3大キャリアの新料金が開始する今、MVNOの格安SIMのメリットを探した

3大キャリアの新料金が開始する今、MVNOの格安SIMのメリットを探した

  • ASCII.jp
  • 更新日:2021/02/21

スマートフォンの料金を安くするという話題においては、3大キャリアから登場したahamo/povo/LINEMOと楽天モバイルが目立っている状態。一方で料金の安さという部分では以前からサービスを展開しているMVNOの格安SIMも存在する。最近はあまり注目されていないように感じるが、1円でも安く使いたいならMVNOの格安SIMの魅力はまだまだ十分ある。

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格安SIMは料金ばかりでなく、特色を打ち出すサービスもある。mineoはSIMの台紙に歓迎の気持ちがこめられ、加入したほうも少しうれしくなる

データ専用SIMなら単独利用でも月3GBで総額971円 UQ mobileにもデータSIMがある

当初の格安SIMはデータ通信専用のSIMがほとんどという状況でスタートした。ほどなくしてデータ専用で月3GBのプランが900円(以下、すべて税抜)という相場が形成された。データSIMは電話番号による通話ができず、SMSもオプションだがデータ通信をするだけなら問題ない。

たとえば大手MVNOの「OCN モバイル ONE」の場合、データSIMなら3GBで月880円で、現在のユニバーサルサービス料の3円と消費税を加えて月971円になる。そもそも通話ができないので、これ以上に支払額が上がる要素は追加チャージくらいしかなく、この金額を上回ることは基本的にない。

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データSIMも各サービスで引き続き提供されている

ただ、LINEを始めとして、最近はSMS認証を使うサービスが増えているためSMSに対応したSIMを選ぶことも考えられる。SMS機能を付けると若干料金が追加され、OCN モバイル ONEならプラス月120円。3GBなら1000円だ。

また、auネットワークの格安SIMでは、SMSが最初から含まれていることがあり、IIJmioのプランAだと3GBのデータSIMなら月900円と総支払額でも1000円以下に収まる。

MVNOの格安SIMでは速度低下などの品質面がよく言われるが、筆者の実感としては昼休みの12時台が極端に速度低下、夕方が少し遅いところがある以外に大きな問題は感じない。それでもMVNOは避けたいというのなら、UQ mobileでデータ通信だけのプランがまだ残っている。

UQ mobileのウェブサイトを見ると「その他のプラン」の中に「データ高速プラン」があり、月980円で3GBまでの通信ができる。auネットワークを使ったMVNOの格安SIMが登場しはじめたころに登場し、音声SIMが主流になる前は前面に押し出されていたプランでもあり、今でも申し込みできる。

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すでに前面には打ち出されていないもののUQ mobileでは月3GBのデータSIMが今でも契約可能。速度を重視するならあり

格安SIMでも20GB! 音声通話分付きで1980円も 新プランが登場続くほか、純粋な値下げのサービスも

小容量プランにおいてはMVNOの格安SIMが有利なケースが目立つが、今話題となっている月20GBのプランに低料金で切り込んでくるサービスもある。

まず最初に月20GBで低価格を打ち出したのは格安SIM界の老舗中の老舗である日本通信。「合理的20GBプラン」の名称で、20GBで1980円とともに、音声通話に対応するばかりでなく月70分の無料通話分まで含んでいる。ドコモネットワークを用いているので、当然エリアはドコモと同一。こちらは3大キャリアの新料金プランと違ってすでに提供中だ。

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20GBが月1980円で、さらに無料通話分も含まれる日本通信の「合理的20GBプラン」。HISモバイルも「格安弐拾プラン」という名称で同等のプランを開始している

mineoも2月から新料金を導入している。「マイピタ」と名付けられた新プランでは20GBが月1980円。音声通話対応だが、無料通話分はなし。オプションで1回10分までの通話が定額になる「mineoでんわ 10分かけ放題」が月額850円で追加できるなど通話オプションが用意される。「マイピタ」の通信量は1/5/10/20GBと4段階で、一部の容量の従来ユーザーは自動的に移行となる。

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大きく料金が下げられたmineoの新プラン

QTモバイルも3月から、ドコモネットワークを使ったDタイプの料金が変更となり、音声通話対応の20GBは既存の月4900円から月2000円へ大幅に値下げされている。QTモバイルの特徴は1GBから30GBまで全容量が純粋な値下げとなり、既存契約者は何の手続きなしに3月から新料金となるほか、最小容量の1GBのプランは1000円に値下げしたうえで、4月1日からは2GBに増量となる。

ちなみにmineoやQTモバイルの新プランや新料金はデータ専用回線にも適用され、20GBならmineoで1750円、QTモバイルで1700円。新料金ではデータSIMと音声SIMとの差が小さくなっているが、モバイルルーターでの利用や通話不要で少しでも料金を減らしたいのなら、データ通信専用回線を選ぶとよいだろう。

さらに、IIJmioは2月24日に新プランを発表しすることを大々的に予告しているほか、他サービスも対抗上、なんらかの新プランを発表する可能性はある。

加入から一定期間の割引で20GBが月額900円という例も うまく使ってトクしたい

3大キャリアの新料金プランはシンプルさを訴えており、新規加入時に一定期間安くなるなどの割引などは用意されない。割引があることで複雑になることを避けた点は評価できる。しかし、割引制度を上手に活用してきた人にとっては残念な部分もある。

MVNOの格安SIMには、一般に音声SIMに限られるが、加入から一定期間割引というキャンペーンを今でも実施しており、うまく恩恵にあずかりたい。

たとえば、IIJmioは音声通話付きのプランなら、3月31日までのキャンペーンで加入から12ヵ月間にわたって料金を割り引く。3GBのプランは通常1600円のところ、700円割引の月900円となった上にデータ容量を5GBに増量される。1年後に金額が変わるとはいえ最初の12ヵ月間は安く使えるのだから悪くない。しかも、IIJmioが2月24日に発表する新プランへの無料移行も一部を除いて可能としている。

同様の割引はBIGLOBEモバイルが6ヵ月間にわたって760円引き、mineoやイオンモバイルが3ヶ月間、1080円引きなど、実施しているところは複数ある。たとえば新料金プランが登場したばかりのmineoなら5GBの音声SIMが最初の3ヵ月間は月300円、20GBなら月900円で利用できる。

期間が過ぎれば元の料金に戻ってしまうが、加入してみたものの、自分に合わないという場合は、安いうちに再度乗り換えれば痛手は少ない。お試しとしても使える制度はうまく活用したい。

なお、MVNOの格安SIMの場合、ほとんどのサービスで初期費用が必要となる。3000円とSIM発行手数料で合計税込み4000円弱がかかる点は注意しておきたい。一部のサービスはAmazon.co.jpなどで安く販売されるできる加入パックで初期費用分を置き換え、安くすますこともできるが、初期費用については確認が必要だろう。

端末購入割引も健在、家電量販店なら機種選び放題

次にスマートフォンの割引もある。こちらも音声SIMに限定したものになるが、前述のIIJmioは12ヵ月間の割引期間があることに加え、オンラインの公式サイトでは、加入時に同時購入するスマートフォンの割引も積極的。たとえば話題の新製品、シャオミの「Redmi 9T」はMNP加入時なら税込110円で購入できる。

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春商戦ということもあり、IIJmioは端末が110円で入手できるなど、魅力的なキャンペーンを展開している

「goo Simseller」でもOCN モバイル ONEの音声SIM契約を前提に、驚くほど安価で提供される機種がたくさんある。OCN モバイル ONEはOCNの固定回線ユーザーなら月200円の割引もある。また、goo Simsellerでは、30日間トライアルキャンペーンとしてシャープのAQUOS sense4を30日間の返品保証付きで税込1万6830円で販売している。

また、量販店の店頭でもスマートフォンの安値販売の例は見られる。オンラインでは格安SIMの事業者側が提供するラインナップに限られるのに対して、店頭販売ではそのお店で扱うスマートフォンがほぼ適用されるなど選択肢の幅が広がることもある。

店頭での割引提供ではIIJmio、OCN モバイル ONE、BIGLOBEモバイル、そしてLINEモバイルなどが積極的。3月31日で既存プランの新規加入をストップするはずのLINEモバイルも、記事執筆時点では回線契約が条件でスマートフォンの大幅値引販売を実施していた。

具体的には1~2万円程度の値引きがあるほか、加入だけで端末値引きに相当するポイントを進呈というケースもあった。緊急事態宣言中で不要不急の外出は控えたほうがよいのは当然だが、通信回線を必要としていて、店頭に行く機会があれば条件を確認してみてもいいだろう。

後出しプラン誕生の予感もあり オトクなサービスが変化する可能性もある

20GBで月2480/2980円の3大キャリアの新料金は、ahamo、povoに続いてのLINEMOの発表で一段落。これからはMVNOの格安SIMの後出しじゃんけんがはじまろうとしている。

ここから先は判断が難しいところだが、値下げの結果、加入時の特典は減っていく可能性があり、早めに加入したほうがオトクという考え方もある一方で、対抗措置から今後もキャンペーンの手を緩めることなく特典は多くなるという予想もできる。

そして、ahamo/povo/LINEMOだけでなく、4月以降はMNP手数料の無料化などの乗り換えのハードルを下げる施策がなされるため、わずかの差額を求めてMNPで乗り換えをするなら、4月以降のほうが総額では得になる可能性もある。

いずれにしても乗り換えがさらにしやすくなる方向に向かっているのは間違いないため、1つの事業者に決めてしまうのではなく、いつでの乗り換えができるような体制を進め、その時々に応じて最適なサービスやプランを選ぶのがいいだろう。

正田拓也 編集● ASCII

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