愛媛県松山市の沖合で貨物船が座礁し沈みかけながら漂流した事故で、この貨物船は山口県の港にえい航され、海上保安部が原因を調べています。
座礁したのは、愛媛県今治市の春山海運が所有する自動車運搬船「すおう」です。
松山海上保安部によりますと、21日午前1時半頃、松山市の怒和島の南西の沖合で「すおう」の乗組員から「岩に乗り上げた。船体が右側に傾斜しており船体放棄する」と118番通報がありました。
現場では暗闇の海で救助活動が行われ、波に揺れるボートに海上保安部の職員が声をかけました。
海保の職員:
「大丈夫ですか?寒いけど自力で上がれますか?」
乗組員:
「いけます。いけます」
船にいたのは乗組員ら12人で、全員が午前3時頃に海上保安部の巡視艇に救助されました。このうち1人が体調不良を訴え病院へ運ばれたものの、命に別条はないということです。
船はその後、無人になり傾いた状態で漂流していたものの午前10時半頃からタグボートでえい航。山口県の小泊湾に運ばれ、船体の損傷状況などが調べられています。船内は浸水していて、ポンプで排水したところ、座礁でできたと見られる穴が見つかったということです。油の流出などは確認されていません。
「すおう」は自動車約100台と自動車の部品を乗せ、博多港から岩国港に向かう途中でした。
松山海上保安部は業務上過失往来危険の疑いを視野に、船の乗組員らから事情を聴くなどして原因を調べています。
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