雨の日に聞きたい......雨に関するクラシック曲5選

雨の日に聞きたい......雨に関するクラシック曲5選

  • ZUU online
  • 更新日:2020/10/16

執筆者:株式会社ZUU

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夏の長雨よりは、いくらか過ごしやすい秋雨の季節。そうはいっても雨の日が続くと気持ちも沈みがちに。そんな雨のシーズンだからこそ自宅で過ごす時間を活用し、クラシック音楽の歴史にその名を刻んだ偉大な作曲家の作品を聴きながら優雅な時間を過ごしてみませんか。今回は雨の日に耳を傾けたい5つのクラシック曲を紹介します。

■1.フレデリック・ショパン「雨だれ」

“ピアノの詩人”とも呼ばれる、19世紀前半ポーランドの作曲家フレデリック・ショパン。ロマン派を代表する音楽家であり、数多くの美しいピアノ曲を残したことでも知られています。長年にわたって太田胃散のテレビCMに使用されていた「24の前奏曲 第7番 イ長調」をご存じの人も多いのではないでしょうか。

そんなショパンの代表作の一つが「24の前奏曲 第15番 変ニ長調」、通称“雨だれ”です。まるで雨音を模したかのように、ポロリポロリと奏でられるピアノの響きと聴き手を包み込むような優しいメロディーが印象的な作品です。

“雨だれ”は、ショパンが当時恋人だったフランスの作家ジョルジュ・サンドに捧げた愛に満ちた作品でもあります。雨の音を聴きながら過ごす恋人同士の姿を思い浮かべてみると、ピアノのサウンドがよりロマンチックに聴こえてくるかもしれませんね!

■2.ヨハネス・ブラームス「雨の歌」

19世紀ドイツの作曲家ヨハネス・ブラームスが作曲したバイオリンとピアノのための作品「バイオリンソナタ 第1番 ト長調」、それが「雨の歌」です。以前ブラームスは「雨の歌」というタイトルの歌曲を作曲しました。この「雨の歌」のメロディーを第3楽章に使用したことから、“雨の歌”の通称で呼ばれるようになったのです。

もともと歌曲の「雨の歌」は、ブラームスの才能をいち早く認めた作曲家ロベルト・シューマンの妻であるクララ・シューマンの誕生日にプレゼントした作品でした。その後、ブラームスが名付け親でありわが子のようにかわいがっていた、シューマンの末っ子フェリックスが病気によって25歳の若さでこの世を去ります。

これに心を痛めたブラームスは、バイオリンソナタに思い出の曲の旋律を取り入れることでフェリックスへの追悼の意を込めました。そんな“雨の歌”を耳にしたクララはいたく感激し、息子に聴かせるために「天国に持っていきたい」とさえ語ったそうです。

■3.エドヴァルド・グリーグ「春の雨」

北欧ノルウェーの作曲家エドヴァルド・グリーグは、出身地でもあるノルウェーの民族音楽を題材として取り上げた19世紀国民楽派の音楽家として知られています。

数多くのピアノ曲を作曲し、歌曲でも優れた成果を残しました。なかでも「6つの詩による歌曲 Op.49」の第6曲である「春の雨」は、短いながらも耽美的なピアノをバックに力強い歌声を聴かせる名曲です。

北欧といえばナチュラルテイストな家具や雑貨のイメージが強いかもしれませんが、そうした印象とはまた異なるノルウェーの魅力が感じ取れる作品です。

■4.クロード・ドビュッシー「雨の庭」

フランスの作曲家クロード・ドビュッシーは、幻想的な美しさを持つ印象主義の音楽家として知られています。代表的なピアノ曲「亜麻色の髪の乙女」はダイハツや幸楽苑などのテレビCMでも使用されていたため、「タイトルは知らなくてもドビュッシーの音楽を耳にしたことがある」という人は多いかもしれません。

そんなドビュッシーが1903年に完成させたピアノ曲集「版画」の3曲目が「雨の庭」です。フランスの庭園に降り注ぐ雨の様子が音で描写されている同楽曲では、冒頭から激しい雨が落ちてくるかのようなピアノの連打が印象に残る作品になっています。

■5.武満徹「雨の樹素描」

20世紀の日本を代表する作曲家・武満徹が1982年に作曲したのが「雨の樹素描」。和楽器を取り入れた革新的な音楽作品「ノヴェンバー・ステップス」や世界の巨匠・黒澤明監督の『乱』をはじめとした映画音楽などで活躍し、国際的に高い評価を獲得している人物です。

武満は1970年代後半以降、水に関連する言葉をタイトルに付した作品を数多く作曲しました。聴こえなくなるぎりぎりの状態まで音を伸ばすなど、ユニークな演奏指示を取り入れたこの作品は、まるでしとしとと降る雨の一粒一粒がしたたり落ちていく様子を、ゆっくりと眺めているかのような気分にさせてくれます。

■クラシック音楽を聴いて教養を高めよう!

ここまで19~20世紀にかけて作曲された5つの雨にまつわるクラシック曲を紹介してきました。音を聴いて個々の作品を楽しむだけでもよいですが、それぞれの曲が作曲された当時の歴史と作曲者個人の背景を知ると、より深く音楽の魅力を味わうことができるはずです。

社会人としての教養を高めるためにも、楽曲をきっかけにそれぞれの音楽の時代背景をあわせて調べてみると、また別の魅力も発見できるかもしれませんね!

(提供=UpU/ZUU online)

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