西野七瀬に聞く、仕事とプライベートの両立と乃木坂46時代からの変化 「楽観的になった」

西野七瀬に聞く、仕事とプライベートの両立と乃木坂46時代からの変化 「楽観的になった」

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  • 更新日:2022/06/23
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西野七瀬(撮影:服部健太郎)

月10ドラマ『恋なんて、本気でやってどうするの?』(カンテレ・フジテレビ系)で演じた早婚レス妻・響子役も記憶に新しい西野七瀬。6月17日より公開中の映画『恋は光』では、ずっと想いを寄せる幼なじみ・西条(神尾楓珠)に自分の想いを打ち明けられず、幼なじみポジションから抜け出せないでいるヒロインの北代役を務めている。そんな北代を「すごく自分に近い」と語る西野に、乃木坂46卒業以降の変化や仕事とプライベートに対する考え方について話を聞いた。

参考:西野七瀬の役者としての飛躍を見た『恋は光』 神尾楓珠、馬場ふみか、平祐奈の演技が光る

■「本当にただ楽観的になりました」

ーー現在放送中の『恋なんて、本気でやってどうするの?』に続いて、“恋”についての作品となりますが、今回演じられた北代の印象を教えてください。今まで西野さんが演じられてきた役柄とは少し違った印象も受けましたが……。

西野七瀬(以下、西野):北代はある意味ではすごく自分に近いと思います。もちろん、考え方は北代みたいに健気ではないし、好きな人の恋を応援はできないけど、喋り方や仕草とかはサバサバしていて、素の自分に近かったです。ただ、最初は自分で北代の役柄を考えて演技していたんですが、監督が思っていたイメージとは少し違ったみたいで、「もっと早口で、緩急はなくて、棒読みで」とお話しがありました。驚きだったのですが、神尾くんと私が雑談しているのを監督がたまたま聞いていて、その喋り方で北代を演じることになりました。

ーー今までも、ご自身で作られたキャラクター像が監督の求めるものと違っていたことはあったんですか?

西野:たぶん、どの作品でもそういうことはあるのかなと思います。私は自分のお芝居にあまり自信がなくて、「これでいいのかな?」って思っちゃうタイプなので、自分が正解だとは思っていないんです。だから、監督から「僕はこう思う」と意見をいただけると嬉しいし、やりやすくもあります。もし監督の抱いていたイメージと違ったら、「違う」って言っていただけると、よりクリアな気持ちで演技することができると思います。

ーーむしろ、「こういうふうにしてください」というような的確な指示があった方がいいと。

西野:今はその方がやりやすく感じています。適確な指示がある場合はすでに答えがあるということなので、自分はそれに向かってやるのみです。明確な指示があるのにできないときは、それは自分の力不足だと思います。これまでの作品で、監督の指示にきちんと応えきれていたかどうかは分からないのですが、自分なりに解釈した上で、「こんな感じでやってみよう」という思いで取り組んできました。

ーーこれまで、何かを抱えていたり、ダークな雰囲気をまとったような役を演じることが比較的多かったですよね。

西野:そうですね。今まで演じてきた役も、どこかに自分に通じるところはあったのですが、私自身もグループを卒業してからだいぶ楽観的に物事を考えるようになってきていて。そのタイミングで北代役をやらせていただけたので、タイミング的にもちょうど自分の変化と合っていたような気がします。

ーー具体的にどのような変化があったんですか?

西野:本当にただ楽観的になりました。昔はもっとネガティブで、内向的だったんです。友達もあまりいませんでした。仲良くは喋るけど、基本的には人と全然話さない感じで。でも25歳にして、人と喋るのってすごく楽しいことなんだと気づいたんです。そこから変わっていって、社交的になっていきました。「何があっても大丈夫」と思えるようになって、すごく気楽になりました。

ーーそれは何かきっかけがあったんですか?

西野:いや、それが特にないんです。でも、グループのときは自分の時間があまりとれてなくて、仕事を毎日ひたすらやっていく日々だったのが、今はお仕事で楽しい経験をさせていただきつつ、ちゃんと自分の休みを充実させられるようになったので、その違いは大きいかもしれません。毎日“楽しい”って思えています。

■「忙しすぎると“自分”がなくなっちゃう」

ーー昨日(※取材日は乃木坂46デビュー10周年ライブ『10th YEAR BIRTHDAY LIVE』翌日の5月16日)、久しぶりに乃木坂46のメンバーと一緒にステージに立たれていましたが、いかがでしたか?

西野:楽しかったです! ステージから見る景色が懐かしいなぁと思いました。でも、日産スタジアムは初めてだったので、「広っ! すごい!」という感じで。そう思っていたら振り付けを間違えてしまったんですけど……(笑)。最後のアンコールでまっちゅん(松村沙友里)が言っていましたが、やっぱり乃木坂が原点にあるということを、私も改めて感じました。ああやってみんなで並んで、アンコールTシャツを着て喋るのも懐かしすぎて。自分の今のお仕事の入り口でしたし、もうライブに出ることもないだろうと思うと、なんだか不思議な感じでした。

ーー乃木坂46時代に培ってきた経験が今のお仕事に活きている部分もありそうですね。

西野:お仕事で振り付けを覚えることがあったりすると、「早いですね!」と言ってもらえることがあって、それはきっと乃木坂時代の経験があるからこそだなと思います。あと、ドラマに出たときに、スタッフさんから「ちゃんとつま先まで意識が行ってる」と言ってもらったことがあってすごく嬉しかったんですけど、それは本当に無意識で。ずっとステージに立っていたからこそできることもあるんだなと思いました。今は舞台(『みんな我が子』)もやらせていただいていて、常に全身を見られる難しさもあるんですが、伊藤蘭さんに「ステージに立っていたんだから大丈夫だよ」と言っていただけて、すごく安心できました。

ーーグループ時代からすでにお芝居のお仕事もされていましたが、当時と比べてやっぱり量は増えていますよね。映画やドラマなどで西野さんの姿を目にする機会がかなり多いなと。

西野:きっとそういうふうに見えるように、スタッフさんがうまいことやってくれているんだと思います(笑)。もちろん忙しい時期は寝る時間もあまり取れなかったり大変だったりもしますが、いざ撮影が始まると、必ず終わりがあるのが分かっているので、全然頑張れます。あとは休みの日に友達とかとどこかに行く約束をして、「それを楽しみに頑張ろう!」と考えて、モチベーションを上げています。

ーープライベートでの息抜きはどのようなことをされているんですか?

西野:謎解きが好きなので、友達とそういうイベントに行ったりします。あと、歌うことも好きで、家で歌ったりしています。でも家だけだと足りなくて、この前休みの日にカラオケに行こうと決めて、初めて1人で行ってきました。5時間くらいいたかな……。他の人が歌っている間の待ち時間がないから歌い疲れてしまったんですが、すごくリフレッシュできました。

ーー5時間はすごいですね……。でもやっぱりオンオフの切り替えは大切ですよね。

西野:忙しすぎると“自分”がなくなっちゃうんですよね。それに余裕もなくなって、人に優しくなれなくなってしまう。そういう自分にも自分自身で気付いていて、嫌になるんです。ただ、忙しくさせていただくこと自体はいいことだと思うし、自分で決めたことでもあるので。活躍している俳優さんは、きっとみなさんこうした忙しさを乗り越えていってるんだろうなと思ったりして、「私も頑張らなきゃ」とよく思います。それが正しいのかどうかは分かりませんが……。

ーーお仕事面ではとても順調なように見えますが、西野さんの中で何か仕事をする上でのポリシーみたいなものはありますか?

西野:どうなんだろう……私はどうしていくんでしょう(笑)。でも、無茶にお仕事をたくさんして、それで自分がしんどくなるのはよくないと思うので、なるべく一つの作品に向き合うやり方がいいかなと思っています。その中で、「すごく面白そう」「この方と共演できるんだ」「この方がいるならやってみたい」「この監督さんとまたやりたい」と思えるような作品と出会えると、ものすごく気合が入ります。「これから忙しくなるぞ」と思って。

ーーちなみに、これまで出演した作品の中で、一番そういう思いが強かった作品はどの作品ですか?

西野:『あなたの番です』(日本テレビ系)かな……。卒業してから最初の作品で、こんなに多くの方に観ていただけるとは想像もしていなかったので。『あなたの番です』がきっかけで、それまで私のことを知らなかった方にも西野七瀬という存在を知ってもらえたのかなと思います。良い意味でも悪い意味でも、今後、このイメージが残る人には残ったままになるんだなと思うと、より一層気が引き締まるというか、頑張らなきゃと思える作品です。(取材・文=宮川翔)

宮川翔

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