コレで少なくとも300〜400万円です。価格高騰必至な「ターコイズ」の投資術

コレで少なくとも300〜400万円です。価格高騰必至な「ターコイズ」の投資術

  • OCEANS
  • 更新日:2022/05/14
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ファッション・カルチャー投資学●NISA、不動産、ビットコイン、アート。いろんな投資方法があるが、やっぱりオーシャンズな男なら自分の“好き”でも勝負したい。ファッション&カルチャーを極めて、狙え一攫千金!

ネイティブアクセサリーの中でも、とりわけターコイズの世界は奥が深い。その沼にハマれば、抜け出せなくなると聞く。しかも近年は、市場での価格高騰も著しいらしい。

“魅惑の世界”の扉を開けるべく、日本を代表するターコイズラバー、バーニーズ ニューヨークの中野光章さんを訪ねた。

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ターコイズの価値は「天然」か否かで決まる

オーシャンズ世代にとってアメカジや渋カジは、馴染み深い。それらのスタイルにネイティブアクセサリーは欠かせない存在だった。とはいえ、ここ20年でターコイズが驚くような価格高騰を続けていることを、知る人は少ないだろう。

そもそもターコイズの魅力とは? 真に価値あるものの基準は? そして、今の市場価格はどうなっているのか?

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中野光章(なかの・みつあき)●バーニーズ ニューヨーク ブランドコミュニケーション部ディレクター。日本でも指折りのターコイズコレクターとしても知られ、座右の銘は〝インディアンジュエリーは出逢った時が最安値″。

――まず、市場で価値が認められているターコイズとはどういうものなのでしょうか?

「前提として、無加工、未処理のものです。ターコイズは、多孔質で気泡が多く、ダイヤモンド等の貴石ではなく半貴石で硬度の問題もあり、そのままだとジュエリーとして成り立たないものも多いのです。

そのために、プラスチックで埋めたり、色を染めたり、電気処理をしたりして硬度を上げるのですが、そういった処理がされてしまうと石の希少価値はなくなります」。

――より自然に近い石に価値があるということですね。

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コレクターが認めるターコイズは、基本的に“天然”である。

「そうです。天然で十分な硬さがあって輝きのあるもの。それが本当に価値のあるターコイズです」。

――それを採掘するのは、大変なのでしょうか?

「加工されていないものは、全体の数%と言われています。しかも本当に価値あるジュエリーとして成り立つものを突き詰めていくと、数千粒に1つというような割合ですね」。

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重ね付けしても、どこか品があるのもターコイズの魅力だ

――世界中のコレクターがそれを狙っているわけですね。

「はい。今、市場で最も価値があると考えられるのは、ローンマウンテンというネバダ州産の石です。中でも1969〜71年の3年間に採掘されたものが、一番評価されています」。

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ローンマウンテンの価格は10年で約2.5倍に?

――入手は困難なのでしょうか?

「グレードの高い石は当時のオーナー一家の金庫の奥に保管されていたりしたものが多いので、なかなか市場には出てきません。でも一部のお店は、何らかの手段でそれらの石を仕入れて販売しています。コレクターが欲しがるのは、そういう石ですね」。

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中野さんが所有するローンマウンテンのリング。「300〜400万円で譲って欲しい」と言われることもしばしば。

――バーニーズ ニューヨークでも購入できますよね?

「そうですね。我々のビジネスパートナーである軽井沢のスカイストーン・トレーディングは、世界的に見ても希少な石にリーチできる限られたお店です。代表の小寺康友さんに来店いただき各店で毎年開催しているトランクショーは年々盛り上がっていて、確実にファッション好きにもターコイズが浸透していると感じています」。

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「ファッション好きにもターコイズラバーが急増中」と中野さん

――なるほど。実際、ローンマウンテンの石の価格はどのぐらいなのでしょうか?

「ローンマウンテンは、当時、塊状の結晶で採掘されたものがあるのですが、それらは、密度が濃くて硬いのが特徴です。“ナゲット”と呼ばれるボコボコとした塊状のリングは大きさにもよりますが、例えば約10年前で100万円前後、今はその2.5倍で取引されても不思議ではないですね」。

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中野さんは、カテゴリーごとに整頓してコレクションを保管している

――そんなに高騰しているんですね。ほかに著名な石にはどんなものがありますか?

「まず、アメリカのターコイズは、ネバダ、アリゾナ、コロラド、ニューメキシコの4州でしか採掘できないのですが、なかでもネバダが一番いい石が採れると言われています。その代表格、ローンマウンテン、ナンバーエイト、ランダーブルーを3大ターコイズと呼びますが、どれも市場価格は上昇傾向です」。

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こちらは、ネバダ、アリゾナ、コロラド、ニューメキシコの4州で採掘できるターコイズの略地図。

――実際の価格は、どの程度になるのでしょうか?

「ナンバーエイトは、色が薄くて小さいものなら数千円で買えるものもありますが、上質でボリュームが少し大きくなると、40〜50万円というのもザラです。ランダーブルーに関しては、1974〜77年の3年間しか採掘されておらず、ハットマインと呼ばれて、帽子で覆い隠せるぐらいの量しか存在していません。1カラットで、10〜15万円程度だと思います」。

――そんなに希少なものを、みんなで買い求めているのですね。

「そうですね。とはいえ、3大ターコイズ以外にも、例えば、ネバダブルーやガドバーなど、市場評価の高い石は、いくつもあります。鉱脈ごとに色やウェブと呼ばれる模様の特徴が異なるのですが、その特性を強く反映した石は価値が上がることが多いです」。

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ターコイズは、非常に小さなものから購入が可能。

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購入するなら石の出自やストーリーを確認すべし

――なるほど。ただ、それらの価値を見極めるには、知識や経験がないと難しいですね。

「その通りです。だからターコイズに興味を持って、価値ある石を入手したいなら、絶対的に信頼できるお店に行くことが大切です。最近は中国の湖北省(フーベイ)でもネバダの石によく似たものが採れるらしく、それをランダーブルーと偽って高額で販売するケースも出てきています」。

――それは注意が必要ですね

「はい。ターコイズは、どこで採掘されて誰の手に渡った石なのか、そういうストーリーや出自が追えないものは危険だと思った方がいいです。NFTアートではないですが、市場に1つしかないという、本当の価値を確認したうえで入手するのが基本です」。

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「ターコイズは、必ず信頼の置けるお店から買うべき」という中野さんのアドバイスは、肝に銘じておきたい。

限られた期間、限られた場所でのみ採掘された石、ターコイズ。自然界に存在した本当の一点物だからこそロマンと価値があり、それだけに奥が深いということが理解できた。

しかも天然と認定できる石の市場価格は、極めて高額で目下上昇中。これは確かに“魅惑の世界”だ。後編では、高騰した理由や今後のターコイズ事情について紐解く。

↓動画では未公開トークも↓

OCEANS編集部

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