ぽっちゃりの私が適応障害になり、11kgの減量と共に失ったもの

ぽっちゃりの私が適応障害になり、11kgの減量と共に失ったもの

  • かがみよかがみ
  • 更新日:2022/08/06
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1年前の私。身長150cm台半ば、体重57kgのぽっちゃり体型。大学院を修了し、希望した企業に就職して目を輝かせていた。そんな当時の私に声をかけてみる。

「1年後には57kgの体重が46kgになっているよ」

きっと当時の私は喜ぶだろう。何せ、幼い頃からずっと私は「ぽっちゃり」だったのだ。小学生の時は保健室の先生から肥満警告の指導を受け、中高生の時には「デブ」と言われたこともある。大学時代に留学した時も、現地の食生活に慣れすぎて、帰国時には体重が大幅に増加していた。

運動やダイエットが苦手な私が、1年間で11kg減量した。身長に対する標準体重を5kg以上も下回っている。過去の私にとっては喜ばしい出来事。しかし、この減量には裏がある。

鬱病になった私を救ったのは、昔鬱病で苦しんだ兄の言葉だった

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前述の通り、私は運動やダイエットが苦手だ。今まで続いたことがない。

減量した理由は1つ。入社した会社でのストレスだ。

会社でのストレスの大部分は人間関係とよく言われているが、私もまさにそうだった。

私の場合、男性上司から過剰な指導を受けていた。長時間にわたる一方的な指導をされたと思えば、指導のほったらかし、教えてもらったことのない仕事の丸投げ、それを周囲に聞きながら仕上げても「違う!」「何でできないんだ」と怒られる始末。きわめつけに1日中外回りの日に、上司からのメールで、翌日が納期の案件業務を丸投げ通達された。

上司へのストレスを感じるようになってから、食欲が低下した。一週間近く固形物を食べられなかった時期もある。趣味も楽しめなくなり、習慣にしていたことも疎かになってしまった。家にいる時間はベッドから動けなかった。心身が限界に達した時に、心療内科で適応障害と診断され、3ヶ月休職することになった。

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復職が近づいたある日、病院で久々に体重計に乗った。恐る恐る目盛を見ると、最後の記憶より11kgも低い数値が示されていた。思わず三度見してしまった。

帰宅し、改めて自分の体を鏡越しに見てみた。確かに顔まわりはスッキリしたし、ウエストも細くなった。

しかし、姿勢を変えた時、肌から浮き出た肋骨を見てギョッとした。また、それほど大きくなかった胸もしぼんでしまい、まるでスポーツブラを着け始めた小学生女子のようだった。

一方で、特に悩んでいた二の腕と脚には大きな変化はなかった。

正直、痩せたという事実は嬉しい。服のサイズがワンサイズ小さくなり、化粧も以前より映えるようになった。

しかし、痩せるまでの過程は、理想と異なり、とても苦しかったのも事実だ。それに、痩せた体はアンバランスだ。上半身は引き締まったのに、下半身は変わらず筋肉質で、よくよく見るとセルライトもある。お世辞にもきれいとは言えない。

これが私が憧れていた「痩せている自分」だろうか?

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復職から3ヶ月目。つい最近、部署異動したにも関わらず、適応障害が再発してしまった。元上司のトラウマが何度もフラッシュバックし、社長や管理部からの視線が冷たく感じるようになったためだ。直近の一週間は欠勤し、ベッドからほとんど動けなかった。

心が苦しい。その一方で、「ストレスでもっと痩せられるかも」という考えが何度もよぎった。このエッセイを執筆している今振り返ると、明らかに異常だったと思う。

家にあるたくさんの本や洋服、コスメ……。好きなものに囲まれているのに幸せじゃない。

将来の目標に向けた情報収集や資格勉強。失った習慣もまだ取り戻せていない。

今の状態だと、自分の身体や健康と向き合えない。だから、退職を決意した。

まずは心を健康に、幸せにすること。心の安定を保ってから、身体とどう向き合うか、考えていこう。

そして、栄養のある食事や規則正しい生活、十分な睡眠といった基盤を固めて、理想の身体となりたい自分に近づきたい。

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継実

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