自粛が要請されているクマの狩猟について秋田県は21日、近く再開させる考えを示した。24日に開かれる専門家による検討会の意見を踏まえた上で正式に決まる。
2023年度のクマの狩猟は11月1日に解禁された。“異常”ともいえるクマの出没が続く中で迎えた猟期。
佐竹知事は、10月23日の定例記者会見で「数に関係なくやってもいい。ことしは猟期になったら、そういうことを気にしないで、見つけたらすぐやる」と話していた。
21日に秋田県議会の各会派に内示された県の補正予算案には、クマを捕獲した場合に一頭当たり7000円の慰労金などを支給する緊急対策事業費として、2274万円が盛り込まれた。
一方で、猟に100頭の上限を設けたことや先着順で報奨金を出す考えを県が示したことなどから、狩猟の数は14日時点で105頭に上っている。例年の2倍以上だ。こうしたことから県は14日に狩猟を自粛するよう要請した。
ところが佐竹知事は21日、一転して自粛要請を撤回する考えを示した。
佐竹知事:
「現在のところ、有害鳥獣駆除と狩猟で2000頭までいっている。予算上では2700頭分を取っている。予算上取るということは、そこら辺までいってはいいのではという判定」
県は、24日に専門家による検討会を開き、意見を募った上で、狩猟再開を正式に判断する。
県は「他県は捕獲数の上限を決めていないところが多い」とし、上限の撤廃も含めて検討する方針。