予選勝利するも「号泣」 悔しさを糧にアンプティーサッカーW杯に挑む後藤大輝選手

予選勝利するも「号泣」 悔しさを糧にアンプティーサッカーW杯に挑む後藤大輝選手

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  • 更新日:2022/06/23
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テレビ静岡

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腕や足を切断した人が杖を支えにプレーするアンプティサッカー。今年10月にトルコで4年に1度のワールドカップが開かれる。

そのワールドカップの東アジア予選に日本代表として出場した男性が初の代表チームで得た経験を糧に、夢舞台での飛躍に挑む。

◆勝利するも...号泣

愛知県豊田市出身の後藤大輝さん。3月にバングラデシュで行われたアンプティサッカーのワールドカップ東アジア予選に出場した。静岡県内のチーム「ガネーシャ静岡AFC」から日本代表に選ばれた唯一の選手だ。

後藤大輝さん:

いざ試合になってやるとやっぱりみんなの緊張感も違うし、相手の緊張感も伝わってきて、日の丸を背負ってるんだなと実感がわいてきて

日本代表はリーグ戦3戦全勝で、10月にトルコで行われる本大会の出場権を獲得。

後藤さんもチームトップの4ゴールをあげる活躍を見せた。しかしPKを2回外すなど、初めて世界と戦うプレッシャーの中で本来の力を発揮しきれなかった。

後藤大輝さん:

いやもう号泣でしたね。日の丸背負っては勝ったけど、自分の中では完全に負けていた。勝利よりも敗北の方が上で、勝った気がしなくて。ずっとへこんでいて最後に慰められた瞬間、涙がぶわっと出ましたね

◆刺激を受けた代表の経験

生まれつき右足に障害があり1歳で足首から下を切断した後藤さん。

アンプティサッカーと出会ったのは4年前だった。今年初めて日の丸を背負ったことで、今の自分の課題や立ち位置が明確になった。

4月に静岡市清水区で開かれたアンプティサッカー講演・体験会では、こう語っていた。

後藤大輝さん:

自分の世代には負けるつもりはないんですけど、やっぱり代表合宿だと自分が欲しいところにパスを出してくれるというか、自分のパスにも反応してシュートまで決めてくれるので。感激というか、いい刺激をもらいましたね

(チームのミーティング 浜松市北区・4月17日)

後藤さん 「ここはがら空きなんだよ」

ゴールキーパー 「だからここにボールを運びたい」

もっと上手くなりたい。そしてチームを勝利に導ける存在になりたい。帰国後の練習では、日本代表での経験をいかにチームに落とし込めるかを、意識するようになった。

◆チームを引っ張る存在になりたい

後藤大輝さん(チームメートとの会話):

片方(のパスコースを)切るのを覚えてくれれば、俺が切ってく方が理解できたらこう行ける。だからもうちょっとディフェンスが楽になる

「チームの一員」から「チームを引っ張る存在」に。そして自分が更なる高みを目指すこのスポーツの面白さ、素晴らしさを、多くの人に伝えたい。

後藤さん 「怖がらない方がいい。しっかりもっと手で。そう、そうそう!完璧だね!」

アンプティサッカー講演・体験会で、子供にサッカーを教えた後藤さん。子供からの質問には、こう答えていた。

子供:

好きな漢字はなんですか?

後藤大輝さん:

「挑む」という漢字。自分が義足でこれからの人生挑むというのもあるし、高校卒業してこっちで一人暮らしして挑むというのもそうだし、世界に挑むというのも、今後これからずっと何かしら挑戦することがあると思うので、「挑む」という漢字を好きになりたいと思います

支えてくれる全ての人の思いを力に変えて。ずっと目標としてきた夢舞台で、今度は心から喜べるように。後藤さんの挑戦は続きます。

後藤大輝さん:

優勝というのはまずは目標にして、自分が点を決めたからこそ勝てた試合というのがほしいし、その中で活躍して世界中に自分の名前が、アンプティ界の中で広まるのが理想なので。残り少ないですけど頑張っていきたいと思います

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