TikTokが児童の保護措置改善に合意 欧州委員会は今後も同サービスを監視

TikTokが児童の保護措置改善に合意 欧州委員会は今後も同サービスを監視

  • Forbes JAPAN
  • 更新日:2022/06/23
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動画共有アプリTikTokを運営するバイトダンスは、欧州委員会からの圧力により、隠れた広告や不適切なコンテンツから子どもを守るための対策を強化することに同意した。

この中国系企業は2021年2月、欧州消費者機構(BEUC)から、不公正取引行為指令、消費者権利指令、不公正契約条項指令に準拠していないと批判を受け、注目を浴びるようになった。

しかし、同社は現在では一連の変更に合意した。最も注目すべき変更は、子どもに商品やサービスを購入させる可能性のある広告やオファーをユーザーが報告できるようにしたことだ。

また、ブランドコンテンツに関する新しいポリシーが設けられ、アルコール、ギャンブル的な商法、タバコなど、不適切な商品やサービスの宣伝が禁止された。

その他の変更点としては、#adや#sponsoredといった特定のブランド関連キーワードを含むコンテンツを公開する際に、ユーザーにスイッチを入れるよう促すトグルの導入や、1万人以上のフォロワーを持つユーザーの動画について、TikTokがブランドコンテンツポリシーとコミュニティガイドラインに照らし合わせて、そのコンテンツが適切であるかどうかを確認するための審査が行われるようになることなどが挙げられる。

有料広告は新しいラベルで識別され、第三者によって有効性がテストされるようになる。また、ユーザーは非公開のブランドコンテンツを報告することができ、ハッシュタグとラベルに関する新しいルールも導入される予定だ。

最後に、コインの購入と使用方法、TikTokから報酬を得る方法、ギフトを送る方法についてより明確化されることとなる。

「すべてのソーシャルメディアプラットフォームはルールを守り、インフルエンサーが宣伝する場合も含めて、消費者が商業コンテンツを容易に識別できるようにすることが求められています」と司法担当委員のディディエ・レインダース氏は述べている。

「我々は、TikTokが事業活動の運営方法について、より透明性の高い取り組みを行うことを歓迎します。我々の対話のおかげで、消費者はこのプラットフォームを利用する際にさらされるあらゆる種類の広告を見抜くことができるようになるでしょう」と語る。

しかし、BEUCは、この動きは十分に進んでいないと考えている。TikTokの著作権条項は、ユーザーによって生成・投稿されたコンテンツを利用するための過度のライセンスを同プラットフォームに与えているとBEUCは述べている。

また、TikTokの「バーチャルコイン」を購入する際に、インフルエンサーによる脅威から若いユーザーを保護する仕組みがないことも懸念していると述べている。さらに、TikTokはプロファイリングや個人向け広告で子どもをターゲットにしないという約束をしていないとしている。

「私たちは、TikTokがプロファイリングとパーソナライズされた広告による子どものターゲティングを停止しないことを特に懸念しています。これは、先週データ保護および消費者保護当局が採択した子ども向け広告に関する5つの原則と矛盾しています」とBEUC副局長のウルスラ・パックル氏はいう。

「私たちは今、当局にTikTokの活動を注意深く監視し、約束が守られない場合は国家的な強制措置を取るよう要請しています。これで話を終わらせてはいけません。BEUCと我々のメンバーは、その動向を注視していきます」と語る。

2022年初めの報告書で、英国の規制当局Ofcom(オフコム)は、3歳から4歳の16パーセントを含む英国の子どもたちの半数が、公式の最低年齢が13歳であるにもかかわらず、このプラットフォームを使用していることを明らかにした。

欧州委員会は、今後もTikTokの監視を続け、特に子どもの利用者への対応について監視する予定であると述べている。欧州委員会の主な関心事は、パーソナライズされた広告など、TikTokの商業的側面に対する子どもたちの理解であるという。

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