
東京電力・福島第一原発の事故により、帰還困難区域に指定されているエリアの解体工事をしていた作業員が、放射性物質に汚染された可能性のある鉄くずなどを無断で持ち出し、売却していたことが分かりました。
環境省によりますと、持ち出しが判明したのは、ゼネコン大手「鹿島」などの共同企業体が、大熊町で行っている解体工事です。2023年の初め頃、下請けの複数の作業員が鉄くずや銅線を、無断で帰還困難区域外の業者に売却したということです。鹿島から環境省に報告があり、発覚しました。
解体工事で出た廃棄物は、放射能濃度の基準に応じて処分をすることが法律で定められていて、環境省は、この法律に違反する可能性があるとして調べています。
福島中央テレビ