三谷幸喜、“俳優”香取慎吾を絶賛! コメディアンとしても「全幅の信頼」

三谷幸喜、“俳優”香取慎吾を絶賛! コメディアンとしても「全幅の信頼」

  • マイナビニュース
  • 更新日:2020/09/17
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●世界も意識! セリフだけでなく動きや表情で伝わるように

香取慎吾への三谷幸喜のムチャぶりも明らかに!『誰かが、見ている』撮影裏映像

NHK大河ドラマ『新選組!』(2004)や舞台『日本の歴史』(2018)など、数々の作品でタッグを組んできた三谷幸喜監督と香取慎吾が再びタッグ。“シットコム”(シチュエーションコメディ)に挑戦したAmazon Originalドラマシリーズ『誰かが、見ている』が、9月18日より配信開始される。

本作の魅力や制作秘話、再タッグの感想など、三谷氏と香取にインタビュー。昔ながらのシットコムのスタイルに今の時代らしさを加えた本作に、2人とも「新しい形のシットコムができた」「最高です!」と自信をのぞかせる。また、三谷氏は「理解力と表現力がどちらもパーフェクトな俳優さん」と香取を絶賛。コメディアンとしてのセンスも称賛し、「志村けんさん、香取さんくらいじゃないかという感じさえしました」と志村さんと並べ、「喜劇俳優として全幅の信頼を置いています」と語った。

三谷氏が脚本・監督を務めた本作は、何をやっても失敗ばかりで予想もしないハプニングを起こす主人公・舎人真一(香取)と、壁の穴から真一の生活をのぞき見するのをひそかな楽しみとしている隣人・粕谷次郎(佐藤二朗)を中心に巻き起こるドタバタ劇を描いたシットコム。三谷氏ならではのセリフや仕掛けと、香取のユーモラスな演技により、新感覚エンターテイメントが誕生した。

本作は、三谷氏が香取と組んでまた何かやりたいと思ったところからスタート。そしてAmazonプライム・ビデオでの独占配信が決定し、「香取さんでどんな話ができるだろうか。どんなキャラクターがいいだろうか」とストーリーを考えた。

三谷氏は、配信ドラマということで世界も意識し、セリフだけではなく動きや表情などでも伝わるような作品に。「僕の芝居はセリフ劇が多いですが、今回は配信ということで世界に向けてという思いもあったので、セリフだけではなく、動きや表情、シチュエーションで面白く見せるようにしました」と明かした。

また、「シットコムは主役のキャラクターが一番大事。舎人真一が何をしていれば面白いのか、どんな状況に陥れば面白くなるのか、というところから全体の流れを考えました」と説明。「一応30分という枠はあるけれど、少し伸びても構わないとAmazonさんから言われ、それは地上波のテレビでは考えられないことなので、地上波ではできないものを思いっきりやりたいという思いもありました」と語った。

そうやって生まれたのが、黄色いつなぎがトレードマーク、ありえない失敗ばかりをするけれど憎めない、愛されキャラの主人公・舎人真一だ。そんな舎人を隣人の粕谷次郎がのぞき見して楽しみ、娘のあかねも舎人の虜に。そしてあかねは、舎人の日常を勝手に動画配信することを思いつき、舎人の動画が世界各国の人たちに見られるようになっていく。

昔ながらのシットコムのスタイルに、今っぽさが加えられた本作。三谷氏は「舎人は社会に適応できないダメ男ですが、自分の知らないところで世界中の人を幸せにしていて、それが最終的には彼自身の再生・復活に立ち戻っていく。シットコムは本来1話完結ですが、配信作品は一気に全話配信され、まとめてみる人がほとんどだと聞いたので、最後まで見ないと気が済まないという連続性を加え、毎回徐々に彼が世界的に有名になっていき、最終的にどうなるのかという流れを作りました」と説明し、「新しい形のシットコムができた」と自信をのぞかせた。

●コメディアンの才能に太鼓判「志村けんさん、香取さんくらいじゃないか」

主人公・舎人を演じた香取は、「三谷さんとご一緒させていただいくときはいつも、(脚本を)読む前からワクワクする」と言い、三谷氏が「読む前からやると決めていた?」と尋ねると、「もちろん」と即答。「読んでも楽しく、読み終わったら次の話が読みたいなとか、完成したものを見ても、もう見終わっちゃったなって、常に早く次が見たいと思わせてくれる。ワクワクがずっと続いている」と三谷作品の魅力を語った。

その上で、「三谷さんとご一緒するときは振り回される役が多かったのですが、今回は振り回す役。最初台本を読んだときに『裏に何かテーマがあるのか』と悩みました」と本作での戸惑いを告白。「でも、引っかけではなく本当に振り回す役だとわかり、だんだん爆発していけたのですごく楽しかったです」と、徐々に舎人を作り上げていった。

三谷氏は、強烈キャラの舎人を見事に演じた香取を絶賛。「こんな風になるといいなと思って作ったものを、僕の思い通り、もしくはそれ以上にやってくれる俳優さんという意味では、本当に得難い人。特に今回、舎人真一の一人芝居が多く、台本で書ききれずその場で作った部分もありましたが、これだけきちんと僕の思いを瞬間的に理解して表現できる、理解力と表現力がどちらもパーフェクトな俳優さんは香取さんしか知らないと言っていいくらい」と語った。

さらに、コメディアンとしての才能にも太鼓判。「第1話では、香取さんがソファの位置をずらすシーンがあり、ソファの隙間に手が挟まって抜けなくなり、抜こうとしているともう1本の手も挟まって……。このシーンは現場で香取さんと一緒に考えたシーンで、香取さんが『手が挟まるのはどうですか?』と言ってくださって、そこから広がってあのシーンができました」と、1話のシーンを取り上げた。

そして、「このシーンこそ、本当に力のある人じゃないとできない。ソファに手が挟まったというだけで3分くらいやっているんです。もちろん本当に挟まっているわけではなく芝居。本当に挟まっているように見せ、しっかり笑わせて、1人で3分間もたせることができる俳優さんは本当に少ないと思う」と称賛。「志村けんさん、香取さんくらいじゃないかと、そんな感じさえしました」と志村さんと並べ、「喜劇俳優として全幅の信頼を置いています」と話した。

●コロナ禍にエンタメの原点を再確認「大事なのは物語の面白さ」

本作は配信ドラマだが、ここ数年でデジタル配信が広まり、特に今年はコロナ禍ということもあり、多くの人が利用するように。

香取は、デジタル配信について「好きですよ。僕もステイホーム期間にいろんなコンテンツを見ました」と話し、「今回の作品は、三谷さんと僕で挑戦した新しいデジタルコンテンツですが、(撮影では)目の前にお客さんがいてアナログなところもあり、シットコムという昔からある素晴らしいものを、デジタル配信という新しい形にしている。これをシーズン1とするならば、これからもっともっとやっていきたい」とシリーズ化への意欲を見せた。

一方、三谷氏は「僕は古い人間ですから」とまだ慣れない部分もあるようで、「初めてAmazonさんで配信ドラマを作らせていただき、驚くことばかりでした。テレビの場合は来年の何月のシーズンでやりたいというのがあり、それに向けてキャスティングして本を書きますが、今回それも決まってないなかで作り始めて、本当にみんなの目に触れるのだろうかと常に不安と戦っていました」と告白。「一応30分だけど少し伸びても構わないと言われたのも新鮮で、何もかも新しい世界でやらせていただいている感じがとても楽しかったです」と振り返った。

コロナ禍において、エンターテインメントについても改めて考えたという。三谷氏は「リモートドラマやZOOM演劇など、いろんなジャンルが増えるのはいいことだと思うし、それぞれ魅力的で面白いと思いましたが、最終的に何が一番大事なのかというと、そこで描かれる物語の面白さに尽きるなと。結局そこに立ち戻りました」と、原点を再確認したようだ。

さらに、「どんなに新しい受け皿ができたとしても、話が面白くなかったら面白くないんだと、当たり前のことに改めて気づきました」と強調。「その思いは今回の『誰かが、見ている』にもすごく反映されている気がしています。これがどんな形で皆さんの目に留まるかは置いておいて、僕らがやるべきことは魅力的な物語を作ることなのだと改めて感じました」と語った。

香取もコロナ禍にいろいろなことを考えたという。「けっこう気分沈んでしまって。稲垣(吾郎)さんと草なぎ(剛)さんと3人で、ファンミーティングというイベントで全国を回るはずでしたが全部なくなり、4月29日にはさいたまスーパーアリーナでソロライブを予定していてすごく楽しみにしていたので、それもなくなってしまい下を向きそうになった時間がありながらも、自分の人生、仕事、エンターテインメントのこれからについて考えました」と打ち明けた。

また、「けっこう人との付き合い方が近い。仕事の打ち合わせでも、足を運んでわざわざ会いに行って直接話したかったり、感謝を表したいときに握手させてもらったり、今思うと僕、すごく密なんですよ。あと、人と話すとき目を見て話したい。マスクをしていると目は見えても表情が見られない。マイナスなことが多く、最初はつらかったです」と告白。

「でも今は、対応していかないといけないなと思うようになりました」と言い、「三谷さんが舞台をやっているというニュースを見て、僕の背中を押してくれるものがありました。どうしていったらいいんだろうと滅入っているときに、コロナ禍でも三谷幸喜さんは劇場で舞台を作ろうとしている。前に進まなきゃいけないんだと思わせくれました」と、三谷氏の情熱に力をもらったと明かした。

そして、三谷氏とともに作り上げた新しい形のシットコムである本作を「最高です!」とアピール。2002~2003年に放送されたドラマ『HR』(フジテレビ)でも、三谷氏とともにシットコムに挑戦したが、「あの頃からすごく好きで、もっともっと日本でいろんなシットコムが生まれるんだろうなと思いましたが、そうはなっていない。そんな中でAmazon Prime Videoという新しい場所でまたやれた」とシットコム再挑戦の喜びを語り、「完成した作品を見ましたが、もう2周目に。自分の作品で、見終わったあとまた1話から見始めるなんて今まであまりない。配信開始したらまた見るだろうし。だからみなさんにも、1回と言わず何度も、好きな回を見つけるように見てほしい」と呼びかけた。

(C)2020 Amazon Content Services LLC

酒井青子

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