
ルヴァン・カップ決勝の前半、先制点につながる右からのクロスを上げる福岡・紺野(手前)
J1アビスパ福岡の紺野和也(26)が21日、ルヴァン・カップ決勝に続く浦和連破を誓った。福岡市の雁の巣球技場で25日のアウェー浦和戦に向けた練習を公開。4日の同カップ決勝では2アシストでクラブの初タイトルに貢献しており、リーグ戦での再戦を前に「より警戒してくると思うんで、それを超えて勝ちたいです」と力を込めた。
埼玉県吉川市出身で、父は「ガチな浦和ファン」で友人は「みんな浦和サポ」という。同カップ決勝は友人は浦和を応援。「(気持ちが)アビスパと五分五分になったんじゃないかな」という父はバックスタンドのど真ん中の席で「両方を応援する」と戦況を見守った。
その一戦で前半に左右のサイドからグラウンダーのクロスを通して2得点に貢献。25日の試合に向けて「チームも対策はしてくると思うので、それを上回らないといけない。対策を早めに見極めていろいろ変えていきたい」と笑顔を見せた。
リーグ戦3位の浦和はリーグ最少24失点の堅守を誇る。「守備が固いのでどう崩すかがポイントになる。クロスもより警戒してくると思うので、細かい崩しを織り交ぜながら中央と外の使い分けをしないといけないと思います」と対策を練る。
福岡は前節でG大阪に逆転勝ちしてリーグ戦8位をキープ。紺野も1アシストをマークした。2021年に長谷部体制で達成したJ1でのクラブ最高順位に並び、5位名古屋と勝ち点3差とさらに上位を見せる位置で残り2戦を迎える。
「秋、冬(の季節)は好き。目に見える結果を出せてきているので、これを続けてシーズンを終えたい」。父の影響で「小さいころから試合をみていた」という浦和に連勝し、最高のシーズンにつなげる。(向吉三郎)
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