いま大流行のキッチンカーはどうやって始めればいい? 年収やかかる費用にくわえてリスクもある現実とは

いま大流行のキッチンカーはどうやって始めればいい? 年収やかかる費用にくわえてリスクもある現実とは

  • WEB CARTOP
  • 更新日:2022/05/14
No image

この記事をまとめると

■いまキッチンカーが人気を集めている

■キッチンカーの開業に必要な資格や準備について解説

■初期投資や収入についても述べる

東京都内での出店数は10年で約2倍に

クレープやかき氷、カレーにケバブに窯焼きピザ。もう想像するだけでお腹が鳴ってしまいそうなグルメが街角やアウトドアなどで手軽に買える、オシャレなキッチンカーが大人気となっています。キッチンカーそのものが主役の「キッチンカーフェスティバル」といったイベントまで開催されるほどで、出店数も東京都内では2011年から10年で約2倍の4600台超まで伸びています。コロナ禍で商業施設への客足が遠のく中、キッチンカーならお客さんがいる場所へ自ら移動して商売ができるということや、店舗を構えるよりも開業資金が抑えられることなどから、店舗からキッチンカーへの乗り換えや、副業感覚での開業も増えていると言わています。

ではキッチンカーの開業にはどんな資格や準備が必要なのでしょうか。実際にどのくらい儲かるのでしょうか。今回はざっくりと検証してみたいと思います。

最初のステップとして重要なのが、「何をどうやって売りたいのか」をしっかり検討することです。これによって、保健所での営業許可申請の種類が変わってきたり、必要なキッチンカーの規模も変わってくるからです。例えばクレープやケバブ、焼き鳥やたこ焼きなど、キッチンカーの車内での調理加工が必要なものであれば、「食品営業自動車」の許可を申請することになり、設備もそれ相応のものを揃えることになります。提供するメニューに応じて、喫茶店営業、飲食店営業、菓子製造業のいずれかを取得することになります。

No image

一方、お弁当やパン、惣菜など車内での調理が不要で、あらかじめ包装されているものを販売する場合は、食品移動自動車の営業許可を取得します。こちらも乳類販売業、食肉販売業、魚介類販売業、食品等販売業といった種類があります。

こちらの許可で注意したいのは、各都道府県ごとに申請が必要だということ。たとえば千葉県なら、キッチンカーの保管場所が千葉市内になっているか、主たる営業場所が千葉市内の場合には、千葉市保健所への申請で、営業区域が「千葉県内一円」の食品営業許可が必要です。ただ、その許可を持っているからといって、埼玉県での営業ができるわけではなく、新たに埼玉県での許可申請が必要となります。

このほか、キッチンカー1台につき1人、食品衛生責任者の資格が必要です。2年ごとに食品衛生責任者に向けた講習会を受講して、資格の保持をすることも必要となります。

年収1000万円以上も夢じゃないってホント!?

さてもう1つ、販売するメニューによって変わってくるのがキッチンカーの規模です。人通りが多い混雑した場所、狭い敷地内での営業が想定されるなら、軽自動車ベースのキッチンカー。ドリンクメニューがメインだったり、多くの集客を想定する場合には、200Lタンクが搭載できる上に小回り性能もいい1tトラックベースのキッチンカー。そしてたくさんの種類のメニューを扱ったり、フェスなどの大きなイベントへの出店を目指すなら、1.5tトラックベースのキッチンカーというように、目的や予算によっても変わってきます。

また、キッチンカーを製作会社にオーダーして1から作るのか、最初から完成している新車を買うのか、中古車を買うのか、レンタルするのかによっても、大きく予算が変わります。目安としては、オーダーして1から製作する場合には、内外装や設備にこだわればそれだけ費用は天井しらず。どこまででもお金をかけられる世界になってしまうので、必要最低限+αくらいで考えると、軽ワンボックスをベースに製作する場合には、車両代+80〜100万円〜といったところ。完成しているキッチンカーを中古で購入すると、こちらもピンキリですが軽トラックをベースとしたモデルで、年式や走行距離などに応じて200万円前後〜300万円前後となっています。タウンエースをベースとした1tトラックの中古キッチンカーで、300万円前後〜といったところです。そしてレンタルの場合には、軽ワゴンベースのモデルで1日3万円前後〜。リースだと契約期間の制約などがありますが、1カ月8万円程度〜というところもあります。

No image

さて、無事にキッチンカーや資格、許可を手に入れ、いざ営業を開始するとなると、またここで必要なステップが出てきます。それは出店する場所での営業許可です。オフィス街など道路上で行う場合には、警察署から道路使用許可を取得する必要があります。公園内で営業するには、公園を管理する団体や国土交通省に許可申請が必要です。イベントに出店するには主催者に出店料を支払ったり、売上の中からロイヤリティを支払うところもあります。

そして、材料や梱包材、トレー、お箸やスプーン、手提げ袋などを準備し、アルバイトを雇うならその人件費、移動するためのガソリン代や有料道路代、PL保険料なども必要経費。キッチンカーを購入した場合には、維持していくための税金や駐車場代、点検整備、車検代、任意保険料なども必要経費となります。

こうしてキッチンカーでの営業をスタートし、大人気となれば年収は1000万円以上も夢ではないと言われていますが、実際はどうなのでしょうか。じつは近年、キッチンカーへの参入が加速度的に増加し、営業場所を確保するのが難しい状況となっているとのこと。集客のいい場所を確保できればそれなりに売上は見込めるものの、条件のいい場所はすでに押さえられていることが多く、新規参入の場合はなかなか入り込めないこともあると言います。天候に左右されたり、イベントそのものが入場制限などで人数を絞ってしまうなど、当初の予想よりも売上が伸び悩むこともしばしばだそう。そのため、SNSなども駆使しながら、うまく立ち回って営業できる人であれば成功する可能性は高いものの、そう簡単ではない世界でもあるようです。月収の目安も30万円程度〜200万円程度と人によってかなり開きがあるのが現状とのこと。参入しやすいけれど廃業も多く、東京都では2020年度の新規参入が1001台あったものの、廃業が545台と半数以上という厳しい状況となっています。

No image

ただ、自分の頑張り次第で売上を伸ばせるという仕事としてのやりがいや、働くのも休むのもどこで営業するのかも自分で決められるという、ある程度自由な働き方ができるのは、キッチンカーの大きな魅力。クルマが好きな人ならなおさら、自分で運転して出かけ、いろんな場所へ行くことができる仕事であるところにも惹かれるのではないでしょうか。もしキッチンカー開業を夢見るのであれば、まずはセミナーや講習会などに参加してみるのもオススメです。

まるも亜希子

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加