リバプール、南野拓実のCL初先発はどうだったのか? ゴールは幻に、「彼は多くのことができるが...」【欧州CL分析コラム】

リバプール、南野拓実のCL初先発はどうだったのか? ゴールは幻に、「彼は多くのことができるが...」【欧州CL分析コラム】

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  • 更新日:2021/11/25
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【写真:Getty Images】

グループリーグ全勝を維持

チャンピオンズリーグ(CL)・グループリーグB第5節、リバプール対FCポルトが現地時間24日に行われ、ホームチームが2-0で勝利。日本代表MF南野拓実は、この試合にフル出場している。全勝を維持するも、クロップ監督は試合後に「今夜は負けていたかもしれない」とコメントを残した。(文:阿部勝教)

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前節、ホームでアトレティコ・マドリードに勝利したリバプールは、グループB第4節を終えた時点で勝ち点12。全勝でグループ首位通過を決めている。

そのため、現地時間24日に行われた第5節のFCポルト戦では主力を温存。ディオゴ・ジョタ、フィルジル・ファン・ダイクらをスタメンから外し、20日に行われたアーセナル戦で得点を決めた日本代表MF南野拓実がスタメンに名を連ねた。

この試合では南野だけでなく、19歳のMFタイラー・モートンや20歳のDFネコ・ウィリアムズといった若手選手も起用。出場機会の少ないメンバーを起用したため、前半は連係が上手くいかずに主導権を握られ、相手に多くのチャンスを作られた。

だが、52分にチアゴ・アルカンタラがスーパーゴール。地を這うような強烈なミドルシュートを突き刺し、先制点を決めると徐々に主導権を握っていった。

すると62分、サディオ・マネのシュートが相手DFに弾かれると、こぼれ球を南野がボレーシュート。難しいボールにうまく合わせてゴールネット揺らしたが、オフサイドによりゴールは取り消しとなった。

その後、試合終盤に差し掛かっても攻撃の手を緩めないリバプールは、70分にモハメド・サラーが追加点。点差を2点に広げたホームチームはこのまま2-0で勝利を収め、グループリーグ全勝を維持した。

<h2>「今夜は負けていたかもしれない」

ホームのリバプールは、結果的に2-0で勝利した。しかし前述した通り、先制点を決めるまでは相手に主導権を握られ、再三決定機を作られている。

出場機会の少ない選手や若手を起用したこともあり、DFとMF間で些細なミスを連発。距離感も悪く、チーム全体としてもプレスの強度がいつものレベルからは程遠かったため、相手のボールホルダーやその周りの選手に時間とスペースを与えてしまっていた。

そのため、DFラインを裏を取られる場面やクロスから決定的なチャンスを多くを幾度も作られた。失点しなかったのは運がよかっただけ。90分通してFCポルトがゴール前で精彩を欠いたため無失点で勝利したが、2、3点は失点していてもおかしくはなかった。

チアゴ・アルカンタラのゴールで先制後、ジョーダン・ヘンダーソンやアンドリュー・ロバートソンを投入したことでチームは安定感を取り戻したが、試合後の会見でユルゲン・クロップ監督は「今夜は負けていたかもしれない」と語っている。

普段と異なるメンバーだったということもあるが、試合序盤は組織でDFするのではなく、個々で相手を抑えている場面が多く見られた。選手1人1人の実力があるため対処出来ていたが、より強豪クラブが相手であれば確実にやられていただろう。

南野の評価は…

この試合に出場した南野拓実は、今季CL初先発。サディオ・マネ、モハメド・サラーと共に3トップの一角を務めた。

しかし、前半でチャンスに関わったのは開始早々の裏への抜け出しと、40分にネコ・ウィリアムズのクロスに合わせたヘディングのみ。相手に主導権を握られたこともあり、ボールにほとんど絡むことが出来なかった。

だが、後半に入ると徐々にペースを取り戻していった。47分にはピッチ中央でボールを持つと、サディオ・マネに鋭いスルーパス。さらに62分には、サディオ・マネが放ったシュートのこぼれ球に反応。相手DFに当たり、頭上に上がったボールを見事に合わせ、ゴールネットを揺らしたが、これはオフサイドの判定により幻のゴールとなった。

攻撃だけでなく守備時にはポジションを下げ、自陣ペナルティーエリア内にまで戻る献身的なプレーを見せた。サラーの交代後は右サイドに入り、効果的な裏への抜け出しと前線からの果敢なプレスで無失点での勝利に貢献している。

試合後、南野を右サイドに置いたことについて聞かれたユルゲン・クロップ監督は「システム上の問題」と説明。続けて「彼はハーフスペースでプレーしたり、下がってきたり、多くのことが出来るが、決して右ウィンガーではない。あの瞬間は右ウィンガーだったが、他の瞬間ではストライカーであり、センターフォワードです。私はタキにとても満足している」と 日本代表MFのパフォーマンスに満足感を示した。

監督の評価は上々。ここまで公式戦の出場は多くなかったが、12月、1月とここから厳しい戦いが待っているため、出番は必ず回ってくる。アーセナル戦のように短い時間で結果を残し、出場機会を増やしていくことは出来るだろうか。

(文:阿部勝教)

編集部

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