
撫子(なでしこ)が女王・藤原乃愛から大金星をあげ新王者に
ジャパンキックボクシング協会
『KICK Insist15 第1部』
2023年3月19日(日)東京・新宿FACE
▼第7試合 メインイベント ミネルヴァ ピン級タイトルマッチ 3分3R
●藤原乃愛(ROCK ON/ミネルヴァ ピン級王者)
判定0-3 ※29-30×2、28-29
◯撫子(なでしこ=GRABS/挑戦者/同級1位)

藤原が鋭いミドルキックで攻める
藤原は鋭いミドルキックを武器とし、アマチュアで50戦以上を経験後、21年5月にプロデビュー。昨年5月にミネルヴァ ピン級王者・Ayakaに挑戦すると、フルマークの判定勝利で見事、高校3年生にして王座戴冠を果たした。
その後は王者クラスを含むタイ人ファイターたちに4連勝。現在10戦9勝1分と、無敗街道を驀進する。
対する撫子(なでしこ)は戦績9戦6勝2敗1分。藤原とは今回3回目の対戦で、昨年1月にはドローも、3月のミネルヴァ ピン級王座挑戦者決定戦では、藤原にダウンを奪われ判定負けしている。
その後はKROSS×OVER-45kg王者・松本徐倫などに4連勝し再度藤原に挑んだ。

撫子が始終前に出て攻撃を仕掛けた
試合では、序盤から撫子が前へ出て積極的に攻撃。パンチから接近戦になれば首相撲など、藤原に手を出させない。藤原も、その突進に前蹴りで突き放し、ローやヒザ蹴りにつなぐなどするが、前進からの組み付きになかなか思うように攻撃できない。
2Rも撫子は前蹴りから距離をつぶしての打ち合いに出るが、藤原は下がりながらハイキックを打つなど打開策を探る。

藤原の鋭い蹴り技に撫子はしっかりガードして反撃
しかし、撫子の攻撃は3Rも変わらず。逆に藤原も首相撲から投げ、打ち合いながら上段前蹴りをヒットさせるなど反撃を見せたが、始終止まらず前に出て積極的に攻撃を仕掛けていた撫子が判定3-0で勝利した。
新チャンピオンになった撫子は、今大会第1部のMVPも獲得した。撫子は勝利者マイクで「藤原選手がいたからこそ、ここまで頑張れた。藤原選手は良きライバルだと思っています。これからも一緒に頑張っていきたいと思います。これからも大きい舞台に立って頑張っていきます」と涙ながらに喜びのコメントを口にした。



▶︎次のページは、第一部セミファイナル、スーパーボーイが流血のTKO勝利

スーパーボーイは竜巻蹴りで光成に襲いかかる
▼第6試合 セミファイナル 日泰国際戦 72.6kg契約3分3R
●光成(ROCK ON/ジャパンキック ミドル級王者)
TKO 2R 1分17秒
◯スーパーボーイ・ルークプラパーツ(タイ)

光成がパンチの連打で攻める
光成は昨年7月、ボーイOZ GYMにTKO勝利しジャパンキック ミドル級王者に認定。11月には、WBCムエタイ日本統一スーパーウェルター級王者の匡志・YAMATOに判定勝利した。戦績は14戦7勝7敗。
対するスーパーボーイは151戦100勝45敗6分のキャリアを持ち、先月の『スックワンキントーン』では、元WMC日本ウェルター級王者でKOS同級王者のKAZUにヒジ打ちでTKO勝ちしている。

この右の肘打ちがヒット!額を割りTKOとなった。
1Rから光成は蹴りで仕掛けるも、スーパーボーイはその蹴りにヒジのカウンターで合わせ、間一髪で光成がかわす。光成はパンチの連打をスーパーボーイにヒットさせるが、スパーボーイはマットの片手をつき竜巻蹴りを出すなど多才ぶりを見せる。
しかし、2Rも蹴りで攻める光成だったが、スーパーボーイは首相撲からヒジ打ちを仕掛けるなど反撃に出る。そしてブレイクした後、勢いよくパンチで前に出るスーパーボーイ。連打からスーパーぼーいの右のヒジ打ちが光成の額にクリーンヒット。大きく出血した光成に、レフェリーはストップ。スーパーボーイはTKO勝利となった。



パンチをヒットさせる細田(右)
▼第5試合 52kg契約3分3R
◯細田昇吾(ビクトリー/元スック ワンキントーン フライ級王者、ジャパンキック フライ級1位)
判定2-1 ※30-29×2、29-30
●宮坂桂介(ノーナクシン東京)


正哉が競り勝つ
▼第4試合 ジャパンキック ウェルター級ランキング戦3分3R
●政斗(治政館/ジャパンキック ウェルター級1位)
判定0-2 ※29-30×2、29-2
◯正哉(誠真/同級2位)



アッパーを打ち込む櫓木
▼第3試合 日泰国際戦 59kg契約3分3R
△櫓木淳平(ビクトリー/ジャパンキック フェザー級1位)
判定1-0 ドロー ※28-28×2、28-27
△ナロンチャイ・シンコウムエタイジム(タイ/新興ムエタイ/元泰国ルンピニースタジアム認定フライ級6位)


激闘の末、林(右)が勝利
▼第2試合 ライト級3分3R
◯林 瑞紀(治政館/ジャパンキック ライト級5位)
判定3-0 ※30-27、30-26
●井上竜太(INNOVATION・Hard worker/INNOVATION ライト級4位)


▼第1試合 ジャパンキック フェザー級3分3R
●隼也JSK(治政館)
判定0-3 ※28-30×2、29-30
◯石川智崇(KICK BOX)