小野塚勇人「最終回はいきつくところにいきついた」 劇団EXILE全員で作り上げた『JAM』

小野塚勇人「最終回はいきつくところにいきついた」 劇団EXILE全員で作り上げた『JAM』

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  • 更新日:2021/10/14
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小野塚勇人/写真=林直幸

劇団EXILEが総出演するドラマ『JAM -the drama-』(全8話)が、ABEMAで8月26日より独占無料放送中だ。2018年に公開された映画『jam』以来、約3年ぶりとなるJAMプロジェクトが再始動し、ドラマの世界観そのままにステージを盛り上げる劇団EXILE公演『JAM -ザ・リサイタル‐』も10月16日より開催される。

リアルサウンド映画部では、劇団EXILEメンバー全員にインタビュー。最終回となる第9回は小野塚勇人が登場。(編集部)

●小澤雄太との“裏芝居”

ーー映画からドラマになるにあたり、演じた役の変化について、どう受け止めていましたか?

小野塚勇人(以下、小野塚)映画のときは、そこまで登場シーンがなかったんですが、裏側の人間だった滝口ジュンがドラマではBIRTHDAY BOYSでもデビューして、ある意味、真逆な人生を歩みます。その戸惑いの描写は台本の段階から書かれていました。最初はなんでこんなダンスの練習をやらされてるんだろうというところから、最後には前のめりになっている様が、いい感じで描かれていたのではないかと。滝口は裏社会の人間ですけど、単に悪いヤツというよりは、偏見を向けられたり、危害を与えられたり……相手にされないときには威圧感を出してきたかもしれないけど、実は純粋なところもあったんじゃないかなって。だから、褒められたり、みんなと一緒になにかやるということで、楽しさを覚えて努力することができる人間だってことをちゃんと感じてもらえたらいいなと思いながら演じていました。

ーー滝口の背景に関しては、映画のときから考えていたんですか?

小野塚:前回はほぼセリフもなくてアクションシーン中心だったのと、劇団EXILEでやるということもあって、作りすぎてもいけないなと思って素に近い感じで演じていたんです。ドラマになるときには、映画のときのスタイルを生かしながら演じていこうと思いました。

ーー前回、SWAYさんにインタビューしたら、小澤さんと小野塚さんが刺されるシーンが格好よかったと話していました。小野塚さんはそのシーンをどう思われましたか?

小野塚:この作品は任侠映画ではないので、ポップさも必要かなと思ってたんです。小澤さんが演じる世良コージとの関係性も、僕が世良に拾ってもらって、弟のようにかわいがってもらったような感じを作ったほうが『JAM』の世界に合うのかなと思って。2人が刺されるシーンも、刺されて「ざまあみろ」って思われないように、せっかく世良と滝口の2人が、裏社会にいたところから、興行の仕事に触れて楽しさを覚えて変わっていこうとした矢先の事件だと思ってもらえるように、小澤さんとの関係性を作り上げていきました。

ーー関係性作りとして、どんなことを具体的にはやっていたんでしょうか?

小野塚:町田くん演じるタケルのまさかの正体がわかったときのシーンのような、関係性を出せるところでは小澤さんとも“裏芝居”を入れたりしました。世良とは、コンビっていうか兄弟みたいなところが見えたらいいかなと思って。

ーー小澤さんと相談したりも?

小野塚:一緒にやって長いので、小澤さんがどんな感じでうやるのかが分かるんですよ。なので、こういう感じだろうなっていうところから僕もやっていきました。もしこれが秋山さんとのコンビだったら、もう少し上下関係とかの見える関係性がいいかなとか、メンバーによって、また作り方が変わってくるので、小澤さんとだったら、コンビっぽいんのがいいのかなって感じで。

ーー映画『jam』のときは、SABU監督から小野塚さんが褒められたということを聞きました。

小野塚 僕はそれはやってるときはぜんぜん知らなったんです。札束を数えるシーンがあったんですけど、それを普通にやっていたら、もう1シーン増えたからって言われて。僕にもセリフが増えたりして「ラッキー」なんて思ってたんです。そこは作品として必要なシーンだったから追加したのかなと思たら、評価してくれて増やしてくれたんだってことを後で聞いて。それまでほんとに知らなかったんですよね。

ーー今回はどうでしたか?

小野塚:特に褒められたとかはなく普通にやってました。SABUさんって、そこまで口数の多い方ではないので、どう思っていただいていたのかわからないけれど、結果、面白くなってればいいのかなと。欲しがってる感じとか、笑いをとりにいくという感じが好きではない方だとも思うので、映画のときと同じく、力を抜いていつも通りでやってました。

●苦手だった“泣芝居”

ーー自分の演じたところで、ここは注目してほしいというところはありますか?

小野塚:滝口と世良が刺されたあとに病院のベッドにいるシーンがあるんですけど、あそこがクランクインして最初に撮ったシーンだったんですよ。まだいろんなシーンを撮ってなくて、みんなとの思い出がない中で泣くというのをどうしようかと思って。少しでもシーンの思い出があれば、それを思い出して起爆剤になるんですけど、それがないので、前日の夜に緊張してました。でも、その姿を見て、SABUさんに「そういう緊張感は大事だよ」って言われたのを覚えてます。

ーー泣くお芝居というのは、やっぱり緊張するんですね。

小野塚:泣き芝居がどうも苦手で。いまだにコツとかもないですし、毎回泣くシーンでは結構考えます。舞台だと流れがあるのでそんなに考えないんですけど、ドラマや映画の撮影だと、どこに感情をもっていくかも計算しないといけなくて。

ーーしかも映像だと、リハとかテストとかがあって、そのあと、カット割りがあって角度を変えて何度も何度も同じシーンを演じないといけないですもんね。

小野塚:SABUさんが、俳優のその感覚をわかってくれる方なので、その病室で泣くシーンで、いちばん顔がアップになる重要なカットを、最初のほうに撮るのがいいか、最後がいいかって相談してくださったんです。僕と小澤さんは、「最初のほうで」ってことでお願いしました。本当なら何回やっても同じなのがいいんですけど、僕も人間なので、新鮮な気持ちが大事かと思って。苦労したけど、結果、良かったんじゃないかなと思います。

ーー最後まで撮影してみて、劇団EXILEでの思い出みたいなものはできましたか?

小野塚:えんどぅさんが演じるダンスの先生とのシーンはもう、えんどぅさんにお任せで、僕たちはそのダンスを真似するという感じで面白くて印象に残ってます。アンダーグラウンドで僕らがパフォーマンスするシーンは、4日から5日かけて、昼夜逆転して撮影してたんです。そのとき、寒い中、みんなで待ち時間に暖炉の火を囲んでたので、それがけっこう記憶にのこってるかな。何をしゃべったかな……。けっこうくっだらない話をずっとしゃべったり、携帯のゲームをみんなでやったり。あと、そのときに流星群が見られる日があって、みんなで流れ星を見たりしましたね。

ーー『JAM』のドラマも最終回を迎えますが、「プロジェクト」とうたってるだけに、これからも何かやってくれそうですよね。小野塚さんはこの先がもしあるとしたら、どんなことができそうって思いますか?

小野塚:もう最終回の展開がヤバくて、いきつくところにいきついたので、そこからどうなってくんでしょうね。すごいホラーになるとか、みんな、何かしらの能力を発揮して、“アベンジャーズ”みたいになるとか。いくらでも奇天烈になるかもしれないですね。今がその奇天烈さのギリギリのラインかもしれないですけど、『JAM』っていうなんでもいける、詰め込める題名なので、改めて、プロジェクト名としてはいい名前だと思います。ひとまず、これからは『JAM -ザ・リサイタル-』のリハも始まってきて、内容も固まってくると思うし、どんなものになるのか、僕らも話せることも多くなってくると思います。だから皆さんにも楽しみにしてほしいですね。

(取材・文=西森路代)

西森路代

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