観る人も騙される!長澤まさみ『コンフィデンスマンJP 英雄編』は映画からでも十分楽しい

観る人も騙される!長澤まさみ『コンフィデンスマンJP 英雄編』は映画からでも十分楽しい

  • 女子SPA!
  • 更新日:2022/01/15

多くのファン(子猫ちゃん)をもつ、長澤まさみ×東出昌大×小日向文世の『コンフィデンスマンJP』シリーズ。劇場版第3弾となる『コンフィデンスマンJP 英雄編』が、1月14日からいよいよ公開されました。

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映画『コンフィデンスマンJP 英雄編』(画像はリリースより)

2018年の連続ドラマ『コンフィデンスマンJP』に始まり、2019年のスペシャル『-運勢編-』と映画『-ロマンス編-』、2020年の映画『-プリンセス編-』と絶大な人気を誇る本作。今回の『-英雄編-』はいったいどんな展開に?ドラマの放送でどっぷりハマった筆者が、コンフィデンスマンの世界の魅力をご紹介します。

◆映画からでも十分楽しめる!コンフィデンスマンの世界とは

『コンフィデンスマンJP』は、3人のコンフィデンスマン(信用詐欺師)、ダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)が主人公。彼らがオサカナ(ターゲット)から莫大な財産を騙し取るために繰り広げる“コンゲーム”を描いています。

“コンゲーム”とは、人からの信用・信頼を操ることで、騙し騙され二転三転するストーリーのジャンルを意味します。3人は毎回、さまざまな業界の華やかな世界を舞台に、欲望にまみれた悪徳大富豪から大金を巻き上げるのです。

ダー子は天才的な知能と抜群の集中力で、どれほど難解な専門知識も短期間でマスター。ありとあらゆる業界のさまざまな人物に扮しターゲットの懐に入りこむことを得意としています。そして、毎回とんでもないオサカナと常識外れの計画を持ち込むのです。早く詐欺稼業から足を洗いたいと願いながらも、いつもダー子にいいように丸め込まれ、ときに騙されてしまうボクちゃん。英国紳士風だが、何者にも化けて相手を騙す百戦錬磨のベテラン信用詐欺師のリチャード。この3人を中心に繰り広げられる“コンゲーム”。その奇想天外な騙し合いがとにかく見どころです。

◆長澤まさみ×東出昌大×小日向文世を取り巻く、個性豊かな面々

お仲間には、「いたのか五十嵐!」といつも言われる神出鬼没の腕利き詐欺師五十嵐(小手伸也)や、ちょび髭(赤ペン滝川)にダー子の弟子・モナコ(織田梨沙)が。それ以外の詐欺師と協働することもあります。以前ダー子と組んだこともある、天才恋愛詐欺師ジェシー(三浦春馬)に、ダー子が憧れてやまないスタア(竹内結子)。彼らとの掛け合いや、共に展開する騙し合いはとても豪華で大胆。

ふたりもの人気演者が亡くなったショックは非常に大きいですが、ジェシーもスタアもコンフィデンスマンの世界で生き続けてくれていると信じます。1月15日の夜9時からは、三浦春馬と竹内結子も出演の映画第2作『コンフィデンスマンJP プリンセス編』が地上波で初放送されますので、お見逃しなく。

◆江口洋介に城田優、ターゲットの“オサカナ”も実に個性的

ターゲットの“オサカナ”も実に個性的で豪華。江口洋介演じる赤星栄介は、日本のゴッドファーザーと呼ばれるマフィアのボスです。彼はドラマ版で隠し資産20億を、映画-ロマンス編-では30億を見事に奪われ、映画-プリンセス編-でも贋作(がんさく/芸術品のニセモノ)をつかまされてしまいます。ダー子らを何とか捕まえようとするのですが、ダー子は毎回赤星との騙し合いを楽しんでおり「あなたの心の恋人」と名乗り、もはや永遠のオサカナです。

今回の映画-英雄編-のオサカナは、城田優演じるスペインのマフィアですが、赤星も登場するのが楽しみ!

毎回、億単位のお金を巻き上げてラストはお札を浴びるのが恒例のダー子たち(ここがまた痛快)。ですが、仕掛けが大きすぎて経費がかさみ、赤字になることも(空港を作ったり、300人のエキストラを動員して映画を撮ったりするから笑)。

前回の映画-プリンセス編-ではオケラ(騙し取れなかった)だったのが残念!今回の映画-英雄編-ではどれだけ“浴びて”くれるのか楽しみです。

◆観ている人も一緒に騙される!古沢良太の巧妙すぎる脚本

作品の冒頭で「目に見えるものが真実とは限らない。何が本当で、何が嘘か」と語られる、コンフィデンスマンの世界。この世界をオリジナルで生み出しているのが、高満足度脚本家と名高い古沢良太(こさわ りょうた)です。

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(画像:ドラマ『コンフィデンスマンJP』フジテレビ公式サイトより)

本作が凄いのは、観ている視聴者も一緒に騙されるということ。毎回オサカナも作戦も明確にされているのに、ダー子らの企みが二転三転していくので予測不可能。何重にも組み立てられた常識外れな騙しの数々。多くの伏線を回収しながら、大胆にスピード感をもって展開させる脚本になっています。

ラストの種明かしには常に驚きがあると同時に「えっどういうこと?」「あのシーンで、これが仕組まれていたの?」と疑問がいっぱい出てきて何度も観返してしまうのです。ドラマ版では、なんと最終話が第1話よりも前の話だったことが分かりました。筆者はドラマ版からハマり1話ごとにループしていたのですが、最終話後には全10話を無限ループするはめに(笑)。この中毒性の高さは、さすが古沢良太!映画-英雄編-でも、大胆に私たちを騙してくれることを期待してしまいます。

◆コメディエンヌの才能を開花させた長澤まさみ

多くのキャラクターが魅力的に描かれていますが、ダントツなのがやっぱり主人公ダー子。

ドラマ版第1話で客室乗務員になった(扮装ではなくリアルに就職)ダー子にボクちゃんは、「それだけ努力する才能があったら、真面目に働いても成功するよ」と呆れます。それに対してダー子は「そんなの、才能の無駄遣いじゃない!」と一蹴(笑)。そんな圧倒的自己評価の高さに加え、常に前向きで、落ち込むがないダー子は観る者に元気をくれます。

ダー子が企てる、壮大な騙し合いの計画。毎回(ほぼ)納得の結末になるのは、敵味方関係なくその人を深く理解し愛しているからではないかと思うのです。映画-ロマンス編-でダー子は弟子のモナコに伝えます。「オサカナを吊り上げられるかどうかは、どれだけ深く知ることができるかで決まるのよ」と。

表面的な情報はもちろん、その人のルーツや心の底で欲しがっているものまで理解するダー子。その愛情深さがあるからこそ、多少の傍若無人さも自信過剰な態度も愛おしく見えてくるのでしょう。

そんなキャラクターにダー子を押し上げたのは、長澤まさみの実力も大きいはず。ドラマ版ではじめて大口を開けて豪快に笑うダー子を観た時「こんなに弾けた長澤まさみはじめて」と驚きました。普通の人がやったら下品に思ってしまうような言動も、長澤まさみがやるとなぜかキュートに見えてしまうのです。それこそがコメディエンヌ・長澤の真骨頂!映画-英雄編-でも、長澤が演じるダー子にすっかり魅了されてしまうことでしょう。

◆今回は、ダー子とボクちゃん、リチャードが勝負?!

映画-英雄編-は、“英雄”と謳われた詐欺師「三代目ツチノコ」が死んだところからはじまるとか。「ツチノコ」の称号をかけて、ダー子とボクちゃん、リチャードが勝負をするという今までにない設定です。舞台はなんと世界遺産の都市、「マルタ島・ヴァレッタ」。

映画ビジュアルの「最後に騙すのは、仲間。」という意味深なコピーに、今回もどのような騙し合いが繰り広げられるのか期待が膨らみます。私たちも一緒に、気持ちよく騙されようではありませんか。

<文/鈴木まこと(tricle.llc)>

【鈴木まこと】

tricle.llc所属。雑誌編集プロダクション、広告制作会社勤務を経て、編集者/ライター/広告ディレクターとして活動。日本のドラマ・映画をこよなく愛し、年間ドラマ50本、映画30本以上を鑑賞。Instagram:@makoto_s.1213

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