旧陸軍練習機、故郷に「帰還」 十和田湖から引き上げ、東京・立川で一般公開

旧陸軍練習機、故郷に「帰還」 十和田湖から引き上げ、東京・立川で一般公開

  • Web東奥|東奥日報社
  • 更新日:2021/11/26
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立飛ホールディングスが公開した旧陸軍一式双発高等練習機。多くの見学者が詰めかけた=東京・立川市

2012年に十和田湖から引き揚げられ、16年に日本航空協会が重要航空遺産に認定した旧陸軍一式双発高等練習機の一般公開が25日、東京・立川市で始まった。青森県三沢市の県立三沢航空科学館で20年11月まで約8年展示されて以来、お目見えは約1年ぶりとなる。

機体は県航空協会が所有し同館で展示したが、長期保存へより良好な環境が望ましいため、製造元・立川飛行機の流れをくむ不動産賃貸業・立飛ホールディングス(立川市)へ寄贈。同社は関連会社が所有する、戦時中は立川飛行機の施設だった倉庫に保管する。

機体は比較的冷たく温度が安定した淡水中にあったことで腐食や退色が抑えられ、69年間も湖底に沈んでいたとは思えない良好な状態。初日から熱心な航空ファンや市民が多数訪れ、機の内部や外観、エンジンなどを写真に収めていた。

この日は同館の大柳繁造館長(88)も駆けつけ、自ら携わった機体引き揚げ作業の状況や、世界にこの1機しかない同機の価値を来場者に熱っぽく語った。大柳館長は取材に「機は生まれ故郷に戻り、羽を伸ばして休めるだろう。機体を長く保存し、当時の日本の航空技術を立川から発信してほしい」と語った。

同社は28日までの公開で約7千人の来場を見込む。橋本浩取締役広報部長は「今後も機会を捉えて公開したい。この機体を核とした博物館も作れれば、と考えている」と話した。問い合わせは同社(電話042-536-1111)へ。

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