【スーパースポーツ世界選手権 第12戦 アルゼンチン:プレビュー】エガーターがチャンピオンを決められるか?

【スーパースポーツ世界選手権 第12戦 アルゼンチン:プレビュー】エガーターがチャンピオンを決められるか?

  • J SPORTS|コラム(モーター スポーツ)
  • 更新日:2021/10/14

排気量600ccのスポーツバイクで争う「FIMスーパースポーツ世界選手権」の第11戦が2021年10月15日(金)〜17日(日)に南米アルゼンチンのサーキット・サンファン・ヴィクリムで開催されます。このレースはチャンピオン決定の可能性が高い非常に重要な1戦となるでしょう。

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「FIMスーパースポーツ世界選手権」の2021年シーズンは残すところ2戦=4レース。ポイントランキング首位のドミニク・エガーター(ヤマハ)は今季10勝をマークしていますが、なんと前回のポルトガル、アルガルヴェではなんと両レースともに優勝を逃してしまいました。しかも、ランキング2位のスティーブン・オデンダール(ヤマハ)がレース2で10レースぶりに優勝したことにより、その差は少し縮まったのです。

エガーターにとってポルトガル、アルガルヴェは初レースのコースでしたが、ここからアルゼンチン、インドネシアとまたも初レースのコースが続くことになります。ただ、スティーブン・オデンダール(ヤマハ)にとっても初レースという意味では条件は同じ。2人のガチンコ勝負ということになりそうですね。

残り2戦になって首位のドミニク・エガーター(ヤマハ)=354点、ランキング2位のスティーブン・オデンダール(ヤマハ)=300点と2人の間には54点の差があります。アルゼンチンの2レースを終えてその差が50点以上あれば、エガーターがチャンピオンを決めることができます。今回は両レースともにエガーターはオデンダールより前でゴールすれば、最終戦インドネシアを待たずしてチャンピオン決定となるでしょう。

ドミニク・エガーターはもし王座を獲得すれば、キャリア初のワールドチャンピオン獲得ということになります。しかし、バルセロナ戦を欠場してまで参戦したMotoEではチャンピオン獲得ならず。MotoEはワールドカップタイトルという括りですが、2年連続でそのタイトルを逃しているだけに、ちょっとプレッシャーに弱いエガーターのメンタルが心配です。

エガーターはスイス出身の31歳。2007年に世界選手権125ccクラスにデビューし、2010年からはMoto2に参戦。キャリア前半は目立つことが少なかったライダーでしたが、Moto2の経験値を高めると成績は向上。2014年の鈴鹿8耐でTeam KAGAYAMAのライダーに起用され、3位表彰台を獲得すると日本でも注目の存在になりました。

2014年はドイツGPでMoto2初優勝。結局、グランプリでの優勝はこの1回だけになってしまいましたが、後にF.C.C. TSR Hondaのライダーとして鈴鹿8耐に参戦し、爆発的な速さを見せるなど、やはりエガーターの速さは光るものがあります。

中量級レーサークラスであるMoto2を10シーズンも戦ったライダーであり、600ccの市販車ベースクラスのスーパースポーツ世界選手権での活躍はある意味で想定内。キャリアとしては今季のメンバーではダントツの実績を誇ります。エガーターはタイトルを決めて、次なるステップへと羽ばたく事ができるか注目です。

そして、前回のアルガルヴェではなんと怪我から復帰したジュール・クルーゼル(ヤマハ)が急に息を吹き返し、なんと2シーズンぶりに優勝を飾りました。実は今回のサーキット、サーキット・サンファン・ヴィクリムで過去2年開催された2018年、2019年ともに優勝しているのがジュール・クルーゼル(ヤマハ)なのです。

これはチャンピオン争いを展開しているエガーターとオデンダールにとっては厄介な話であり、経験もあり自信もあるクルーゼルにチャンピオンを争う2人がどこまで肉薄できるか、ここも今回のレースで注目したいポイントと言え流でしょう。

初コースでもエガーターが独走か、はたまた波乱の展開になり、チャンピオン争いは最終戦に持ち越しか?日本にもファンが多いエガーターの走りから目が離せません。

文:辻野ヒロシ

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