短いエピソードに詰まった重厚な物語 イッキ見推奨の話数少なめ韓国ドラマ8選

短いエピソードに詰まった重厚な物語 イッキ見推奨の話数少なめ韓国ドラマ8選

  • Real Sound
  • 更新日:2022/09/23
No image

『ナルコの神』Netflixにて配信中

最近、特に増えてきたように感じる短編韓国ドラマ。疾走感のあるサスペンスから、涙腺が崩壊してしまうヒューマンドラマまで、ジャンルは幅広くどれも見応えがある。既にシーズン化が発表されているものもあり、次が気になって仕方がない作品も。本記事では、連休中に一気見したくなるような話数少なめの韓国ドラマをいくつか紹介したい。

【写真】“キス職人”にとどまらないソ・イングク

■『ナルコの神』(6話)

麻薬王を追う国家情報院や、極秘任務に巻き込まれた民間人達を描く実話を基にしたフィクション。主人公カン・イング(ハ・ジョンウ)は、愛する家族のためにお金を稼ごうと友人の誘いで南米のスリナムに向かうことに。水産業で一儲けしようとしていたところ、現地の縄張り争いに巻き込まれてしまい……偶然出会った教会の牧師チョン・ヨハン(ファン・ジョンミン)のおかげで事なきを得る。全てが上手くいくと思った矢先、物語は思わぬ方向へと進んでいく。

映画『工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男』の監督ユン・ジョンビンが手がけた一作で、容赦ない展開・騙し合い・ど迫力の映像などとにかく没入感が半端ない。さらにハ・ジョンウとファン・ジョンミンの睨み合いや、パク・ヘス、チョ・ウジンなど豪華キャスト陣の痺れる演技が見応え抜群だと思う。最初から最後まで疾走感があり、心に爪痕が残るような一作だ。

■『ペーパー・ハウス・コリア:統一通貨を奪え』(6話)

舞台は、南北統一を目前とした少し先の未来。朝鮮半島で使用される統一通貨を狙い、造幣局に人質と立てこもる強盗達を描いたスリリングな物語。“教授”と呼ばれる泥棒集団のリーダー(ユ・ジテ)は、犯罪史に刻まれるような大掛かりな作戦を企てていた。それは、誰一人犠牲を出さずに4兆円を奪い、風のように消えること。彼によって集められた強盗達は、互いを都市名で呼び合い、作戦を遂行し始めることに。最悪の事態を想定して練られた緻密な作戦と、実際に現場で起こる想定外の出来事の数々。1つ問題が解消したかと思うと、すぐに次が発生し、ジェットコースターに乗っているような感覚になる一作。

警察と強盗の頭脳戦だけでなく、リアルな人間模様を映し出しているのが本作の見どころ。追い詰められた状況下で、力で支配しようとするものや、協力しようとするもの、自分だけが助かろうと逃げようとするものなど、それぞれの本質が垣間見えてくる。数分単位で変化していく状況にハラハラし、気付けば全6話完走してしまう。

■『D.P. -脱走兵追跡官-』(6話)

事情を抱えた脱走兵と、彼らを追う追跡官を描いた物語。二等兵アン・ジュノ(チョン・ヘイン)は、入所後過酷な上下関係に耐える日々を送っていた。ある日、ジュノとの会話の中で、彼の観察力と鋭い洞察力を見抜いた中士パク・ボムグ(キム・ソンギュン)は、ジュノをD.P.に誘い……。任務遂行のために街に繰り出したジュノだったが、そこには信じられない展開が待ち構えていた。

ただ追跡する姿を描くというよりも、なぜ脱走兵たちは鉄格子を超える選択をしたのかという彼らの意図に迫っていくような本作。心を蝕み、人格さえも変えてしまう過酷な状況に焦点を当て、視聴者に問いを投げかけてくるような一作で、ずしりと心に残るエンドロールは最後まで観てほしい。

■『マイネーム:偽りと復讐』(8話)

復讐のために自分の名前を捨て、別人として生きることとなった女性を描くサスペンス。自分の誕生日に父を殺害されたユン・ジウ(ハン・ソヒ)は、その絶望から復讐を決意する。そして、父の友人を訪ね、彼の組織に入り、死に物狂いで闘い復讐の準備を始める。「父を撃った犯人は警察」。その一言に突き動かされるように、ジウはオ・ヘジンとして警察に潜り込むこととなり……。人間らしく生きることを諦め、“怪物”へと変化していく過程は、迫力のあまり瞬きを忘れるほど。また、一言では表すことのできない人間の情を描いているところが本作の面白いところだと思う。

全8話切れ目がなく、1本のノワール映画を観ているような一作。カメラワークが秀逸で、突然登場人物の視点に切り替わる演出は、まるでその場にいるような臨場感を味わえる。これ以上書くとネタバレになってしまいそうなため、事前に何も調べずに視聴をおすすめしたい。

■『アンナ ディレクターズカット版』(8話)

1986年から現在に至るまでの三十数年間の出来事を日誌のように綴った物語。貧しい家庭に生まれたイ・ユミ(ぺ・スジ)は、あることを機に父の営むテーラーの顧客から英語とピアノを学び始める。幼き頃からポーカーフェイスの重要性を教え込まれ、成績優秀・周囲からも人気なユミだったが、高校生となったある日事件が起きる。先生との恋愛が周囲にばれ、強制転校を余儀なくされてしまうのだ。悔しい気持ちを胸に大学受験に励むユミだったが、1度だけついたはずの嘘によって人生が大きく狂い始め……。ハイヒール、豪華な高層マンション、そんな美しい物に憧れ、手にしようとしては嘘を重ねていく過程は、次第に加速していき一瞬たりとも目が離せない。

視聴者がユミの気持ちを代弁したくなるようなぺ・スジの表情が、注目ポイントの一つ。台詞なしで感情を表現する彼女の演技に引き込まれていく。淡々と日誌のページがめくられていくような作品だが、後戻りできないヒリヒリ感と結末が気になりすぎて視聴が止められなくなると思う。

■『ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です』(10話)

故人を天国に送るための“最後の引っ越し”を手伝う遺品整理士を描いた物語。アスペルガー症候群のハン・グル(タン・ジュンサン)は、父と共に遺品整理士として働く日々を送っていた。そんなある日、父が病に倒れ亡くなってしまう。父はグルのそばにいる、と自分自身に言い聞かせる彼の元に、突然叔父チョ・サング(イ・ジェフン)が現れて……。一つ屋根の下で暮らしながら、共に遺品整理の仕事をすることになる。

ただ遺品を整理するのではなく、パズルのように組み合わせながら故人の想いを汲み取って遺族に伝えるところが見どころの一つ。劇中では、複数の故人のエピソードが描かれており、どの回も短編映画を観ているような気持ちに。また、全10話通して明かされていく叔父の秘密も最後まで見逃せない。

■『社内お見合い』(12話)

親友の代打で、社長とお見合いすることになった女性を描く爆速ラブコメディ。食品会社で働くシン・ハリ(キム・セジョン)は、親友チン・ヨンソ(ソル・イナ)の頼みで彼女の代わりにお見合いに行っていた。戦略結婚を避けたいヨンソのために、その場を台無しにするのがハリの役目だったのだが、とある縁談にハリが働く会社の社長カン・テム(アン・ヒョソプ)が来てしまう。早々にヨンソではないことがバレてしまったハリだったが、ひょんなことからテムと偽装恋愛を始めることになってしまい……。

とにかくテンポが良く、悶えるようなキュンキュンシーンがぎゅっと詰まった一作。偽装恋愛から始まる恋に加えて、友情やブロマンスも同時に堪能できるのが本作の魅力。コミカルな演出と王道な展開が心地良く、イッキ見したくなる衝動に駆られる。

■『ナビレラ -それでも蝶は舞う-』(12話)

23歳の青年と70歳の男性が、バレエを通して互いの心を再生していく物語。ある出来事から幸せになることに罪悪感を感じ、心のままに生きることができずにいる青年イ・チェロク(ソン・ガン)。生計を立てることに必死で、自分の夢を長い間置き去りにしてしまったシム・ドクチュル(パク・イナン)。そんな2人が、引き寄せられるように出会うところから物語は動き始める。ドクチュルにバレエを教えることとなり、困惑するチェロクだったが……。

バレエの先輩チェロクと、人生の先輩ドクチュルが、互いに足りない点を補いながら前へ進もうとする姿が見どころの一つ。“何かを始めるのに遅すぎることはない”という力強いメッセージを届けてくれるような一作。美しい映像に心を奪われ、2人の支え合う姿に涙が止まらなくなると思う。

(韓国ドラマ好きのだらだら子)

Array

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加