「水泳がなきゃ人生はない」 けやき平在住 丸山房枝さん(85)〈川崎市宮前区〉

「水泳がなきゃ人生はない」 けやき平在住 丸山房枝さん(85)〈川崎市宮前区〉

  • タウンニュース
  • 更新日:2023/09/19
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「試合が好き」と丸山さん

今年8月、九州で開催された世界マスターズ水泳選手権。25歳以上の競技者が年齢区分で出場できる世界大会に、丸山房枝さんは出場した。85歳の丸山さんがエントリーしたのは5種目。200m背泳ぎと200m個人メドレーで金のほか、すべての出場種目でメダルを獲得した。個人メドレーでは隣のレーンの出場者と3種目目の平泳ぎで競う展開に。「最後の自由形は『1、2、1、2』と心の中で号令をかけて、意識して飛ばした」と笑顔で振り返る。

水泳を始めたのは40歳のとき。鎖骨骨折のリハビリのためにサギヌマスイミングに通い出した。当初は犬かきしかできなかったが、めきめきと上達。数年後に出場した市民大会で25mと50mの自由形で金メダルをとり、「試合にハマった」。

国内外のさまざまな試合に出場するようになった丸山さん。自宅の台所には「いくつあるのか数えきれない」ほど、これまで獲得したメダルがぶら下がっている。現在は週4日プールで泳ぎ、週2回は筋トレ。泳ぐためには食事をはじめとした健康管理も欠かせない。「スタート台に立った時に目に入るの」と、手足には自身で施したネイルアートがきらりと光る。

目標は、90歳まで200m個人メドレーを泳ぐこと。「泳いでいるときはすべて忘れて、前に進むことしか考えていない。だから悩みがない」ときっぱり。「水泳がなきゃ私の人生はない」

タウンニュース宮前区版

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