中田敦彦と西野亮廣の退所、吉本は歓迎?”YouTube落ち”した芸人のTV復帰は困難か

中田敦彦と西野亮廣の退所、吉本は歓迎?”YouTube落ち”した芸人のTV復帰は困難か

  • Business Journal
  • 更新日:2021/02/21
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「西野亮廣エンタメ研究所ラジオ【公式】」より

芸能事務所を退所するタレントの連鎖が止まらない。

近年で所属事務所を離れたタレントを列挙していくと、中居正広、柴咲コウ、栗山千明、米倉涼子、岡田結実、山下智久、長谷川潤、手越祐也、菊池桃子、ローラ、前田敦子、中田敦彦(オリエンタルラジオ)、西野亮廣(キングコング)、木下隆行(TKO)ら、錚々たる顔ぶれだ。彼らに共通するのは、もともと大手事務所に所属し、待遇面が悪かったとは思えないということだ。

特に業界に衝撃を与えたのは、大手・オスカープロモーションの大物女優・タレントの退所が相次いだことだろう。米倉涼子、剛力彩芽、森泉、忽那汐里、岡田結実、堀田茜ら同社の”看板”ともいえるタレントが、次々とオスカーを去っていった。

なぜ、事務所退所という選択をするタレントが、これほど増えたのか。ある芸能事務所幹部は、オスカーに限らず、背景にあるのはマネジメントとタレントとの関係の変化だという。

「芸能事務所社員は、一部を除けば決して高級取りとはいえません。ただし半面、交通費や接待費など経費面がかなり優遇されていました。『激務だけど、経費が使えるからがんばれる』という社員が多かったのは事実です。それが、テレビの制作費減や新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、ほとんどの芸能事務所が経費を削減しています。

昔はマネジメントの力でタレントをコントロールしていた面がありましたが、今はどの事務所も例外なくマネジメントの力が落ちています。特に退所が目立っている、オスカー、ジャニーズ、吉本興業のような大手事務所のマネジメント部門の劣化は顕著です。『働き方改革』を謳う事務所も増えていますが、実際は一人ひとりの仕事量は増える一方です。社員も仕事に忙殺されてモチベーションが上がらず、それならタレントと一緒にフリーになって働こう、という考えを持つマネージャーが増えてきています」(芸能事務所幹部)

フリーになったタレントの活動範囲が、一昔前より広がっているのも要因だろう。YouTubeやオンラインサロン、インフルエンサーと、稼ぎ方にも変化が生まれている。それでもテレビ業界に関しては、いまだに壁も残されている。

「仮に円満退所であっても、所属事務所を辞めたタレントは使いにくいというのが、業界の認識としてはあります。どうしても”性格に難あり”という印象を与え、好感度が下がるため、キャスティングにも影響します。それでも、昔よりもそういった通念がなくなってきているのも事実です。

今は、露骨なキャスティングをすれば『事務所側から圧力があったのではないか』と感じる視聴者も多くいます。個人視聴率を重視し、ユーチューバーをキャスティングするのが昨今の流行ですが、制作費が減る一方という現在の事情を考えると、人気お笑い芸人よりユーチューバーのほうが出演料の削減にもつながるので、ありがたい面もあります。これはフリーになったタレントにも同じことがいえます。

そのため、旧所属事務所との関係よりも損得勘定を優先して、フリーになったタレントをキャスティングするというテレビマンも少なくありません。特にモデルや俳優に関しては、CMも含めて大幅に出演料を抑えられることになります。事実、米倉涼子や中居正広クラスになると、フリーになっても需要は減りません。選ばれるタレントというのは実力と人間力を兼ね備えています。逆もまた然りといえるでしょう」(民放テレビ局ディレクター)

事務所を退所してユーチューバーになったタレントはテレビ復帰しにくい?

ユーチューバーのテレビ出演が増え、トレンド化している一方、反対にタレント→ユーチューバーという選択肢も増えている。だが、芸能事務所に所属せずにYouTubeの世界に移ったタレントに関しては、「テレビでは使いにくい」と前出のディレクターが打ち明ける。

「テレビ業界のキャスティングが変わっているのは事実ですが、それはあくまで別の世界からテレビに来るという人に限られます。なぜならテレビマンは、タレントに対して”テレビで通用しなかった人間がネットに逃げた”という認識を持っているからです。事務所を辞めてユーチューバーになっているタレントの顔ぶれをみると、好感度が低くてテレビ需要がない人がほとんどです。わざわざ事務所と摩擦を生んでまで彼らを使いたいという声は聞きません」(同)

芸能事務所にとって稼ぎ頭となるタレントの流出は、大きな痛手となる。もっとも、ここ最近退所したある芸人に限れば、事情は異なるという。吉本興業を退所した中田敦彦と西野亮廣に関しては、「むしろ辞めてくれてプラスです」といった歓迎の声も上がる。

「2人に共通するのは、YouTubeやサロンの収入は、ほとんど会社に入ってこなかったという点です。テレビ出演や広告も期待できないタレントだったにもかかわらず、マネージャーはついていたので、実質は大きなマイナスだったわけです。つまり、若手芸人よりも会社に対する貢献ははるかに小さいといえます。

彼らは都合のよい時だけ吉本の名前と金を使って、自分のビジネスを展開してきた不義理者なわけです。もともと性格に難があり、多くのマネージャーがつきたくないと言うのは誰もが知るところでした。だから2人の退所に関しては、社内でもほぼ誰も止めなかったんです。むしろ、厄介者がいなくなったくらいの感覚ですよ」(吉本関係者)

今後も事務所退所の傾向は続くという見方が強い。だが、そのなかでも”選ばれる側”と、そうでないタレントの明暗はくっきりと分かれそうだ。
(文=編集部)

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