場所になってくれるとうれしい」とあいさつした。
その後、市大山文化センターでトークショーがあり、全国からファン220人が詰めかけた。市内4会場でも同時中継し、2人はファンからの質問に答える形でトークを繰り広げた。
諫山さんは次回作を含めた今後について「全く何の予定もない。日田の役に立つことがあれば、その役を全うしたい」と話した。