刑務所が3密すぎて裁判に! 元女囚が考える、獄中のコロナ問題と刑務作業

刑務所が3密すぎて裁判に! 元女囚が考える、獄中のコロナ問題と刑務作業

  • サイゾーウーマン
  • 更新日:2020/10/18
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覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

ムショで消毒液を飲むアホ?

連載100回達成がうれしすぎて、お店のボトルサービスキャンペーンを始めましたが、なんと本当に「サイゾーウーマンを見た」と、お客様が来てくださっています! ありがとうございます。まだ間に合うので、ぜひいらしてくださいね。

うれしい報告から始めましたが、やっぱり相変わらずコロナは痛いですよね。お店もですが、ムショもひどいことになっているようです。

なんと、私の地元のダイケイ(大阪刑務所)の懲役(受刑者)が、「刑務所の3密は命に関わる」と、感染対策を求める裁判を起こしていました。記事によると、工場と雑居房の往復はマスク禁止で、アルコール消毒液は「懲役が飲んでまうから」置いていないそうです。訴えた懲役は持病があるので、感染したら死ぬかもしれないというのが提訴の理由やそうです。

もともとムショには、とにかく外から人が来ます。刑務官も官舎から出勤してきますし、食材や備品、差し入れ品の納入業者や郵便局員や宅配便業者などなど、直接懲役に接触する機会はなくてもウイルスは入ってきてますよね。マスクと消毒液は必須アイテムですよ。消毒液はジェルやノンアルコールのタイプもありますし、やり方次第でしょうね。ちうか今どき消毒液を飲むって、あるんでしょうかね(苦笑)。

今は面会が制限されてて、5月には大阪拘置所のプチクラスター化で弁護士との接見がテレビ電話になったりしていますが、今はそこまでではなくても、刑務官の感染は続いてますよね。大阪刑務所の刑務官も感染してますね。

マスクと消毒液で完全に防げるかちゅうと、そうでもないらしいですが、今やマスクはファッションです。うちのお店の子たちも、しっかり感染対策をしてますよ。今はマスクですが、フェイスシールドをつけてた時は、なぜか「エロい」と褒められていました。

刑務作業品を売る「矯正展」はどこでも人気ですね。今年はコロナでネット通販が中心やそうで、期間も12月までと長めです。いつもよりゆったり買い物できるのはいいですね。

そんな中、我が母校(笑)の和歌山刑務所は、まさかのリアル販売に踏み切っていました。まあもともと、そんなに人が押し寄せるイベントでもないですしね。和歌山刑務所で作っているエプロンや布バッグのほか、函館少年刑務所の「マル獄」シリーズなども売るそうです。たくさん買った人にはマスク入れもプレゼントやそうですが、もう終わったイベントでした。来年は普通にできるとええですね。

「瑠美さんの作ったものも売られていたんですか?」と編集者さんに聞かれましたが、どやったかなあ……。私もミシンは使ったけど、矯正展で売れるようなオシャンティなのは作らせてもらえなかった気がします。人気商品は模範囚が作るんですよ。

ちなみに岩国刑務所に務めてた時も、細かくは忘れましたが、ジミな作業をさせられてました。岩国はガラス製品が有名ですが、ガラス工場は全体がめちゃ暑くなって危険なので、これも模範囚だけです。でも、ミシンはムショで上手になって、今もシャバに出てから息子たちの祭りの法被を縫ったりと、いろいろ便利です。

ただ、ムショでコップを作ったところで、社会に出て何か役に立つとも思えませんよね。刑務作業は、社会復帰に役に立つかどうかは微妙なものが多いです。大阪刑務所は、お仏壇とか作ってますしね。職人さんには勝てませんから、パソコンとかの訓練のほうがええと思います。

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