
仙台放送
高額の現金当選をかたるメールを受け取った宮城県登米市の60代の女性が、現金を受け取ろうと、およそ800回にわたって電子マネーを購入し、総額1700万円あまりをだまし取られました。警察は特殊詐欺事件とみて、捜査しています。
被害にあったのは、宮城県登米市に住む農業の60代の女性です。
警察によりますと、2022年9月9日、女性の携帯電話に「高額の現金当選」などと書かれたメールが届きました。添付されていたURLをクリックしていくと、「宝くじの当選番号を教える」とする偽のサイトなどに接続。このページには「当選番号を知るためには電子マネーを購入し、記載されたIDを時間内に送信フォームから送信しなければならない」などと書かれていたということです。
女性のもとには同様のメールが複数届いていて、これを必要な手続きだと信じた女性は、2023年5月までのおよそ8カ月間に渡って市内のコンビニでおよそ800回電子マネーを購入。総額1700万円あまりをだまし取られました。
女性は複数のサイトに誘導されていて、そのうちの一部では「80億円が受け取れる」、「手続きをしないと、他の人も数億円もらえなくなる」といった記載があったということです。
事件は、女性が頻繁にコンビニエンスストアに出かけるのを不審に思った家族が、本人を問いただして発覚しました。
警察は2023年9月19日付で被害届を受理し、特殊詐欺事件とみて捜査を進めています。