マチの悲願...JR比布(ぴっぷ)駅に特急列車が「停車」のわけは?「ピップエレキバン」CMロケ地 北海道比布町

マチの悲願...JR比布(ぴっぷ)駅に特急列車が「停車」のわけは?「ピップエレキバン」CMロケ地 北海道比布町

  • HBCニュース
  • 更新日:2023/10/03
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マチの悲願がかないました。
長年「通過駅」だった、JR比布駅に特急列車が臨時停車しました。
そのわけとは?

先月、北海道北部の比布町のJR比布駅です。
駆けつけた町民らがそのときを待っていました。

訪れた町民
「町から連絡あってそれで来ました。応援に来ました」

ホームに入ってきたのは札幌と稚内を結ぶ「特急宗谷」です。

比布町 村中一徳町長
「記念の瞬間ですね…」

感慨深げな町民たち…それもそのはず、これまで「通過駅」だった比布駅についに「特急列車」が停まったのです。
比布駅は、同じ名前の縁で交流がある医療器具「ピップエレキバン」のCMのロケ地として有名です。
そのCMでも俳優の樹木希林さんの目の前を列車が通過するシーンが描かれていて、比布駅は全国にその名が知られるとともに「通過駅」のイメージが定着しました。
今回は、利便性を向上させて利用者を増やそうという実証事業の一環で2週間だけの「臨時停車」でしたが、地元の評判は上々です。

利用した比布町民
「仕事が札幌であって、朝、比布まで直通で帰ってくることができた。すごい楽でした、乗り換えがなくて」
「また乗りたい」

一方で、利用者の減少で、宗谷線の名寄と稚内の間はJR北海道だけでは維持が困難とされる区間で、比布町は鉄道の存続を協議する沿線自治体の協議会のメンバーの一員です。
比布駅は対象の区間ではありませんが、同じ宗谷線の一部が廃止されることはマチにとっても大きな損失と考えています。

比布町 村中一徳町長
「鉄路はつながってこそ価値が生まれると思うので、ぜひ宗谷線を残していただいて、地域の足として利用されることを期待している」

「臨時停車」は今月3日で終了しましたが、比布町や沿線のマチで作る宗谷線の活性化推進協議会では、利用者数のデータやアンケート結果をもとに存続策を検討する方針です。

HBC北海道放送

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