「習慣」こそが将来の資産を左右する。なぜか、「お金がなくなる人の習慣」

「習慣」こそが将来の資産を左右する。なぜか、「お金がなくなる人の習慣」

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  • 更新日:2023/09/19
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マネーカウンセラーの田口智隆さんにインタビュー 【撮影=樋口涼】

本来の身体的特徴がまったく同じふたりの人がいたとして、運動習慣がある人は健康になり、そうでない人は不健康になる傾向にある。あたりまえのことだがこれが事実であり、それだけ日常的な「習慣」が持つ力は強い。そして、将来的な資産を左右するのは、もちろん「お金にまつわる習慣」だ。マネーカウンセラーとして多くの人のお金に関する相談に乗っている田口智隆さんに、「やってはいけないお金の習慣」を聞いた。

【写真】コンビニのATMの利用をおすすめするマネーカウンセラーの田口智隆さん。その理由は?

やってはいけないお金の習慣①

「銀行のATMでお金をおろす」

20代のころの私は、連日のキャバクラ通いによって自己破産寸前にまで借金を膨らませてしまいました……(苦笑)。まさに「やってはいけないお金の習慣」によって、私は自分自身を苦しめてしまったのです。ただ、キャバクラ通いのようなわかりやすいもののほかにも、ついやってしまいがちな「やってはいけないお金の習慣」があります。ここでは、そんな習慣をいくつか紹介しましょう。

ひとつ目は、「銀行のATMでお金をおろす」というもの。そうではなく、「コンビニのATMでお金をおろす」ことをおすすめします。なぜなら、多くの人が利用する銀行のATMでは、給料日やランチタイム、夕方などタイミングによっては長い行列に並ばなければならないからです。

「タイム・イズ・マネー」という言葉もあるように、時間はお金そのものともいえます。行列にただ並んでいるだけという無駄な使い方をしてしまっている時間を、キャリアアップの勉強にあてるといったことができれば、将来的に得られる収入も変わってくるにちがいありません。

だからこそ、コンビニのATMを利用するのです。特に都市部であれば、コンビニは数え切れないほどありますから、長い時間、並ぶようなことはまずありません。

ただ、コンビニのATMの場合、手数料を気にする人もいるでしょう。そうであるのなら、手数料がかからない銀行に口座を持てばいいだけの話です。私がおすすめするのは、SBI新生銀行です。SBI新生銀行は、セブン-イレブンやローソン、ファミリーマートなど大手コンビニチェーンのATMはもちろん、イーネットATM、イオン銀行ATMなどとも提携しています。

それら提携コンビニでの手数料は、以前までは「ステップアッププログラム」と呼ばれる、残高や取引状況に応じたステージによって違いがありましたが、2023年2月6日より、最も条件が低いスタンダードステージであっても無料となりました(2023年4月以降は、スタンダードステージの場合は月5回まで無料)。

給与口座が会社指定だという人も、給料が振り込まれたらネットバンキング経由でSBI新生銀行に移し替えて普段使いにしましょう。少し手間はかかるかもしれませんが、行列に並ぶ必要がなく手数料も無料ということなら、その手間をかける価値はあると思います。

やってはいけないお金の習慣②

「虫歯になってから歯医者に行く」

「やってはいけないお金の習慣」のふたつ目は、「虫歯になってから歯医者に行く」というものです。今でこそ徐々に変わってきているようですが、日本人は欧米人に比べてデンタルケアの意識が低いといわれます。

みなさんのなかにも、もう何年も歯科医院に行っていないという人がいるのではないでしょうか。ようやく歯科検診が義務化される動きもあるようですが、今現在においては、一般的な健康診断には歯科検診は含まれていません。そういう実情もあって、虫歯になり、さらに痛みを感じてからようやく歯科医院に行くという人も少なくないはずです。

ただ、痛みが出るほどになれば虫歯はかなり進行しています。そのため、長期間にわたって何度も歯科医院に通うことになり、治療費も時間もたくさんかかってしまうのです。

私自身は、3カ月に1回のペースで定期検診を受け、歯のメンテナンスをしています。仮になんらかの異常が見つかったとしても早めに対処できますから、治療費も時間も無駄に使わずに済みます。

そしてこれは、歯の問題に限りませんが、お金を貯められる人の多くは、共通して「なにかが起こってから対応するのではなく事前に備えておこう」という思考を持っています。だからこそ、お金持ちは歯の定期検診も含めて体のチェックに余念がありませんし、将来に備えてお金を貯めようとします。歯の定期検診を受けることのベースにある考え方そのものが、お金を貯められることにつながるのです。

やってはいけないお金の習慣③

「かばんが重い」

最後に紹介する「やってはいけないお金の習慣」は、「かばんが重い」というものです。かばんが重いということは、たくさんのものを持ち歩いていて中身が整理整頓できていないということを裏付けています。

ここではかばんを例に挙げましたが、このことは部屋やデスクまわりにもいえること。みなさんの部屋やデスクまわりは、整理整頓されていてすっきりと片づいていますか?そうでない人は、お金を貯められない傾向にあるかもしれません。

なぜなら、整理整頓ができない人は、「あれも欲しい」「これも必要かもしれない」というふうに考えて、深く考えることなくどんどんものを増やしてしまう傾向にあるからです。つまり、それだけ無駄遣いが多いのです。

一方、整理整頓ができている人は、なにかを買う場面では「これは本当に必要なのか?」「必要なものだけを買おう」というふうに、「欲しいもの」と「必要なもの」をきっちりと分けて考えることができます。そうして本当に必要なものだけを厳選して買いますから、結果的に部屋やデスクまわり、かばんのなかもすっきりと片づき、そして無駄なお金を使うこともありません。

もし部屋が散らかっていてものであふれかえっているというのなら、いわゆる断捨離をしてみてください。すると、不要なものをどんどん捨てていく過程で、「どうしてこんな無駄なものを買ってしまったのだろう」と反省することもあるでしょう。その反省によって、今後の無駄遣いも減っていくはずです。

この記事のひときわ#やくにたつ

・手数料のかからない銀行口座でコンビニATMを利用する

・なにかが起こってから対応するのではなく事前に備える

・「欲しいもの」と「必要なもの」をきっちりと分けて考える

構成=岩川悟(合同会社スリップストリーム)、取材・文=清家茂樹、撮影=樋口涼

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