
花粉症の人にとってはつらいシーズンがやってきました。今年の花粉の飛散量は、過去10年で最大レベルとも言われています。
花粉対策に欠かせない定番アイテムといえば、マスク。
市販のものでもさまざまな種類が展開されていますが、環境省が推奨する「インナーマスク」って知っていますか? 普通のマスクに"あるもの"を仕込むだけで、花粉を99%カットしてくれる実証結果が出たのだとか。
さっそく花粉症に苦しむ記者が試してみました。
材料はガーゼとコットンだけ
「インナーマスク」は、環境省が公開している「花粉症環境保健マニュアル」内で紹介されており、インナーマスクを不織布マスク内に仕込むだけで、花粉を99%カットしてくれるとの説明があります(「花粉症環境保健マニュアル2022」25ページに記載)。
今回は花粉症環境保健マニュアルを参考にしながら試してみたいと思います。

必要なのは、マスク(今回は不織布マスク)、市販のガーゼ、化粧用コットンだけ。
ガーゼは10×10cm程度の大きさにカットしたものを2枚使います。

(1)化粧用のコットンをくるくるっと丸めます。息苦しい時は、コットンの厚さを半分にしてもいいそうです。


(2)丸めたコットンをガーゼ1枚の上に置き、ガーゼをくるくる巻いて包んでいきます。

(3)もう1枚のガーゼを4つ折りにします。

(4)市販の不織布マスクの中央に、折りたたんだガーゼをおきます(口元にあてる面です)。

(5)(2)でつくったガーゼで包んだコットンを、(4)の上におきます。ガーゼで包んだコットンは、マスク装着時に鼻の下にあたるようにしましょう。
これで完成! 簡単にできました。

実際に装着してみました。青い枠線の部分にインナーマスクが入っています。
つけてみると、不織布マスクだけだと鼻~口にかけて少し隙間ができてしまいますが、インナーマスクありだとその部分がぴったり塞がれているような感覚です。
ズレ落ちてくることもなく、チクチク感や異物感もとくには感じません。また、ぼこっと膨らむこともなく、外から見ても中にインナーマスクが入っていることは全く分かりません。

左がインナーマスクなし、右があり
今回は不織布マスクを使いましたが、環境省によると「インナーマスクをすると、市販のどんなタイプのマスクでも99%以上の花粉除去率を示した」とのこと。
ちなみに、同マニュアル内のグラフを見ると、普通の不繊布マスクだけでは花粉除去率は最大でも85%程度でした。
着用した正直な感想は...
装着した直後は意外と快適でしたが、装着後5分ほどで少し息苦しくなってきました。その後も装着したまま屋内でパソコン作業を続けましたが、20分ほど経ったところで呼吸がつらくなり、外してしまいました。
また、日中インナーマスクをつけて外を20分歩いてみると、前半10分で呼吸がつらくなりました。
一方で、インナーマスクのおかげなのか、外出時に一度もくしゃみが出なかったのは久しぶりで驚きました!

多少は慣れもありそうですが、からだを動かす際につけているとかなりキツイかもしれません。ただ、近場への買い物やベランダで洗濯を干すときなど、短時間外に出る必要がある際には重宝しそう。
なお、環境省は、マスクとインナーマスクは毎日交換することを推奨しています。
いろいろと工夫しながら、辛い花粉シーズンを乗り越えましょうね。
(東京バーゲンマニア編集部 みやま胡桃)
J-CASTニュース