
中国の外資導入額、1~4月は26・1%増の744億7千万ドル
日本電気硝子の中国法人、電気硝子(アモイ)の全景。(資料写真、小型無人機から、アモイ=新華社記者/魏培全)
【新華社北京5月14日】中国商務部の束珏婷(そく・かくてい)報道官は12日の定例記者会見で、中国の1~4月の外資導入額(銀行・証券・保険分野除く)は実行ベースで前年同期比26.1%増の744億7千万ドル(1ドル=約130円)だったと発表した。新たに契約が締結された1億ドル以上の大型外資プロジェクトは185件で、1日当たりの平均は1.5件となった。
束氏によると、大型プロジェクトの安定が、今年の外資導入の大きな特徴となっている。各地とも新型コロナウイルス感染拡大の影響の克服に努め、外資系企業の誘致や外資導入を積極的に展開。ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)や韓国の鉄鋼大手ポスコ、米会員制量販店コストコ・ホールセール、日本の電機大手、日立製作所など多国籍企業の中国での大型投資プロジェクトの資金到着状況は良好で、中国の外資導入の急速な増加を力強くけん引した。
束氏は、多国籍企業が対中投資を積極的に拡大していることについて、中国経済の見通しに対する揺るぎない自信の表れだと指摘。「われわれはハイレベルの対外開放を拡大し、外資系企業による投資へのサービス体系を一段と最適化し、サービスの的確性を向上させることで、外資系企業により多くの発展チャンスを作り出していく」と述べた。