D判定でも「旧帝大や国公立大に受かる子」の勉強法【塾講師が解説】

D判定でも「旧帝大や国公立大に受かる子」の勉強法【塾講師が解説】

  • 幻冬舎ゴールドオンライン
  • 更新日:2022/05/13
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中高一貫校の子を持つ親からよく聞かれる質問の一つが、「D判定でも、志望校に合格できますか?」というもの。中高一貫校に通う生徒の難関大学現役合格をサポートしてきた塾講師・乾俊和氏は、旧帝大や難関国公立大、地方の国公立大医学部であれば「作戦次第で合格可能」と語ります。苦手科目があっても大丈夫。効率的に学力を上げ、合格点を取るための作戦を見ていきましょう。

D判定でも「旧帝大や国公立大」は作戦次第

■共通テストで高得点を取れば、ほとんどの大学は合格可能

東大や京大などの超難関大学は、正直に言って子どもの基礎学力の裏づけがないと難しいのも現実です。努力や工夫だけで合格通知を手にするのは極めて困難です。

しかしながら、旧帝大や難関国公立大、地方の国公立大医学部であれば作戦次第です。

超難関大は、数学力がなければその道は極めて難しい東大や京大、都市部国公立大医学部と異なり、総合力がものをいうからです。また、ほとんどの大学が共通テストで高得点を取れば、逃げ切ることも可能です。

⇒D判定なら共通テスト逃げ切り作戦を検討する

苦手科目は50%、得意科目は70%の得点率を目指す

■旧帝大・地方国公立大医学部なら苦手科目があっても問題ない

文系であれば英語、数学、国語のうち1教科、理系であれば英語・数学・理科(2科目)の中から、1教科ないしは2教科の苦手科目があるものです。得意科目は70%を目指し、苦手科目は50%を目指した学習を組み立ててください。単純ですが、(7+7+5)÷3で60%の得点率を目指します。その際には、部分点ももらえる記述問題に力を入れてください。

⇒大切なのは合格点を取ること。科目全体で作戦を立てる

■苦手科目で50%を目指すなら個別指導がお勧め

50%の得点を目指すのであれば、難しいことは思い切って捨てる手もあります。基礎的な問題または基礎的な問題の組み合わせでできる問題を確実に得点できるような学習がお勧めです。苦手科目は集団授業ではなく、個別指導をお勧めする理由はここにあります。

集団授業で捨て問題に力を注ぐのではなく、個別指導でできる問題を確実に取れるようにすることです。ただし、受験指導の経験のあるプロの講師を選んでください。入試問題を見極める力をつけるためには、それ相当の経験が必要だからです。

⇒50%を目指すなら集団授業より個別指導

■英語が苦手なら、英作文で得点力アップを目指す

英語では、英作文は短時間で得点力のアップが見込めます。英作文は一定の型と語彙・語法を覚えると短期間で安定した点数を取ることができます。ただし、英作文も学生レベルでは指導が難しいのでプロに個別指導をお願いしてください。

⇒英文解釈よりも英作文のほうが得点しやすい

⇒英作文力をつけるにはプロの個別指導がお勧め

旧帝大や国公立大は「共通テスト逃げ切り」が最も有効

旧帝大である阪大や名古屋大や地方国公立大(医学部を含む)では、共通テスト逃げ切りが最も有効な作戦です。例えば大阪大学では、共通テストで90%近く取れば、二次試験は50%程度取れば合格します。半分正解すれば合格するのです。二次の試験の比重が高い東大や京大とは、まったく立てる作戦が異なります。旧帝大や国公立大を目指すなら、難易度の高い二次試験ではなく、共通テストを意識した学習を組み立てるべきです。

⇒二次対策よりも共通テスト対策に力を入れる

■共通テスト演習と模試の受験を繰り返すと効果的

多くの生徒が実践しているテキストの再読よりも、テストを繰り返すほうが学習効果が高いことがいろいろな研究で分かっています。またテスト効果が強みを発揮するのが、共通テストのような多選択肢テストです。形式も実際のテストと同じ場合の方が効果的です。

まずは共通テスト対策用の問題集を用意してください。しかし、問題を解く必要はありません。いきなりですが3年分(3回分)の解説を問題文を開きながら読んでいきます。

問題文と解説を照合し、解答へと至るプロセスを確認しながら、答えではなくプロセス自身を覚えていきましょう。知らない知識や用語があれば、その際に参考書などで確認してください。その作業を10年分(10回分)繰り返します。最後まで来たら、もう一度初めから同じ作業をしてください。知識の確認と定着を図ります。2回目であれば理解度は格段に増していることでしょう。

10年分終えるスピードも半分以下になっているはずです。これを理解度が80~85%程度だと思えるまで繰り返します。繰り返す中で得点率85%が取れそうだと思えば、いよいよ問題演習です。

問題演習は本番と同じ形式の問題を用いて、同じ制限時間で解きましょう。最初は時間が足りないこともありますが、そこで打ち切ってください。時間を体で覚えるためです。

実は、問題を解くスピードと正答率には相関関係があります。テクニックを覚えても、制限時間内に解けなければ、無用の長物です。まずは、制限時間内に終わることを目指してください。制限時間内に解けるようになれば、さらに80%の時間で解答できるように取り組みましょう。

最後は、同形式の共通テスト模試にチャレンジです。目標点(AないしはB判定)が取れるまでは、模試を定期的に受けていきましょう。

⇒共通テストレベルの基本知識を身につける

⇒共通テストと同形式の問題集を繰り返し実践する

⇒1~2ヵ月に1度程度の割合で模試を受ける

■模試はやり直しが大切

共通テスト模試は自己採点可能です。受験した日から3日以内には自己採点してください。間違った問題は、納得できるまで解説を読みましょう。また、失点の原因を究明してください。ケアレスミスなのか、本文の読み間違いなのか、時間が足りなくて焦ったのか、を分析することで、改善方法を検討してください。

なお、結果を見て一喜一憂しないようにしましょう。冷静かつ客観的に現状を分析し、問題点の改善に意識を向けてください。プロ野球で言えばオープン戦のようなものです。

勝った負けたと大騒ぎする段階ではありません。また結果に関しては、学校の先生や塾・予備校の先生に見せてください。模試には模試の見方、アドバイスがあります。プロの経験と知恵は大いに利用してください。

模試を受けるのを嫌がる生徒が少なくありません。「もう少し基礎を固めてから」がよくある言い訳です。そんな場合は「テストを受ける意義」「テスト効果」の説明をしましょう。効率良く成績を上げるためにこそ模試を受験するのです。

⇒問題演習では時間内に終えることが第一目標

⇒共通テスト模試はすぐに自己採点する

⇒結果は信頼できる先生からアドバイスをもらう

乾 俊和

株式会社ドゥクエスト 代表取締役社長

乾 俊和

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