【コラム】捜査に占領された修羅場の韓国大統領選(2)

  • 中央日報日本語版
  • 更新日:2021/10/14

大壮洞(テジャンドン)開発特恵疑惑は当初、李洛淵(イ・ナギョン)陣営側がイシュー化したという話が広がった。李在明(イ・ジェミョン)京畿道(キョンギド)知事は官民合同方式を誤って設計し、地域の土建勢力に莫大な富を集中させた責任があるという指摘を受ける。このゲームの1番参加者は李知事だ。李知事は「民官合同開発方式は私が設計したものであり、民間業者に入る莫大な利益を還収した」と述べ、治績であることを強調した。しかしその後、大壮洞事業の周辺に李知事の側近が布陣していることが一つ、二つと明るみに出てきた。

ゲームの最初の脱落者も李知事側の人物だ。かつて「李知事の張飛」と呼ばれたユ・ドンギュ元城南(ソンナム)都市開発公社企画本部長が収賄容疑で逮捕された。最も気になるのは火天大有の大株主キム・マンベ会長が話した「その方」が誰かだ。ユ氏に与えると約束したという火天大有の利益の25%(700億ウォン)がユ氏のものか、「その方」のものか、共同所有なのかに対する答えはユ氏とキム会長の頭の中にあるはずだ。証拠で糾明するのは金オ洙(キム・オス)検察の役割だ。映画のような反転があるのか気になる。これまで「厳重に見守る」と話していた文在寅(ムン・ジェイン)大統領が12日、「疑惑がすでに司法の領域に越えてきた」として検察・警察に大壮洞事件徹底捜査を指示し、状況が動いている。李知事側と李洛淵側は我田引水式の解釈をした。野党は「文大統領の発言は特別検察官を拒否するという国民向けの宣言」と反発した。

捜査が大統領選を襲うのは正常な姿でない。両事件ともに候補の直接介入の証拠が明らかになっていないため、互いに相手を批判しながら乱打戦をしている。これを規則がある「イカゲーム」に例えるのもきまり悪いほどだ。表面は候補の検証という外皮をかぶっているが、適切なタイミングで不正を暴いて捜査で脱落させようとするやり方は、民意を表出する選挙民主主義の進歩という側面でプラスよりもマイナスが大きい。大統領選のたびに繰り返されるくだらない、その一方で相手をグロッキー状態に追い込むことができ、暴力性と中毒性が強い捜査ゲームは、すぐにシャットダウンされなければいけない。誘惑されず政策・能力対決が中心の選挙戦にもっていくべき責任と義務が民主市民にある。

チョ・ガンス/論説委員

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