[パリ 19日 ロイター] - 経済協力開発機構(OECD)は19日、2023年の世界の経済成長率を3.0%と予測し、6月時点の2.7%から上方修正した。米経済が好調で昨年の3.3%成長からの減速を限定的にするとみている。

9月19日、経済協力開発機構(OECD)は、2023年の世界の経済成長率を3.0%と予測し、6月時点の2.7%から上方修正した。写真は米カリフォルニア州ランカスターの工場で2021年7月撮影(2023年 ロイター/Mike Blake)
24年の予測は2.7%とし、6月の2.9%から下方修正した。
米国経済については、今年の成長率を1.6%から2.2%に上方修正した。24年は1.3%への減速を見込むが6月の1.0%からは引き上げた。
米経済の見通しが改善する一方、中国とユーロ圏は悪化。ドイツは主要国で唯一、今年の景気縮小を見込んだ。
中国の成長率は23年が5.1%で、24年は4.6%に減速すると予想。6月(23年5.4%、24年5.1%)から下方修正した。
ユーロ圏の成長予想は23年が0.6%、24年が1.1%。6月(23年0.9%、24年1.5%)から引き下げた。
OECDは、来年の成長見通しは総じて弱いとしながらも、インフレ圧力が収まる明確な兆候が出るまで、中央銀行は金利を高水準に維持すべきと指摘した。