
写真:チェルシーは大量の負傷者に悩まされている。
チェルシーにとって昨シーズンは悪夢とも言えるような1年だった。特に後半戦となった1月からの約5ヶ月間では、リーグ戦わずか3勝と深刻な不調に悩まされた。
冬の移籍市場で多額の資金を投資して獲得した数々の新戦力たちも状況を劇的に変えるまでには至らず、チームは最終的に12位でシーズンを終えた。
屈辱的な結果を受けて再起を誓ったクラブは、今夏の移籍市場でも大型移籍を敢行。大幅なスカッド刷新を図ったものの、今シーズンもここまで1勝2分2敗の14位と昨シーズンからの不調が尾を引いているように見える。
新戦力同士の連携不足や選手個人の不調など原因はいくつか挙げられるが、無視できないのは負傷者の多さだ。
イギリスメディア『スカイスポーツ』は18日、チェルシーの負傷者リストをアップデート。なんとそこには総勢12名もの選手が名を連ねている。
キャプテンを務めるリース・ジェイムズのハムストリングのケガを皮切りに、クリストファー・エンクンク、ウェズレイ・フォファナ、カーニー・チュクエメカ、アルマンド・ブロヤ、モイセス・カイセドら5名が膝、ブノワ・バディアシルとトレヴォー・チャロバーの両選手が太もものケガを負っている。
さらに新戦力のロメオ・ラヴィアは足首に問題を抱えており、その他にもマルクス・ベッティネリ、マルク・ククレジャ、ノニ・マデゥエケも出場できない状況と報告されている。
12名が起用不可となっている現状を受けて、週末に行われたボーンマスとの一戦ではベンチメンバーにGK2選手、さらに19歳以下の4選手が名を連ねる緊急事態に。結果0-0のスコアレスドローに終わったこの試合後、2戦連続無得点となったチームはスタジアムに駆けつけたファンからブーイングを浴びた。
試合後のインタビューでチームを率いるマウリシオ・ポチェッティーノ監督は「(負傷者の多さについて)私たちに何ができるんだ?何も言うことはない。ファンは好きなように振る舞えばいい」と嘆き節。それでも「この状況、このチャレンジを受け入れないといけない。前向きであり続ける必要がある」と話し、ポジティブな姿勢を強調した。
開幕5試合で勝ち点5と、スタートダッシュに失敗したチェルシー。果たしてケガ人の復帰とともに浮上のきっかけを掴むことができるだろうか。