木村和司が占うJ1全順位。川崎を脅かすのは長谷川監督率いるFC東京

木村和司が占うJ1全順位。川崎を脅かすのは長谷川監督率いるFC東京

  • Sportiva
  • 更新日:2021/02/23

『特集:Jリーグが好きだっ! 2021』
解説者がガチで語るJ1順位予想
~木村和司編

2月26日に開幕するJリーグ。スポルティーバでは、今年のサッカー観戦が面白くなる、熱くなる記事を、随時配信。さまざまな視点からJリーグの魅力を猛烈アピール!

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今回は、FKの名手として知られる元日本代表「10番」の木村和司さんに、今季J1の順位を予想してもらった。

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木村氏が今季の躍進を期待しているのは、長谷川健太監督(写真右)率いるFC東京

<木村和司のJ1順位予想>

1位 川崎フロンターレ

2位 FC東京

3位 名古屋グランパス

4位 ガンバ大阪

5位 鹿島アントラーズ

6位 セレッソ大阪

7位 ヴィッセル神戸

8位 サンフレッチェ広島

9位 北海道コンサドーレ札幌

10位 浦和レッズ

11位 大分トリニータ

12位 横浜F・マリノス

13位 柏レイソル

14位 サガン鳥栖

15位 清水エスパルス

16位 横浜FC

17位 ベガルタ仙台

18位 湘南ベルマーレ

19位 徳島ヴォルティス

20位 アビスパ福岡

正直、順位予想はしたくない。実際のところ、シーズンが始まってみないと何もわからないし、何が起こるかわからないのがサッカーだからだ。応援するサポーターやファンのことを考えると、そんなアテにならない戦前の予想に何の意味があるのか、なおさら疑問に感じてしまう......と、文句ばかり言っても仕方がないので、上位の可能性のあるチームから話を進めていこう。

やはり、昨季王者の川崎フロンターレが今季も中心的な存在になることは間違いないだろう。

しかしその分、相手チームのマークがきつくなるのは確か。かなり研究されるだろうし、川崎が相手となれば、どこも全力で戦ってくるはず。それに、川崎はどう対応するのか。そして、結果を出すことができるのか。今季は本当の意味での力を問われることになる。

ポイントとなるのは、MF守田英正の抜けた穴を埋められるか。さらには、FW三笘薫がどれだけ活躍できるか。まさに三笘は、チーム浮沈のカギを握るほどの選手になったと言える。

川崎に続く2番手グループは、ガンバ大阪、名古屋グランパス、FC東京あたりか。名古屋はこのオフ、齋藤学や柿谷曜一朗をはじめ、主力となり得る選手を積極的に補強した。その分、結果を出さないといけないだろう。が、2番手グループにはこの名古屋以上に期待したいチームがある。

名将・長谷川健太監督率いるFC東京だ。一昨季は久保建英が、そして昨季は橋本拳人と室屋成らが欧州のクラブに移籍してシーズン途中でいなくなってしまった。ここ数年、シーズン中は常にバタバタしていた印象がある。

つまり、1年を通して安定した戦力で戦うことができれば、それなりの結果を出せるのではないか、と踏んでいる。堅実な守りは大崩れしないだろうし、FWディエゴ・オリヴェイラ、MFレアンドロ、MFアダイウトンなど、計算できる外国人選手がそろっているのも強みだ。

あと望むらくは、FW永井謙佑のさらなるがんばり。時に意外性のあるゴールを決めることがあるが、それよりも、容易に決められるゴールというか、決定的な場面でのシュートをきちんと決めてほしい。そうすれば、チームの勢いは一段と増すと思う。

こうした上位陣にどこが絡んでくるかだが、筆頭は鹿島アントラーズだろう。伝統のあるクラブで、チーム力の高さは誰もが認めるところ。日本人選手でチームをまとめられる選手、精神的な支柱となれる選手が出てくれば、2番手グループを脅かすことは十分に可能だ。

あとは、ジーコ次第。コロナ禍にあって、いろいろと大変だと思うが、彼が"ここ"というポイントで来日して、選手たちの力となる効果的なゲキを飛ばすことができれば、自ずと結果がついてくるのではないか。

ヴィッセル神戸にもがんばってもらいたい。アンドレス・イニエスタを擁し、注目度の高いチームゆえ、こういうチームが上位争いを演じてくれれば、Jリーグはより一層盛り上がると思うからだ。

残りのチームはちょっとしたことで、降格の危機に面してもおかしくない。今季もそれほどの激戦になることは間違いなく、逆に言えば、多くのチームにJ2降格の可能性があるということ。

とはいえ、2017年にJ1昇格を果たして以降、徐々に力をつけてきた北海道コンサドーレ札幌、自分たちの力をよくわかったうえで選手個々がやるべきことをやっている大分トリニータは、そこまで落ちることはないだろう。

サンフレッチェ広島、浦和レッズ、横浜F・マリノスあたりも、外国人選手の活躍次第では上位進出もあり得る。できれば、こうしたもともと力のあるチームにはもっともっと奮闘してもらって、リーグ全体の盛り上げにひと役買ってほしい。

一方で、昨季よりも順位を下げそうなのは、柏レイソル。オルンガがいなくなったことは、かなりの痛手。28点も取っていた選手がいなくなったのだから、戦い方も変わってくるかもしれないし、さすがに厳しい戦いを強いられそう。

何はともあれ、今のJリーグは外国人選手の活躍によって、大きく順位が変わってくる。そうした助っ人の働きによって、思わぬチームが台頭しても何ら不思議なことはない。

だが、本来は日本人選手の活躍次第であるべき。日本人選手がチームを引っ張っていかなければいけない。そういうチームにこそ、結果を出してほしいし、実際に結果を出してくれることを期待したい。

木村和司
きむら・かずし/1958年7月19日生まれ。広島県出身。サッカー解説者。広島工高→明治大を経て、JSL(日本サッカーリーグ)の日産(横浜F・マリノスの前身)入り。国内プロ第1号選手となって、日産の黄金期を支えた。日本代表でも「10番」を背負って活躍。1994年に現役引退し、2010年~2011年には古巣の横浜FMの監督を務めた。2020年、日本サッカー殿堂入り。

text by Sportiva

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