ドリズラー&紺ジャケで井上翔太が大人っぽく変身! 【本当に使える古着屋さんガイド19アネモネ】

ドリズラー&紺ジャケで井上翔太が大人っぽく変身! 【本当に使える古着屋さんガイド19アネモネ】

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  • 更新日:2022/08/06

古着はおしゃれ男子の必須アイテム! でも、どの古着屋に行ったらいいのか? いい古着屋を見つけるのは意外に難しい。ならば古着通にきけばいい! おしゃれ男子御用達の古着屋を毎回一軒、ディープに紹介。

高円寺 anemone

第19回はバイクを買ってファッションが変わったという井上翔太が、スタイリスト猪塚慶太さんに教えてもらったという高円寺の古着の名店へ!

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Shota Inoue / 井上翔太

トラッドなファッションが気になっていたときにバイクを購入し、ジーンズ&ブーツがスタイルのベースに。憧れはルイス・レザーズのライダースジャケット。
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バーバリーコートで有名な古着の名店に はデニムに合う大人アイテムがズラリ!

今回紹介する古着店は、高円寺のエトアール通り、前回のキスメットの並びにあるアネモネ。おしゃれ通の間では、バーバリーのヴィンテージコートでおなじみ。正月の初売りでは行列もできるという名店だ。店主は高円寺の古着店で経験を積んだ提橋(さげはし)良太さん。2008年のオープン当初はアメカジ古着がメインだったが、次第に「自分好み」のトラディショナルなヨーロッパ古着が増えて、現在のスタイルに落ち着いた。

井上翔太は昨年本誌7月号で憧れのスタイリスト猪塚慶太さんにスタイリングしてもらったとき、気になった古着がアネモネからリースしたものと聞いて店に足を運んだ。「バイクに乗るようになって、夏でもアウターがマストになりました。アネモネにはバーバリーのようなトラッドブランドのアウターがたくさんあるので、出会いがあったら買いたいです!」(井上)。久々の高円寺に胸を躍らせる。

オーセンティックな アイテムが中心

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コートに定評のあるメンズブランドのデザイナーもよく来店するというアネモネ。ヴィンテージの什器やドライフラワー、石畳風の床という内装が、ヨーロッパのアンティークショップを彷彿とさせる。入って右がメンズ、左はレディースと大まかに分かれていて、週末に夫婦やカップルで通う顧客も多い。

「店名はアネモネですが、会社名は『なつはふゆのように』という名前なんです。これは店を見た娘の言葉が由来で、店内には1年中コートやカシミヤニットが並んでいます」と提橋さん。6~7月には半袖アイテムも散見するが、基本は長袖。8月には早くも秋冬ものが商品の主軸になるという。

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コート類はバーバリーやアクアスキュータムなどに代表されるブリティッシュブランドが充実。ライセンス(日本製)でなくイギリス製のヴィンテージだけをセレクトする。ほかでは提橋さんが好きなマルセル・ラサンスなどフレンチトラッドを象徴するブランドなど、ヨーロッパの古着と、ブルックス ブラザーズ、ラルフローレンといったアメリカ古着の両方を扱う。

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店内のディスプレイはスタイリング提案を兼ねており、リーバイスのホワイトGジャンにタイドアップといった90年代のデルカジ(モデルカジュアルの略称で、カジュアルなタイドアップスタイルが代表的)やフレンチアイビーをオマージュしたようなコーディネートサンプルも。「アメリカのデニム×ヨーロッパもののように、いろんな要素を混ぜ合わせたMIXスタイルが好きなんですよね」という提橋さんのテイストが反映されている。

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アネモネがコートとともに力を入れているカシミヤニットも、バランタインのデッドストックなどが山積みに。ちなみにバランタインはカシミヤニットで有名なスコットランドのブランド(近年はトータル展開)。エルメスのカシミヤ製品を手がけたファクトリーとしても知られている。

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レザーシューズ類もこの秋冬注目のブラウンスエードのローファーやチャッカブーツなどが目立つ。「靴もリペアして店頭に並べています」と提橋さんがいうように、どれも新品のようにきれいだ。中央のテーブルにはシャツやバッグとともにメンズファッションの写真集が飾られ、オーセンティックなムードを盛り上げる。

上品なベージュの ブルゾンが気になる!

店内に入るや慣れた様子でラックをどんどんチェックする井上。「これはサファリジャケットですか?」「あそこにあるドリズラージャケットは?」と気になるアイテムを提橋さんに尋ねながら、次々と試着したいアイテムを選んでいく。

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00’sルッフォのレザーブルゾン¥59,900

「最近バイクを買ったんです。夏でも軽めに羽織れるアウターが必要で…」(井上)「何に乗られているんですか?」(提橋)「ホンダのGB250クラブマンなんですが」(井上)とテンポのよい会話が続き、ラックからレザーのブルゾンをピックアップ。「ピンクベージュの色みがきれいですね。薄手のラムレザーの一枚仕立てでやわらかいので、これなら日本の夏でもいけそう!」(井上)。

「イタリアのレザーブランド、ルッフォのドリズラーですね。アルチザン(職人)なものづくりに定評がありますが、デザインはモダンです」と提橋さんが、すかさず商品の説明をしてくれる。ルッフォは1966年に創業。1980年代にはメゾンのレザー製品を数多く手がけた実績を持ち、新品の春夏ものだと15万円以上がメインの現存する高級ブランドだ。

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背面はリブ仕様で、両サイドにアジャスターが配されている。

「このブルゾン、後ろ姿もカッコいいですね!」と井上が感動したように、フロントはジャケット風の仕立てだが、背面裾にはリブがあしらわれブルゾン風のルックス。

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80’sバーバリーのブルゾン¥79,900

続いてピックアップしたのもドリズラーで、こちらはバーバリー製。「バーバリーでドリズラーというのがレアですよね? しかも襟裏、ポケットの縁、袖裏とレザーがアクセントになっているのもいいと思いました!」(井上)。裏地はバーバリーチェックで裾の両サイドにはアジャスターも。フロントを全部閉じて襟を立てて着こなすとまた違った表情が楽しめる。

夏向きトップスをピックアップ!

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2010’sエリッコ フォルミコラのシアサッカーシャツ¥9,990・(手に持った)2010’sGRPのコットンニットカーディガン¥17,990

「去年の夏はずっと開襟シャツを着ていましたが、今年は少しトラッドなシャツやポロシャツが気になっているんです」と、ブルゾンに続いてシャツ類をチェックする井上。見つけたのは夏の定番素材、シアサッカーのシャツ。BUT、開襟シャツのようなデザインが響いた。「ストライプも好きなんで、これはいいですね」(井上)。

エリッコ フォルミコラは2008年にスタートしたイタリア、ナポリのシャツブランド。シアサッカーのオープンカラーシャツはブランドの人気アイテム。「開襟シャツでも台襟が付いているから、襟がしっかりと立って美しく着られます」(提橋)。

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台襟がついた通常のシャツ仕立ての開襟シャツ。

シアサッカーは生地の凹凸によって肌に触れる部分が少ない夏向きの素材。「確かに汗をかいてもベタッと肌に貼りつかず、サラリと着られますね」(井上)。手に持ったニットジャケットもイタリアの名門ニットファクトリーブランド、GRPのもの。提橋さんがこのシャツに似合うアウターとして提案してくれた(着たところは動画でチェック)。

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2010’sジョン スメドレーのデッドストックスキッパーニット¥17,990

「スキッパーも開襟シャツのような感覚で着られるから、ポロシャツより好みですね。こういう上品なトップスをバイカージャケットのインナーに着たい」(井上)。ジョン スメドレーは上質なシーアイランドコットン(海島綿)ニットでおなじみ。襟元が開いた襟付きのスキッパーニットは、リラックス感がありつつきちんと見える大人アイテム。現行にはないボーダーが新鮮だ。

アネモネのおすすめコーディネート

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トラッドなアイテムが気になるという井上が、提橋さんに「最近、こういうジャケットを着てみたい気分なんですよね」と話すと、「着てみますか?」と店内に飾ってあったジャケットをフィッティングしてくれた。

「これはフランスのマルセル・ラサンスのジャケットでイタリア製です。フラップ付きのパッチポケットで3つボタンと、デザイン的にはブレザーを意識したジャケットになっていますね。イタリアの伝統的シャツメーカーのバルバ(BARBA)のシャツに、ブルックス ブラザーズのエルメスにありそうな小紋のネクタイと、トラッドをベースにしつつ国をMIXするのがアネモネ流です」(提橋)。

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00’sマルセル・ラサンスのブレザー¥34,990・00’sバルバのシャツ¥11,990・00’sブルックス ブラザーズのタイ¥5,990

「こういう着こなしがしたかったんですよ!」と、井上の私服のデニムとブーツに見事にフィット。「タイドアップスタイルって、めちゃくちゃ気分が上がりますね。ボトムはジーンズでもいけるというのが、きょう一番の発見です。上品に見せたいときはこんな感じでコーディネートすればいいと」(井上)。

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麻混の夏向きジャケット。BDシャツの襟のボタンをはずすことでこなれ感が。

「ボトムがデニムなので、BDシャツの襟のボタンをはずしてみました。イタリアではカジュアルスタイルのときに、こういう意味のないことをあえて入れたりするんですよね」と提橋さん。こなれ感の演出に一役買ってくれる。

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マルセル・ラサンスのシャツとポロシャツ、ステッチベルトにリーバイスのコーデュロイパンツ、足元はハンガリーのシューズブランド、ヴァーシュのスエードシューズという大人カジュアル。

店主の提橋さんは、欧米のブランドをクリーンに融合する着こなしの達人。中でもマルセル・ラサンスが大好きということで、この日は「トップスはどちらもマルセル・ラサンスです。オレンジのシャツと同系色のボーダーポロで夏の終わりを表現してみました」とコーディネートを解説してくれた。

マルセル・ラサンスはフランスで1970年にデザイナーとしてキャリアをスタートし、1976年にはサンジェルマンに自身の店をオープン。日本ではシップス主導で1991年に代官山にも店舗を構え、日本のフレンチアイビーブームを牽引した。パリの店は2018年に閉店するが、今もシップスには新作が並び、トラッドスタイルが見直される昨今、再評価されている。

70’sスタイルのライダースを発見!

取材の終盤、井上が店の一番奥にあったレザーのライダースジャケットを発見。「これは70年代にヒッピーの間で人気を博したクラフトレザーのブランド、ガンダルフのものです。着てみますか?」と提橋さんが言うと大きくうなずき、コーディネートするアイテムを物色。

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70’sガンダルフのライダースジャケット¥35,990・00’sジョン スメドレーのVネックニット¥9,990・ 00’sエトロのスカーフ¥9,990

「ロングスカーフはないですか? 『ROCKERS!』(ロッカーズ/50~80年代のイギリスのバイカースタイルを総括した写真集)で見た、ライダースにスカーフというバイカースタイルがカッコいいのでやってみたいんですが…」と井上がいうと提橋さんがエトロのロングスカーフを出してくれた。「エトロのスカーフにも力を入れているんですよね」(提橋)。

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長いスカーフをたなびかせる60’sロッカーズスタイルに挑戦。

ペーズリーがアイコニックなエトロのスカーフから白いスカーフをピックアップ。愛車とともにポーズを決め大満足で取材を終えた。「いつかルイス・レザーズのライダースにこんなスカーフを合わせるのが夢です」(井上)。

王道メンズファッションが学べる!

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バーバリー、アクアスキュータムなどのヴィンテージポスターや看板があちこちに散見する店内は、さながらファッションの教科書。

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アメカジやアイビーといったオーセンティックなファッションへの回帰がトレンドになっている昨今。80’s~90’sリバイバルもあって、渋カジに集約されるトラッド×アメカジのMIXにも注目が集まっている。幅広い年代を扱うアネモネならどちらのスタイルも叶う。

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「お金をかけてでも古着はいい状態にして、店頭に出すのがモットーです」と提橋さんがいうとおり、アネモネにハズれの古着はない。夏まっさかりの8月には、ヴィンテージのトレンチコートやセットアップが続々入荷してくる。

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「トラッドに目覚めた僕にとってワクワクする服が多くて、普段とは違ったスタイリングも着られてきょうは楽しかったです! デニム&ブーツに、ジャケットやタイドアップが合うとがわかったのも収穫です。高円寺に来たときは必ず立ち寄る古着店なので、皆さんもぜひ足を運んでみてください!」(井上)。

カジュアルにエレガントな要素を加えることで、おしゃれの格がひとつ上がる。そんな大人スタイルへの入門としても、アネモネは最高におすすめだ。

アネモネ
住所:東京都杉並区高円寺南3-56-1-103
TEL:03-5378-0751
営業時間:13:00〜20:00 無休
Instagram:@anemone_kouenji
WEBサイト:https://anemone2008.official.ec/

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Photos:Yumi Yamasaki
Model:Shota Inoue [MEN’S NON-NO model]
Composition & Text : Hisami Kotakemori

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