「イリヤのまっすぐな気持ちを、曲からも感じ取ってもらえたら」栗林みな実39枚目シングル「Just the truth」インタビュー

「イリヤのまっすぐな気持ちを、曲からも感じ取ってもらえたら」栗林みな実39枚目シングル「Just the truth」インタビュー

  • CHO-ANIMEDIA
  • 更新日:2021/09/15
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「Just the truth」初回限定盤

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インタビューアニメやゲームの主題歌、テーマソングなどを歌うアーティストに楽曲について語ってもらうインタビュー企画「Megami’sVoice」。2021年10月号には、シングル「Just the truth」をリリースする栗林みな実が登場。本webサイト「超!アニメディア」では、本誌で紹介できなかった部分も含めた、ロングインタビューをお届けする。

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イリヤの思いをストレートに歌いたい

――『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』(以下『プリズマ☆イリヤ』)シリーズの主題歌を担当するのは、テレビアニメ第2期のOPテーマ「moving soul」以来、2回目ですね。制作にあたって、どんなテーマを考えましたか?
制作の参考にシナリオと絵コンテを資料としていただいたんですが、主人公のイリヤが真実をすごく大切にしていることが描かれていたんです。それならば、彼女のこだわりを音楽にしてみたいと思い、今回の主題歌を作っていきました。タイトルに「truth」と入れたのも、イリヤの思いを込めたかったからです。

――アニメの制作サイドからは、どんなオーダーがありましたか?
淡々とした楽曲にしてほしいというオーダーがありましたね。じつは、劇場版の主題歌を担当するのは今回が初めてなんですね。テレビシリーズの主題歌は、ワンコーラスでいかにインパクトを与えるかを考えるんですが、劇場版はエンドロールでフルサイズが流れるということで、全体像を考えていく作業でした。

――物語の主題歌で淡々としたものをというのは、珍しい気がします。
そうなんですよね。私は今年、歌手活動20周年を迎えたんですが、ずっといかに楽曲を盛り上げるかを考えてきたので、淡々とというのがすごく難しくて。これは制作に入る前に理屈を決めてしまったほうがいいだろうと考えて、まず曲のテンポを決め、メロディのトップの音を高くしすぎず、一生懸命歌わなくていい音域にしたんです。それから、音を詰めすぎないというルールも決めました。どうしても盛り上げたくなるし、難しくしたくなるんですが、ぐっとこらえて、みんなにメロディを届けることを考えて制作しました。

――実際に聞くと『プリズマ☆イリヤ』の主題歌らしい熱さを感じます。
それは、歌詞の力だと思います。イリヤの思いを書いているので、そこはストレートに伝わるのかもしれません。イリヤは、すごくはっきりとした考え方をするし、裏表がない子なので、彼女のテンションが自分に乗り移ったような気持ちで歌詞を書いていくことができたんです。絵コンテで表情がわかっていたことで、イリヤを深く知ることができ、それを歌詞に落とし込めたとも思っています。

――作詞をする際には、どんなことにこだわりましたか?
普段の私の曲よりサビが短めなので、短いながらも印象的にするために、英語のコーラスとメロディの掛け合いにしました。2人で歌っているような印象になっているので、そこがポイントですね。

――曲は淡々としつつ、歌声は情熱的なところもありますね。
最初は、曲調に合わせて淡々とした歌い方がいいのかなと思ったんですが、ディレクターからの指示で、自分が思っていたよりもドラマチックに言葉を立てて歌っていいんだと思えたので、感情を込めて歌いました。歌録りのあとにストリングスなどの楽器のレコーディングがあったんですが、全部が合わさったときにその表現が強く伝わってきて、とても感動しました。

――栗林さんとしての、「Just the truth」の聞きどころは?
ストリングスです。アレンジと演奏が本当に素晴らしいんです。大久保薫さんが手がけてくださったアレンジ、ミュージシャンの方々の演奏を、ぜひ劇場で感じてほしいです。

――初回限定盤に同梱のBlu-rayには、「Just the truth」のミュージッククリップが収録されています。
栃木県にある石切り場で撮影をしたんですが、天気がずっと悪かったんです。でもちょうど、光があったらよりいいよねと言っていたところで晴れて素敵な光が射してきたので、神さまに味方をしてもらったような気持ちでした。私としては、ストリングスの皆さんも映る、引きの映像がお気に入りです。神聖な感じを届けられると思います。

――カップリングの「クリア」は、とてもポップな歌ですね。
「Just the truth」がシリアスな曲なので、カップリングは視界が開けるような、明るく爽やかな曲にしたいなと思いました。曲のテーマは「考えごとや悩みごとを解決するための策が浮かんだときの爽快感」。編曲の三好啓太さんが不思議だけれど意思の強さも感じられるアレンジにしてくださったので、聞いてくださった方が、空を飛ぶ爽やかさや前に進む気持ちを感じてくださったらと思います。

――「clear」というタイトルにふさわしい、スカッとした感じの曲になっていますね。
タイトルの「clear」は、ゲームをクリアしたときの爽快感が、悩みが解決したときのすっきり感と似ているので、そこから取って最初に決めました。私は、もともとタイトルを残してしまいがちなので、まずタイトルを決めて、そこからスカッとする言葉を選んで物語を紡いでいきました。

――歌声も、「Just the truth」と比べると明るいですよね。
「Just the truth」とは違う印象を与えたかったので、あえて爽やかさに振りきったんです。この曲は、聞いて何かを考えてほしいということではなく、ドライブをしているときにさらっと流せるような位置づけにしたかったんですね。なので、制作でも、歌うときでもあまり悩まずにスムーズに作ることができました。客観的に聞いてみると、ちょっと明るめな作品の主題歌を歌わせてもらったときの、過去の私の歌声にすごく近いなと思っています。

――ジャケットは、紫のドレスがとても素敵です。
ジャケットに関してはスタッフにお任せしました。作品のイメージが「黄昏時」で、曲のなかには「夜」というワードが出てくるので、それをうまく表現できたらということで、ドレスの色を紫に決めたくらいかな。アニメに関わって音楽を作らせていただくと、その作品によって衣装もガラッと変わるので、いつもとても楽しいです。

――では、最後に読者にメッセージをお願いします。
私は今年の8月3日に歌手活動20周年を迎えましたが、今回のシングルでは、また初めてのことに挑戦できたと思っています。ぜひ、劇場で作品を見て、「Just the truth」を作品と重ねつつ楽しんでほしいです。そして、イリヤのまっすぐな気持ちを、曲からも感じ取ってもらえたらうれしいです。

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取材・文/野下奈生(アイプランニング)

プロフィール
栗林みな実【くりばやし・みなみ】6月11日生まれ。2002年にシングル「マブラヴ」でアーティストデビュー。これまでにシングル38枚、アルバム8枚、ベストアルバム2枚をリリース。作詞家、作曲家としても精力的に活動中。

「Just the truth」リリース情報
栗林みな実の39枚目となるシングル。表題曲は、劇場版『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ Licht 名前の無い少女』の主題歌。栗林自身が作詞・作曲を担当し、真実にまっすぐぶつかっていこうとする主人公・イリヤの思いを熱く表現している。カップリングの「clear」は澄んだ歌声が印象的な爽やかな1曲。初回限定盤には、表題曲のミュージッククリップやメイキングを収録したBlu-rayが同梱される。

発売日:発売中
レーベル:バンダイナムコアーツ
価格:
初回限定盤2420円(税込)
通常盤1320円(税込)

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(C)2021 ひろやまひろし・TYPE-MOON/KADOKAWA/劇場版「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ Licht 名前の無い少女」製作委員会

M.TOKU

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