12カ月連続で名作映画を上映するプロジェクト「12ヶ月のシネマリレー」が、8月5日より東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館、シネ・リーブル池袋ほか全国で順次開催される。

「12ヶ月のシネマリレー」ポスタービジュアル (c)Recorded Picture Company
本企画では20世紀後半に製作された“未来へ語り継ぐべき12作品”をセレクトして月替わりで上映。劇場初公開となる映画や近年スクリーンで観る機会の少なかった作品が中心に並んだ。


アカデミー賞で作品賞を含む9部門を受賞したベルナルド・ベルトルッチの「ラストエンペラー」をはじめ、ヴィム・ヴェンダースが映画製作に魅了された人々を描く「ことの次第」、デヴィッド・クローネンバーグがウィリアム・S・バロウズの小説を実写化した「裸のランチ」は4Kレストア版で上映。ジョニー・デップとレオナルド・ディカプリオが共演した「ギルバート・グレイプ」、ルパート・エヴェレットとコリン・ファースの共演作「アナザー・カントリー」もラインナップに含まれる。


劇場初公開となるのは、スティーヴン・フリアーズがある男の護送の旅路を描いたロードムービー「殺し屋たちの挽歌」、ノーベル文学賞作家ペーター・ハントケが夫に別れを告げる主婦を描いた監督作「左利きの女」の2本だ。母親を亡くした少年と牛の絆を描く1956年公開作「黒い牡牛」は、この特集が国内最終上映の機会に。同作は“赤狩り”でハリウッドを追放されたダルトン・トランボが別名義で原案を手がけ第29回アカデミー賞の原案賞を獲得した1本としても知られる。
そのほかのラインナップは下記で確認を。「12ヶ月のシネマリレー」は予告編がYouTubeで公開中。
12ヶ月のシネマリレー 上映作品
第1弾「ギルバート・グレイプ」
第2弾「アナザー・カントリー HDニューマスター版」
第3弾「殺し屋たちの挽歌」※劇場初公開
第4弾「黒い牡牛 レストア版」※国内最終上映
第5弾「裸のランチ 4Kレストア版」
第6弾「ラストエンペラー 劇場公開版 4Kレストア」
第7弾「カラヴァッジオ」
第8弾「マリリンとアインシュタイン」
第9弾「薔薇の名前レストア版」
第10弾「左利きの女 4Kレストア版」※劇場初公開
第11弾「ことの次第 4Kレストア版
第12弾「クライング・ゲームデジタルリマスター版」
映画ナタリー