「血も滴る偽肉」のImpossible Foods、肉味再現の決め手成分認可への異議申立てを下す

「血も滴る偽肉」のImpossible Foods、肉味再現の決め手成分認可への異議申立てを下す

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  • 更新日:2021/05/04
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Nicole Lee / Engadget

植物由来なのに本物と変わらない味と食感を売りにする、100%合成肉のメーカーはいくつか知られていますが、なかでもImpossible Foodsは本来食品とされていない大豆レグヘモグロビン、通称「ヘム」と呼ばれる成分を添加することで、まさに「血も滴る」風味を追加することに成功、2018年7月には米食品医薬品局(FDA)の承認も得て商品展開を拡大しています

ところが、このヘムの添加について米国のNPO団体Center for Food Safety(CFS)が、FDAの認可が本来要求される「説得力のある証拠」に基づいていなかったと主張し、異議を申し立てていました。CFSは、Impossible Foodsが「少量のヘムを生成する大豆植物の根からそのDNAを抽出し、遺伝子組み換え酵母に挿入して大量に発酵させることで”遺伝子操作された”ヘムを大量生産する」ため、CFSはFDAに対しこれを着色材として承認するのでなく、先に大規模な安全性試験を必要としなければならないと主張しました。

しかし、Bloombergによると、裁判所はFDAがヘムが安全だとする「実質的な証拠」を持ち合わせていると判断したとのことです。Impossible Foodsは、複数の大学の専門家からなる食品安全パネルに独自のデータを共有しレビューを実施、FDAからの質問に対処するため、ラットを使った摂食研究も実施しました。

また、FDAは2018年にImpossible Foodsが示した「調理を目的とした牛挽肉模倣製品の風味を最適化するという使用条件において、大豆レグヘモグロビン製剤は「一般的に安全と認められている」との結論を問題なしと認め、2019年には「色素添加物証明書免除リストに大豆レグヘモグロビンを追加する最終規則」を公表しています。

裁判所の決定に対しCFSは、それでも「Impossible Burgerをはじめとする偽肉バーガーが、長期的な健康調査を行わずに、遺伝子組み換えした新しい物質を使用することを容認する判決に失望した」と述べています。本来ならFDAが消費者を保護すべきところが、「この新しい遺伝子組み換えされた物質については消費者が自らそれを避けるための負担を負わなければならない」として「FDAは人々にアレルギー反応やその他の健康問題を引き起こさないことを確認するために、追加の独立した試験を要求すべきだ」とまだ納得していない様子です。

Source:Bloomberg
via:The Verge

Munenori Taniguchi

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