ウッドショックなどで国産木材の価値が高まる中、最新のICT技術を使った「スマート林業」について知ってもらおうという研修会が23日、秋田県仙北市で開かれた。
仙北市の国有林で開かれた研修会には、林業や森林行政に携わる約120人が参加し、ICT=情報通信技術を活用した「スマート林業」について学んだ。
木の位置や直径などを調べる森林調査の方法として期待される3Dレーザースキャナーを使った調査を、メーカー担当者が実演した。
メーカー担当者:
「45秒かけて180度回転することによって、360度の点群を取ることができます」
価格が400万円ほどの3Dレーザースキャナーは、手作業に比べて3倍から5倍、作業効率が上がり、立木の位置や3次元の映像も出力することができる。
参加者:
「人がいない中で価格のことは言っていられない。今現在そうなっている。すでに検討の余地はある」
日本森林林業振興会秋田支部・木村大助支部長:
「林業の場合は、高齢化や従事者の減少が大きいから、ICT機器が大きく寄与するのでは」
ロシアからの輸入がストップし、国産木材の価値は高まっていて、参加者はICT技術の導入による県内林業の活性化に期待を寄せていた。