オリンピアンとパラリンピアンが堪能『オリンピックコンサート2021』

オリンピアンとパラリンピアンが堪能『オリンピックコンサート2021』

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  • 更新日:2021/10/20

今年も『オリンピックコンサート2021』が、10月12日に東京芸術劇場 コンサートホールにて開催された。コロナ禍で昨年は中止され、2年ぶりの開催となった今回は、今年東京オリンピックで金メダルを獲得した阿部一二三(柔道)、東京パラリンピックで金メダルを獲得した鈴木孝幸(水泳)をはじめとするアスリート29名が参加。「勇気をありがとう、感動をありがとう」をテーマに、東京オリンピック・パラリンピック(以下、東京2020)にまつわる映像と、縁のある楽曲のフルオーケストラ演奏で、この夏の熱がよみがえる内容となった。コンサートの指揮は粟辻聡、オーケストラはTHE ORCHESTRA JAPAN、歌唱は二期会とNHK東京児童合唱団。ナビゲーターはオリンピアンでもある俳優・藤本隆宏。

一曲目は、大会以外では初演奏となる、東京2020のためにつくられた表彰式楽曲「TOKYO2020 VICTORY CEREMONY」。オーケストラの美しい演奏が響く中、会場にオリンピアン・パラリンピアンが胸にメダルをかけて入場し、観客たちは大きな拍手で迎えた。中盤のトークコーナーに参加したのは、オリンピックのメダリストである向田真優(レスリング) 、梶原悠未(自転車・トラック)、見延和靖(フェンシング)、阿部一二三(柔道)、 野中生萌(スポーツクライミング)、パラリンピックのメダリストである佐藤友祈(陸上競技)、瀬戸勇次郎(柔道)、鈴木孝幸(水泳)、山口尚秀(水泳)、池崎大輔(車いすラグビー)。東京2020を振り返り、一様に語っていたのは感謝の気持ち。さらに「(野口啓代と)ふたりで表彰台に立つことができて本当に嬉しかった」(野中)、「」日本フェンシング界にとって新しい歴史のページの幕開けになった(見延)と話したほか、「オリンピック4連覇が最大の夢。まずはパリ大会での2連覇を目指す」(阿部)、「パリ大会では出場種目すべてで世界記録を更新したい」(佐藤)、「パリ大会で金メダルを獲得するために(自身の保持する世界記録を更新して)1分2秒台を出す」(山口)と既にパリ大会を見据えた発言が飛び出した。

コンサート後にアスリートたちは、「オーケストラコンサートを初めて聴いて、すごくきれいな音で感動しました」(乙黒拓斗)、「昔、エレクトーンで弾いた「組曲『惑星』から木星」がオーケストラの生演奏で聴けてうれしかったです」(宇山賢)、「東京2020の映像と共に演奏してくださって感動しました。癒しの時間になりました」(池崎大輔)、「音楽によって、今までの想いや、自転車・トラックは唯一の有観客だったので沢山の声援が背中を押してくれたこと、母が最前列で見守ってくれている表情を思い出して、いろいろな感情が込み上げてきました」(梶原悠未)など熱く感想を語り、笑顔を見せた。

「オリンピックコンサート2021」感想コメント

乙黒拓斗(レスリング)
「オーケストラコンサートを初めて観たのですが、すごくきれいな音で感動しました。自分の試合はオリンピックの中でも最終日だったので、他の競技を見ることができなかったぶん、今回の映像で初めて見るシーンがたくさんありました。自分が勝つシーンも流れたのですが、改めて、すごく苦しい試練や乗り越えてきた時間がガッツポーズの瞬間に込められてるなと思いましたし、自分の中で価値のある金メダルだと感じました」

宇山賢(フェンシング)
「僕は楽器が好きですし、ジャンル問わずに音楽を聴くので、今日は久石譲さんの曲をはじめ好きな曲が演奏されていて嬉しかったです。ホルストの「組曲『惑星』から木星」は特に好きで、昔エレクトーンで弾いたことがあるので、それをオーケストラの生演奏で聴けたのもよかったです。やっぱり生音はいいですね。映像も気にしつつ、今日はプロの皆さんの素晴らしい演奏をしっかりと聴きました」

池崎大輔(車椅子ラグビー)
「いつもは自分たちのプレーで人を感動させるような立場ですが、今日のコンサートはすごく心に響くものがありました。生の音というのは本当に心に響くんだなということを実感し、癒しの時間になりました。東京2020にまつわる映像と共に演奏してくださっていることにも感動し、自分たちももっともっと心に届くようなプレーや結果を出していきたいと改めて思いました。3年後のパリでは、東京以上の結果を出していきたいです。今回、東京大会が開催されたことは、自分のアスリート人生の中で一番幸せなことだったなと思います」

濵田尚里(柔道)
「東京2020の映像とオーケストラの演奏にとても感動しました。オリンピックのことを思い出しましたし、その時は見られなかった競技も流れたので、見ることができてよかったです。オーケストラの生演奏を聴いたのは初めてでしたが、生の良さみたいなものをすごく感じたので、機会があったらまた聴きたいです」

梶原悠未(自転車・トラック)
「コンサートにすっごく感動して、途中からは涙を堪えるのに必死でした。初めてプロの演奏を聴いたのですが、音楽によって、今までの自分の想いや、自転車・トラックは唯一の有観客だったので沢山の声援が背中を押してくれたこと、二人三脚でいつも一緒にがんばってきた母が最前列で見守ってくれている表情を思い出し、いろいろな感情が込み上げてきました。今日、コンサートに参加させていただいて本当に嬉しかったですし、すごく幸せな時間を過ごさせていただきました。特別な時間になりました」

「オリンピックコンサート2021」ステージ上でのコメント

見延和靖(フェンシング)
「まずは皆さんに感謝をお伝えしたいです。開催してくれたことに感謝しています。オリンピックというような大舞台を経験する度に、スポーツというものは社会の人たちの努力や想いのうえに成り立つものだということを強く感じます。だからこそアスリートの私たちは感謝する気持ちを忘れてはいけないと改めて感じさせていただくような大会でした。日本フェンシング界にとっても、新しい歴史のページの幕開けとなった思いがあるので、これからもがんばっていきたいです」

阿部一二三(柔道)
「(兄妹揃ってメダルを獲得したことは)まず一番はホッとしたという気持ちですし、よかったなと思っています。(憧れの野村忠宏選手はオリンピック3連覇という話から)いまだ4連覇した選手はいないので、僕の最大の夢はオリンピック4連覇することです。まずは3年後のパリオリンピックで2連覇することを目指してがんばっていきたいです。これからも応援よろしくお願いします」

野中生萌(スポーツクライミング)
「素晴らしい演奏と映像と共にこの夏を振り返って、いまだに心臓がバクバクします。スポーツクライミングは今回初めてオリンピック種目に選ばれたこと、日本での開催だったとなど、いろんなことが重なって、(同じスポーツクライミングの銅メダリスト野口啓代と)ふたりで『メダル、とりたいね』と言って切磋琢磨してきたので、ふたりで表彰台に立つことができて本当に嬉しく思っています」

佐藤友祈(陸上競技)
「僕はロンドンパラリンピックを見て『リオパラリンピックで金メダルをとる』と競技を始め、リオでは銀メダルに終わり、そこから『東京パラリンピックでは2種目で金メダルを獲得して世界記録を更新する』と決めてやってきました。今回の東京パラリンピックは自分にとって価値のある結果が出せたと思います。でも“世界記録”ではなく“パラリンピックレコード”の更新にとどまってしまったので、次のパリ大会では、出場する種目すべてで世界記録を更新して金メダル獲得を達成します」

鈴木孝幸(水泳)
「東京パラリンピックは私にとっては5回目のパラリンピックになりました。前回のリオ大会では初めてメダルを逃してしまったので、今回は『もう一度表彰台あがる』というのを目標にがんばってきました。ですので、今回、出場種目すべてで表彰台にあがることができたこと、100M自由形で金メダルをとれたことを嬉しく思っています。(IPC=国際パラリンピック委員会に日本人で初めて選出されたことについて)競技だけでなく違う側面からもスポーツに貢献していきたいなという気持ちも強くなり、これからはそちらの方面でも、特にアジアのパラスポーツの発展のためにも、活動していきたいなと思っています」

山口尚秀(水泳)
「東京でパラリンピックが開催されて、平泳ぎで金メダルを獲得し、自分が持つ世界記録を更新したということへの驚きは、今でもまだ忘れてはいません。今回、1分3秒77(世界記録)という記録を出したのですが、海外の選手のレベルもすごく上がってきているので、パリ大会で金メダルを獲得するためには1分2秒台を出す必要性があるんじゃないかなと思っています。パラリンピックでの応援には感謝の気持ちでいっぱいです。今回はありがとうございました」

取材・文:中川實穗
(C)JOC

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